アパレル否定型アパレル。「魔法のパンツ」で百万人の笑顔を目指すブランドとは?!
株式会社バリュープランニング
代表取締役社長
井元 憲生
「ファッションの街」としても知られる神戸で起業し、アパレル業界に一石を投じる会社、バリュープランニングがある。「魔法のパンツ」と呼ばれる独自のストレッチパンツは発売以来これまでに600万本以上販売しているという。バリュープランニングを牽引するリーダー、井元憲生の実践するビジネスモデル、成長戦略、その全容を明かにする!
井元ハードは商品をもっといいものを作ろうと。ソフトはいわゆるお客様が買われる環境をもっとよくしていこう、サービスも含めまして。で、ハートはいわゆる接客を良くしよう、あるいはおもてなしの気持ちを前へ出していこう、みたいな感じで、ハード・ソフト・ハートを一つの基本として考えています。
蟹瀬店舗の方はけっこう全国に展開されているのでしょうか?
井元今全国に北海道から沖縄まで、235軒ぐらいございますね。
蟹瀬これは店舗同士の売上を競争させるとか、何かそういうようなことも、おやりになるのですか?
井元いや、売上も確かに店ではあるんですけど、我々の目標は売上を追求するのではなくて、笑顔になっていただけるお客さんの数を増やそうということを追求しています。
井元結果的には売上が上がるという考え方をしているのです。
蟹瀬店長に会うというのも、おやりになりますか?
井元全国の店から集まっていただく全店長会議っていうのが、神戸の方で年一回集まっていただきやっています。
白石ということで今回は、全国店長会議の様子を取材してきましたので、こちらをご覧ください。
2014年2月、今回で8回目を迎えるというバリュープランニングの全店長会議が開催された。全国200カ所以上に店舗展開しているバリュープランニングの店長およそ300名が一堂に会し、大規模な勉強会を行っているという。
井元感動されるキーワード、そういうものは全部同じなんです。従って私達のパンツビジネスは絶対的に世界に通用するなっていう自信を持ってやっております。
会場には創業20周年を記念して制作されたビースリー美脚雛(びきゃくびな)も展示され、社内のモチベーションを上げることに一役買っているという。
保泉私達は「最高のおもてなし」の言葉を合言葉にしまして、お客様に商品だけではなく、満足をお持ち帰りいただくために、一生懸命接客をしております。
岩淵世の中の流れというのは変化していくと思うんですけれども、それにしっかり対応し、なおかつ独自の技術、もの作りへのこだわりというところから、他にはない商品作りということを徹底されているところだと思います。
上原お客さんにとってどういう空間が、どういう会話が、心地良いかっていうのを、まだまだなのですけれども、敏感に感じ取って気持ちよく、頂戴いたしましたお時間を「ああ、ビースリーに来て良かった」「楽しかった」と思っていただけるように心掛けております。
平田お客様のご購入いただいた商品がどうであったかとか、あと要望であったりとか、お店の雰囲気やスタッフの雰囲気を聞いたりしています。
そこで、ビースリーブランドの魅力を探るべく、店舗を訪ねてみることにした。訪れた先は神戸元町本店。ビースリーが初めて誕生した街である。店内にはビースリーブランドとして独自に開発したストレッチパンツしか置いていない。しかし、サイズや色のバリエーションは通常のレディースブランドよりも数多く取り揃えているという。更に購入者には品質やサービスの向上のため、必ずアンケートをお願いしているという。ビースリーブランドの魅力についてお客様に話を伺ってみた。
客一年に数回、お邪魔させていただいているんですけど、すごく気に入っています。どない言うんか、しゃがんだりとかするのもすごく楽ですし、膝も出ないんですよね。だからすごく愛用しています。
蟹瀬お店のサービスと共にやはり研究開発されていると思うのですけれども、どの辺りの取り組みを、特になさっているのですか?
井元ストレッチパンツの特徴から、このよく伸びる分だけ伸びっぱなしになるというリスクがあるんですよ。それが起きますと、お客さんにとっては「よく伸びるんだけど、伸びっぱなしのパンツはちょっと困るんだよ」みたいな感じになっちゃいますから、絶対に伸びたものは元に戻るということが、非常に重要なのですね。素材ごとで全部違うんです。それを全て、我々素材開発もたくさんするんですけど、ちゃんとキックバックする、伸びたものがちゃんと戻るっていう検査を徹底しているのです。歴史からしたら20年とか25年しかありませんので、そういう基準値っていうのがないんですよ。私達が自社でその基準値を作っているっていう。
蟹瀬スタンダードにならなきゃいけない。
井元はい。そういうことなので、我々の研究のキーワードっていうのはストレッチの品質の向上。品質の向上って何かっていうと、伸びたものがちゃんと戻ると、こういうことなんですね。
蟹瀬会社を作られて20周年ということで、その記念事業っていうのをやられていますよね。どういうものがあるのですか。
井元次世代のパンツを開発したいということで、新しく、今の美脚研究所の約4倍から4.5倍ぐらいの敷地面積とスペースを使った、美脚研究所の建設をしているんですね。
蟹瀬脚がより美しく見える?
井元そうですね。それと、やっぱり歩きやすいっていうのが、アンケートの中でいっぱい出てくるんですよね。その歩きやすさをいかに追求していくかっていうのが、我々の今の商品開発の方向性なんですけどね。
蟹瀬もう一つ、オリンピックで有名になった言葉の研究所を考えられたのですか?
井元それは「おもてなし研究所」っていうのを、その美脚研究所の隣に建設予定なんです。美脚研究所はもう建設していましてね、今年……。
蟹瀬大きくすると?
井元そうです。今年の6月に完成するんですけど。で、おもてなし研究所の方はまだ設計図段階なんですけど、約一年後ぐらいですね。来年の2月ぐらいには完成すると思います。
蟹瀬そこで何をやられるのですか?
井元それは、おもてなしの方法をそこでいろいろ作りましてですね、そこがスタジオとか全部完備しておりまして、動画を作れるような環境になっているんです。模擬店舗がそこにありまして、そこでいわゆる販売スタイルとかお客さんの接客スタイルを動画で映しまして、それを全国のお店に配信して、e-トレーニングですね。ということをやっていこうということで、お客さんに対するおもてなしをもっと深掘りしようと、こういうことですね。それともう一つは、今海外に店を作っていっておりまして、ちょっと遠隔地なので商品だけお送りしてっていうことではなくて、日本の販売スタイルというか、おもてなしスタイルを海外にも伝達しようと。
蟹瀬今インターネットの時代ですからね。
井元そうです。それができる環境を作っていこうということで、やっております。
白石今回はバリュープランニングの研究所に行きまして、取材をしてまいりましたので、こちらをご覧ください。
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