継続力が鍵!「好きな事だったら飽きない」の精神


MOVIDA JAPAN株式会社
代表取締役社長兼CEO
孫 泰蔵

特選インタビュー

一からスタートするベンチャー企業にとって重要なのは、支えてくれる存在があるかどうか。そのような存在であろうと、ベンチャー投資家として若い起業家の背中を押し、起業、成長を支援しようと立ち上がった男の事業の全貌、起業を夢見る若者へのアドバイスとは?

①パソコンのインターネットからモバイルのインターネットへの変化

そのことにより、スマートフォンのアプリを若い子たちが3人、4人で作っても、昔で言ったら世界展開をするというと、大企業じゃないと海外展開もできませんでしたが、アパートの1室で3人で作ったものをAppストアに載せると、世界中に配信してお金を回収できる仕組みができあがっちゃったんですね。

蟹瀬グローバルな市場で若者が勝負できるようになったんですね。

②クラウドの発達

そうなんです。2つ目が、クラウドというのが今発達しておりまして、ちょうど2002年、10年前にガンホーというオンラインゲームの会社を作ったんが、私は資金繰りで苦労しました。サーバーを買うお金が、400台くらい必要で3億円くらいかかったんですね。3億円がなかなか集められずに苦労したんですが、象徴的なのは今年の初めくらいに当時3億円くらい買ったサーバーと同じ性能のものを、今Amazonという会社がクラウドを提供しているんですけど、見積り取ってみたら、月10万円。レンタルで月10万円ぽっきりで同じ性能が使えるようになってしまって。

蟹瀬自分のところで持っていかなきゃいけなかったものが、クラウドというか象徴として雲としてあらわされてるけど、そこに預けちゃうということですね。

好きなだけ借りられるという風になったことによって、固定資産を持たなくてよくなったんですね。それで資本金がたくさん必要無くなってきているというのがあります。

③オープンソースの普及

それから3つ目ですね。オープンソースというものなんですが、世界中の技術者が「僕が作ったプログラム、皆さんどうぞ勝手に使っていいですよ」ということで、皆が持ち寄って使えるようにしていっているんです。それがものすごく普及してきました。Linuxがその1つなんですが、それによって非常に複雑なシステム、昔だったら1年かかりで何十人もの人たちで作らなくてはいけなかったものが、4人くらいの人間で4、5ヶ月くらいで作れるようになっちゃったんですね。オープンソースを使ってカチャカチャ組み立てれば、同じようなものを作れるようになってきた。

④ソーシャルネットワークの普及

それから4番目が、FacebookとかTwitter、mixiのようなソーシャルネットワークが普及してきたことによって、良いものを作った時に、これまでは多くの人に知ってもらうためには広告宣伝費をかけなくちゃいけなかったんですが、本当に面白い良いものだと口コミであっという間に広がるようになったんですね。その結果、サーバー代はかからない。4人くらいで作れちゃう。プロモーションも口コミであっという間に広がるということで、従来だったらすごくお金、人が必要だったものが、非常に少ない金額と人数で短期間に作れるようになりました。ということが、2年くらいで急速に発展してきたんですね。

その結果、私も15年選手なんですけど、過去の成功体験やノウハウが陳腐化しつつあるんです。競争のゲームのルールが変わってきたという中で、これからの時代どうやっていこうかと考えたときに、アイデアが一番大事なんですね。そのアイデアは、大企業だから強いとか、若者たちだからダメだというわけではない。皆スタートラインは同じなので、面白いアイデアを持った子たちに、チャンスを与えることで、新しいベンチャーを生み出すことが面白いんじゃないかと思いました。

蟹瀬自分がベンチャーを起こされて成功されて、そして今度はベンチャー精神のある若者を育てていく立場になりました。しかし、世の中にやりたい若者はいっぱいいるでしょうけれど、うまくいきそうな若者と、こいつはだめだなという若者は見分けられるものですか?

