継続力が鍵!「好きな事だったら飽きない」の精神


MOVIDA JAPAN株式会社
代表取締役社長兼CEO
孫 泰蔵

特選インタビュー

一からスタートするベンチャー企業にとって重要なのは、支えてくれる存在があるかどうか。そのような存在であろうと、ベンチャー投資家として若い起業家の背中を押し、起業、成長を支援しようと立ち上がった男の事業の全貌、起業を夢見る若者へのアドバイスとは?

憧れの人 ジェリー・ヤン

Yahoo!の日本版を立ち上げようという事で、一回目だったんですよ。キックオフミーティングと言うんですけど、どうやったら5ヶ月くらいで立ち上げられるかという話だったんですけど、ジェリーさんは5ヶ月は無理だよと、彼でさえそういっていたのに、とにかく何とかしてやるんだと、皆アイデアあるやつ出せとなって、アメリカでは会議で発言をしないと参加しないとみられてしまう。何か話をしなきゃということで、頼まれてもいないのに真っ先に手を挙げて、自分なりに思ったことを言ったんですね。

そしたらお前やってみろという話になって、それでジェリーさんに、「君たちが頼りだから。なぜなら君たちがインターネットを一番使っている。君たちが欲しいものを作ってほしい。それが本当の意味でのYahoo!日本版だから」と言ってくれて、すごい感激したんですよね。僕の人生の中で初めて人に会って興奮して寝られないような体験をしました。就職どうしていいかわからなくて悶々としていたのに、自分と大して歳の変わらない兄ちゃんが10人か15人くらいでリュック背負ってサンダルできて、Yahoo!ワールドツアーといって日本で立ち上げて韓国で立ち上げてイギリスで立ち上げました。かつて、ビートルズとかローリングストーンズがギターを持って世界を変えていったように、インターネットで世界にムーブメントを作っている。彼らは本当にYahoo!ワールドツアーと呼んでいたんですね。かっこいいなと思いまして、僕もこういう風に生きたいなということで、自分の人生がガラガラっと変わりました。

蟹瀬実際にYahoo!JAPANを立ち上げるわけですけど、これはそんなにスムーズにはいかなかったでしょ?

Yahoo!JAPAN立ち上げ

大変でした。どうやって作っていいかわからなくて、作り方から考えなくてはいけなくて、最終的には実際400人くらいの学生を24時間シフトで皆で4ヶ月間作って、1996年4月1日にオープンしたんですね。なんですけど、あまりにも過酷で私は2ヶ月半くらいソフトバンクのYahoo!JAPAN準備室に、テントを張ってそこに寝泊まりして、帰る時間が無かったんですね。それで立ち上げを確認した後、バタッと倒れて、少し記憶がないんですが入院しました。

蟹瀬そのくらい集中してやらなくてはいけなかった。ベンチャー企業を立ち上げる時に一番大変なのは、資金繰りですよね。スタートアップの資金をどうやって手に入れて、ランニングのためのお金がいるわけですね。収益が上がらないうちのですね。この辺はどうなんですか?

Yahoo!JAPANを立ち上げた後、自分も何かやってみようと会社を作ったんですね。仲間と一緒に。その時インターネットブームが来たんですけど、経営というものが全く分からなくて、本当に資金繰りに詰まったことがありました。

資金繰りの苦労

何がきっかけだったかというと、クライアントに納品をしてお金をいただく予定だったんですけど、システムがミスをしてしまって、これじゃお金払えないよと。そこで詰まっちゃったんですよね。来月の皆の給料どうしようというくらい、詰まりました。そこで、当時800万円くらい足りなかったんですね。800万円を23、4歳で自分で何とかすることができなくて、銀行も貸してくれませんし、かなり精神的に追い詰められて、死のうかなというくらい精神的に追い詰められたんですよ。

兄・正義からのアドバイス②

その時にたまたま、兄が「飯を食いに来るか?」と言ってくれて「最近どうだ?」「会社をやるのは大変やね」という話をしてて、実はここら辺くらいまでお金を貸してくれるか、何かサポートをしてほしいなと、でも彼はそれがピンと来ていたらしく、「苦労をしてるのはすごく良いことだけど、金なら貸さんよ」と言われまして、「お金を借りたいとは一言も言ってないけど頑張るよ」という感じたっだんですけど、そこで彼が言ってくれたのは「事業をやっていく上では、色々な困難がつきものだ。それを乗り越えていくのが大事なんだけど、要は事業をやっていく事はスーパーマリオみたいなものだ」と。

蟹瀬あのゲームですか?

という風に兄に言われたんですね。スーパーマリオはご存知の通り1面がありまして、最初うまく操作できなくてすぐ死んじゃったりしますよね。何回も落ちたり、敵にやられたりして、だんだん一生懸命やっていくうちに慣れてきて、最後ボスキャラのところまで行って、そこでも何回もやられて、最後慣れて敵を倒してピーチ姫を助けると。1面をクリアしたら2面。2面を苦労してクリアしたら3面と。そういうものだと。

「例えばお前に800万円くらい貸そうと思ったら貸せるよ。でもそれをやるっていうことは、そこの土管をしゃがむと4面にワープするよ。そういうものだ。お前は一面をクリアできないのに、4面にワープする道を教えても4面行ったら秒殺だ。それはお前のためにならない。1面のうちにありとあらゆる失敗をして、1面の時には大きな痛手はないから。それで2面、2面をちゃんと行けるようになったら3面。満を持して次の面に行けるようにならなくてはいけない。だからお前のためを思って俺は金を貸さないんだ」と。

本当に昼も夜も寝れないくらい追い詰められて、散々考え抜いた後だったので、ふとそう言われたときに、そうかスーパーマリオかと。ふと気が楽になったんですよね。すごく事業は難しいもので、とんでもないものに手を出してしまったという感じがすごくしてたんですね。「スーパーマリオみたいなものだ。1面のうちに失敗せ。お金が足りなければ謝りに行け。支払いを遅らせてくださいと謝りに行けばいいやんか。その代わりちゃんと払えよ」と。そういう話をされて、気が楽になって。

蟹瀬結果は何とか待ってくださいと謝りに行ったんですか?

もちろんそれだけじゃ納得していただけませんので、通常よりも安い値段で仕事を受けて、その代わり半分前受け金くださいと、その代わり激安にしますと言って、一生懸命仕事を取って、そのお金で支払いをして、一生懸命仕事をして早く終わらせて、納品早めてお金を残りいただいたり、そういう努力をしたんですね。それまではそういうことをしたことがなくて、これがビジネスをやる、事業をやることだなと学びましたね。

蟹瀬まさに1面をクリアした感じでしょうかね。

私今40歳なんですが、その当時の正義もそのようなものなんですね。そうやって考えると、20何歳の弟が一生懸命やっているときに、救いの手を少しでもやってあげようかという気持ちもよくわかるし、そこは心を鬼にしてそう言い放ったのは、なかなかできることじゃないなと、そのありがたみが今になってやっとわかるようになってきました。

出演者情報

  • 孫 泰蔵
  • 1972年
  • 佐賀県
  • 東京大学

企業情報

  • MOVIDA JAPAN株式会社
  • 放送日 2012.11.18

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