琵琶湖型経営!?「全部が力を合わせ、目標に向かっていこうやないか」の迫力


ヘリオス テクノ ホールディング株式会社
代表取締役社長
斉藤 定一

特選インタビュー

「でっかい恐竜(大企業)が生き延びたわけではないし、一番長く地球で生き延びたのはね、ウイルス(中小企業)ですよ」。小さな会社ほど、変化しやすい。経営破綻の危機からV字回復、仰天の大逆転。ヘリオス テクノ ホールディング株式会社、斉藤定一が提唱した「琵琶湖型経営」とは?

今までの経験が活かせる何か面白いことを探していた。ーー社長就任までの経緯

福井さて、1995年にヘリオス テクノ ホールディングの前身である、フェニックス電機が経営破綻ということで。その再建のために、斉藤社長が経営トップに立たれたということですよね。どのような経緯でお入りになられたのでしょうか?

斉藤私は定年まで、川崎重工でオートバイの設計をしたり、企画部門へ行ったり、いろいろやっていたんです。定年退職後に「子会社に行かんか?」など、いろいろ話はあったんですけども、「親会社の言うとおり、子会社でやるのも面白いな」と。
そして、何か今までの経験が活かせる面白いことを探そうと思って、辞めたんですよ。そうしたらすぐ、辞めてから一週間もしないうちに、たまたま私の元上司がナムコの中村さんを紹介してくれまして。
「とにかく、一回会ってみんか」ということで、お会いしたんです。そこで中村さんが、「いやー、今欲しい人材とはちょっと違うけどね。お前、いろいろ経験あるから、なんか役に立ちそうやから、とにかくうちに来んか」と言ってくださったんです。 なので、何をするという具体的な話はなしに、再就職するべくナムコに行ったんですよ。2カ月足らずでね。なので、本当にたまたま中村会長が更生計画・申請したフェニックス電機の再建を引き受けることになったんですよ。

白羽の矢

蟹瀬いろいろご経験をなさって、ご自身、ご存じだと思うのですけれども、事業再建というのは大変でしょう。

斉藤もう大変でしたよ。売り上げが年30億円少々なんですが、純資産がマイナス290億くらいありまして。

蟹瀬うわ……。そりゃあ、大変ですね。

福井その現状があっても、面白いと思えたのですか?

斉藤面白いです。大きいほど、大変なほど、面白いですよね。

蟹瀬チャレンジ精神に火が付いちゃうわけですか?だけど、それだけの負債があって、当然のことながら、不安はなかったのですか?

斉藤不安というよりも、どうしたら出来るか、ということばかり考えていましたね。川崎で新しいことばかりやっていた経験も活きました。オートバイだけでなく、サービス部門を立ち上げたり、アクセサリー部門を立ち上げたり、新しいことばかりやっていたんです。部門もどんどん立ち上げましたね。だから、新しいことをやることには、全く抵抗感がないんです。それが面白いと思える性格だったから、やってこれたんでしょうね。

蟹瀬でも、その性格が、のちに花を咲かせることになったんですね。

出演者情報

  • 斉藤 定一
  • 1937年
  • 兵庫県
  • 大阪大学

企業情報

  • ヘリオス テクノ ホールディング株式会社
  • 放送日 2017.11.19
  • 業種:
  • 関係会社の経営管理、コンサルティング並びにそれに付随する業務
  • 本社:
  • 兵庫県
  • 所在地住所:
  • 兵庫県姫路市豊富町御蔭703番地
  • 資本金:
  • 2,133,177( 単位: 千円 )
  • 売上高:
  • 17,117,009( 単位: 千円 )
  • 従業員:
  • 連結:467人(2013年3月)

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