ベンチャー精神の真髄

情熱がどれだけあるか、絶対これは実現したいという思いがどれだけ強いかというのと、最初に考えた通りにやってうまくいくっていうケースはほとんどないんです。そこで色々改良したり、人のアドバイスを聞いて修正改善を繰り返しながら良いものにしていくのは、絶対必要なプロセスなんですが、人の意見を聞いて柔軟にアイデアを取り込んで進化させる柔軟性、器の大きさといってもいいんでしょうけど、そういったものがあるかどうか、この2つがすごく大事だなと思います。

蟹瀬それってぶつかり合うような気がするんですよね。僕はこれがやりたいんだ。私はこれがやりたいんだっていう何か言われてもこれをやるんだっていうエネルギーも必要だけど、その一方でアドバイスされたら考えてみようという力も必要ですね。

そこって相反するような側面があるんですが、本当に実現したい子たちは良いアイデアがあったら何でも取り入れて、とにかく実現するんだという、その両方一見相反するものが、高い次元で共存してる子というのがすごく伸びるんですね。

蟹瀬具体的な支援してステムはどのようになっているんですか?

起業家への支援

今年から本格的に始めたんですけれども、今50社くらい支援してます。年2回公募をやっておりまして、どなたでも応募してくださいということで応募を受け付けて、その中から20社くらい選抜しまして、毎週火曜日にモビーダスクールをやっておりまして、僕自身もやりますけど、先輩起業家が「俺は立ち上げる時にこうやった」とか技術の専門家とか、弁護士とか投資家のベンチャーキャピタリストの方とか、そういった方々に「僕が投資家だったらこういう会社に投資したい」という話を毎週聞ける場を作りました。

あと横のつながりを作りました。そうすると、同じ悩みを抱えていたりするので、そういうネットワークはすごい重要で、作るようにしています。だいたい3ヶ月から6ヶ月間やっておりまして、この子達いいなというのがあると、一律500万円を出資します。3ヶ月から6ヶ月後にデモデーという投資家の人たちが来て、投資家の人たちの前で、若き起業家の方が「自分たちはこういうことをやる」とプレゼンをするんです。5千万とか1億円の資金を出してくれる投資家をそこで募り、それをシステマティックに毎年やっています。来年は3回回そうと思っています。

MOVIDA JAPANが支援する若手起業家に密着!

渋谷でMOVIDA JAPANが主催するイベントが行われました。こちらは、MOVIDA JAPANが支援するスタートアップ企業がデモンストレーションをするイベント会場。ここでは、スマートフォンやパソコンの世界で使われる最先端のサービスを体験することができます。こちらは、今回のイベントに参加した株式会社マッシュルーム。ブランドのギフトカードにお祝いのメッセージを添えて無料で送ることが出来るソーシャルギフトサービスを開発しました。

代表取締役社長 原 庸一朗

企業側さんも新しいお客さんが店舗に来ていただける、ユーザー同士も今までにないモットーのハッピーで楽しいコミュニケーションが築けるという事で、3者がWin-Winの関係を築ける事業じゃないかということで今進めています。

株式会社マッシュルームはMOVIDA JAPANの支援を受け、スクールにも通いました。そこで得たものとは?

アントレプレナーのスタートアップのステージから、成長していったあとのステージのところまで、全てしてらっしゃる方に出会うチャンスはなかなかないので、貴重な機会が大きいと思います。あとは同じステージのスタートアップの仲間ができたところが、素晴らしい機会をいただけたなと思います。お互い同じような悩みを抱えていたり、自分のところと違うプロダクトを見ることで、新鮮なインプットやアイデアをもらうことができたので、非常に良かったなと思います。

しかも豪華な食事があります、ベンチャーはお金が無くて、毎日牛丼やマクドナルドという中で、結構リッチな食事を週1回食べさせてもらえていたので、他にはない素敵な環境をご提供いただいておりました。

出演者情報

  • 孫 泰蔵
  • 1972年
  • 佐賀県
  • 東京大学

企業情報

  • MOVIDA JAPAN株式会社
  • 放送日 2012.11.18

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