人のためと書いて「偽(にせもの)」と読む。超高齢社会を見据えた成長戦略とは?


株式会社メディカル一光
代表取締役社長
南野 利久

特選インタビュー

調剤薬局の経営を事業目的として設立された、株式会社メディカル一光。以来医薬品卸、介護付き有料老人ホームの運営を手掛け、JASDAQ市場への上場を果たした。その代表取締役社長・南野利久は今、医療と介護の10年先、20年先を考えた新しいビジネスモデルを構築しようとしている。超高齢者社会を見据えたさらなる成長戦略、その全容に迫る。

南野今映像で見ていただいたのは、近くが全て田んぼでございましたので、そこを全部埋め立ててですね、大きく広げていったわけなんですけれども。当初は300坪ぐらいの調剤薬局だけだったんですけれども、今5000坪弱まで広がりまして、そこへ行けば医療と調剤と老人ホームがあるというのは、地元の方には周知されてきました。いつもドクターがいるということで、入居いただく方も安心していただけると思います。

蟹瀬それは安心ですね。ただ目の前に大きな病院があるわけでしょう。お医者さんはいらないのではないですか。

総合病院とクリニックの役割分担

南野病院とクリニックというのは、機能を今、分業しておりますので。

蟹瀬どのようにでしょうか。

南野入院は入院が必要な人に手当てをする。開業医の先生はやはり通院で、患者さんを診るという役割、それぞれの役割分担をしておりますので。

蟹瀬このメディカルモールへ行って、「あなたは大きな病院へ行ったほうがいいですよ」と言われて…。

南野そういう紹介をしていただくということですね。ですから入院が必要とあれば、その先生から紹介をしていただいて、病院を紹介していただくということになります。

蟹瀬こちらのシステムのほうが合理的ですよね。風邪ひいて大学病院とか、怒られる、特にお年寄りの方多いですよね。こういう方々、必ずしも大学病院へ行かなくとも、近くのクリニックで十分な対応ができると思うのですよね。

南野厚生労働省もそれを今推進をしておりますので。

蟹瀬そうするとそういうものを実現していく方向へ、一光さんのほうも進んでいるということですか。

南野そうですね。

蟹瀬これからの見通しというのはどうでしょうか。

ターミナルケアも視野に

南野どんどんお年寄りの方が増えていくので、そのニーズは高まっていくというふうに考えています。当社が取り組まないといけないのは、看取りまでですね、提供できるような、そんな施設でないといけないと思うんですね。

蟹瀬いわゆるターミナルケアまできちんとやる。

南野そうですね。老人ホームではそういうことをするように、厚生労働省もすすめておりますので、看取りまでできるような体制をつくっていくということだと思います。

蟹瀬それはどうなのでしょう、結構いろいろな問題をまだ解決しないといけない部分もあるということなのでしょうか。

南野病院のような手厚くというわけにはいかないところもありますし、一方で自分が住み慣れた部屋で、亡くなりたいといわれる、そういう入居者の方もいらっしゃいますので、そういう希望に応えることはしていかないといけないと思っています。

メディカル一光はハーモニーハウス津の隣に、新しくハーモニーハウス津アネックスをオープンした。竣工記念式典には地元の厚生労働大臣経験者も出席し、このビジネスモデルへの期待の大きさを感じさせた。ハーモニーハウス津アネックスは、要介護度の高い高齢者も入居できる、介護付きの有料老人ホームである。今後は高齢者の数が増加するだけではなく、要介護度が高くなる高齢者が、増えていくと予想されている。このアネックスは、そういった要介護度が高くなった高齢者も安心して暮らせる施設を目指しているという。

蟹瀬医療全般に言えることですけれども、国や自治体が作り上げていく制度が、特に国の、こういうものもうまくかかわっていかないと、なかなか難しいところもあるわけですよね。

行政との協調

南野介護報酬は3年に1度改定がありましてですね、見直しをされますので、それまで築いてきたことも、もう1度1からやり直さないといけないということになります。

蟹瀬そういう中で医療の方々が報われるようなもの、どうやって携わっている方々が、どうやってつくっていくかっていうところは、経営者としても判断が迫られますね。

南野そういう改定は、行政指導であったり、政治指導であったりするわけですけれども、そういった方々にわれわれの取り組んでいる姿勢を、よく理解をしていただいて、そしてその改定がうまくいくような運動もしていかないといけないと思っています。

蟹瀬そういう意味では今手がけられているプロジェクトを、どんどん見えるかたちに実現させて、ここにこんないい例があるぞと、少しこれ見てくださいよというかたちで、いろいろな行政とかそういうところへ、働きかけるということも必要になってきますね。これは相当長い時間もかかるでしょうけど、実際の問題はかなり迫られているわけで、時間的には。

南野一朝一夕にはいかない思うのですが、職員がそのことに一生懸命取り組む姿勢が必要だと思いますし、それに慣れることも必要だと思いますので。

蟹瀬最後になりますけれども、今後はどういう展開をお考えなのですか。

南野今のビジネスモデルを構築中ですので、これを完成しましたら、これを拡大していきたいというふうに思っています。

蟹瀬それによっていろいろな方々が、報われる医療介護施設、あるいは薬のサービスというのは、広がっていくことを願います、本当に。どうも今日はありがとうございました。

南野今の若い人は真面目で一生懸命やる方が多いです。でも果敢に挑戦するというのが、ないような気がしますね。若者は毎日いろいろな選択をしていると思います。今日は何を食べようかとか、今日はどんな本を読もうかとか、今日はどの道を通って帰ろうかとか、いろいろな選択をしていると思うんですね。その選択がうまくいけば、私は無限の可能性があると思います。

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出演者情報

  • 南野 利久
  • 1956年
  • 三重県

企業情報

  • 株式会社メディカル一光
  • 放送日 2014.11.23
  • 業種:
  • 調剤薬局
  • 本社:
  • 三重県
  • 所在地住所:
  • 三重県津市西丸之内36番25号
  • 資本金:
  • 9億1,700万円
  • 売上高:
  • 294億8,900万円(2017年2月期)
  • 従業員:
  • 1,767名 ※グループ全体 (メディカル一光 708名 内、薬剤師 425名)

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