「迷ったら難しい道を選ぶ」茨の道を突き進むデジタル革新のベストパートナーとは?!
富士通エフ・アイ・ピー株式会社
代表取締役社長
米倉 誠人
創業からおよそ40年、現在の富士通エフ・アイ・ピー株式会社を率いるのは、代表取締役社長、米倉誠人。顧客ニーズを捉え、データセンターをベースに、様々なサービスビジネスを展開し、最善のサービスで応える。「ビッグデータ」「働きかた改革」「ITビジネス」そして、米倉が目指すデジタル革新のベストパートナーとは?
蟹瀬デジタルといえば、最近ではAI、人工知能ですね、これも随分注目されていますけれども、このあたりはどのように対応されているのですか?
米倉我々の小売業のお客様からの要望で、お客様の属性データをうまく把握できる、その手段として、AIを活用した実証実験を始めています。
米倉通常、ポイントカードを持たれているお客様でしたらよいのですが、ポイントカードを持たずに来店されるお客様もたくさんいらっしゃいます。そのポイントカードを持たれていないお客様をカメラで撮って、それをAIで分析をして、その方の属性の判断をするということで、その方が買われたものと、属性の購買データを結びつけます。
たとえば、店先や店内に置いてあるディスプレイに、その属性に合った方におすすめできるような商品をディスプレイに表示することによって、購買意欲をそそるというか、そういったことにもデータを使えるのではないかと思っています。
蟹瀬さりげなく、自分の欲しいものがそこにあって、買ってしまうと……。なるほど……。
米倉そういうことになると、いいなと思っています。
蟹瀬各業界において、このデジタル革新というのは、ある意味、ビジネスチャンスになるということですか?
米倉そうですね。新しい金脈を掘り起こすといったことにつながると思います。
ドーキンズ私は今、富士通エフ・アイ・ピーの本社に来ています。よろしくお願いします。
関係者お願いします。
ドーキンズこちらにはSEの方は何名、いらっしゃるのですか?
関係者はい。2,000名ほどおります。
ドーキンズおよそ2,000名。今日はそんな現場を見せていただきますので、ご案内、よろしくお願いします。
関係者よろしくお願いします。では、こちらにどうぞ。
ドーキンズあっ、アメフトの横断幕がありますね。
関係者そうなのです。スポーツにも力を入れています。
ドーキンズあれっ、阿部さんの名前ですか? 阿部さんも選手なのですか?
関係者いえ、実は私、アメリカンフットボール部、フロンティアーズというチームのチアをやっています。
ドーキンズチア、踊るのですね。
関係者そうなんです。
富士通エフ・アイ・ピーでは様々な業種のソリューションサービスを企画から設計、開発、運用、保守まで行っている。SaaS(サース)システム部では、健康組合向けのポイントサービスシステムを開発している。
関係者日常の中の歩数をこういったウェアラブル端末で計測をして、その歩数に応じたポイントが自動でたまっていくシステムとなっています。
ドーキンズでは、歩けば歩くほどポイントがたまっていくということですね。
関係者はい。そうなります。
環境・科学システム部ではセンサーで計測したデータを分析、提供している。
関係者今、ここで測っているのはPM2.5のデータです。今、これがリアルタイムの、1時間ごとのPM2.5のデータを測っています。今まで集めたPM2.5のデータをヘルスケアのデータとうまく組み合わせることによって、大気汚染が人の健康にどのように影響を及ぼすかということを予測できるようになっています。
社会基盤システム部では気象や災害情報の速報システムをテレビ局向けに提供している。
関係者テレビ局向けに気象と速報のオンエアを支援するシステムを開発しています。
3.11のときに、我々の持っているメインの回線が東北5県で切断されてしまいまして、まだ東京のほうも余震が続いておりました。揺れがある中、ヘルメットを被って、無事、バックアップ回線の切り替えの確認が取れたときというのは、非常に安堵したのを今でも記憶しています。
このほか、富士通エフ・アイ・ピーでは様々な分野のソリューションサービスを開発、提案している。
お客様のデジタル革新に寄り添い、新しい価値を創造する。それが富士通エフ・アイ・ピーの目指す道。
富士通エフ・アイ・ピーでは、全社員のワークライフバランスを実現し、生産性を高めることを経営の最重要課題の一つとして掲げ、ワークスタイル変革宣言を発表した。
蟹瀬このワークスタイル変革宣言というのはどのような思いが込められているのでしょうか?
米倉やはり、デジタル革新を成し遂げるのは一人一人の個人の力。コンピュータはあくまでツールであって、一人一人の個人の力が重要だと思います。そのために、一人一人が自分の価値を高めていく、そういったことをやる、そういった時間を作っていくことがこのワークスタイル変革のなかで実現したいことです。
蟹瀬そのあたりで難しいことは、いろいろなケースを僕、見てきていますけれども、会社全体で一貫して取り組まないと、なかなか一部分だけだと難しい部分もありますよね。そのあたりの、社員の方々の意識改革、このあたりはどのようになされているのですか?
米倉まず、我々、役員から部課長にいたるまで、管理者層、マネージメント層の考え方を変えることが一番重要だと思っています。そして、また、それぞれの部署でいろいろな課題がありますから、それぞれの部署で徹底的に無駄をなくしていくといった取り組みを現場レベルでやっていきたいと思っています。そういったことを通じて、働きやすい環境づくりを徹底的に支援していきたいなと思っています。
富士通エフ・アイ・ピーでは、2017年4月からテレワーク制度を導入。希望する社員はサテライトオフィスや在宅勤務が可能となった。
関係者テレワークというのは働き方の選択肢ですので、働き方の選択肢を広めることによって、より多くの社員が活躍できる環境を作る、これが働き方改革だと思っています。実際に、今までやってきた働き方を変えるというのは各組織、各現場が非常に苦労されるところだと思います。そこに我々としては、いろいろ活用的なアイデアを出していったり、「このようにしたら、うまくいきました」という事例を展開することで社内の浸透を図っています。
現在、このテレワーク制度を利用している社員に話を聞いた。
ドーキンズテレワークを利用することで生活面でのメリットはありますか?
関係者私の場合、時短なので、9時40分から4時半くらいなのですが、その時間が終わると、急いで娘を迎えに行ったりとかしないといけないのですが、保育園とかで行事があったりして、夕方の枠に入っていたりすると、前までは会社を休んだりとか、半日休暇とかをとって、夕方だけ参加という感じだったのですが、自宅で働いて、そのあと、保育園の行事だと間に合ったりするので、そういった自由度もすごい上がりました。
制度の利用者が徐々に増えるなか、社員の働き方はどのように変わったのか、管理職に聞いた。
関係者時短とか育児とかそういう機会で休まなければならないときに、この制度をうまく使うことによって、継続して働くことができる、みんなが満足して働くことができるという状態になっていっていることを実際に感じています。
ドーキンズおうちで働くときというのは、……服とかどうしているのですか?
関係者私の場合、朝早くに起きて、働くことがあるので、そういうときは起きて、お茶をいれたら、「はい、スタート」みたいな感じです。
ドーキンズもうパジャマのまま……。
関係者まあ、そういうときもあります(笑)仕事そのものがチームで働くものばかりなので、やはり、みんなでカバーし合って、みんなで一緒に何かの仕事を成し遂げるということがテレワーク上でもできなければならないと思っています。
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