新しい時代の経営者を生む!歴戦のプロフェッショナルたちの本質的支援の中身


スペシャル企画 -プロフェッショナル-
出井 伸之 / 小林 弘幸 / 孫 泰蔵 / 岡島 悦子

特選インタビュー

数々の実績や、大きな功績を残した4名のリーダー。彼らの最前線での仕事ぶりは周知のとおりであるが、今彼らが手がける次世代経営者を生むための支援活動、その中身もまたプロフェッショナルの仕事である。出井伸之、孫泰造、岡島悦子がおくる、次世代経営者論とその育て方。そして最高のパフォーマンスを出すための、小林弘幸が説く自分コントロール術とは?

クオンタムリープ株式会社
代表取締役 出井 伸之

クオンタムリープ、出井が語る今の時代に生きる企業の在り方とは?

出井企業には必ず二つあって、今のものを能率良くする、燃費を良くするということと、新しいバリューをつくっていく、この二つが並行していくんですね。それで、新しいバリューをつくるのは、どちらかと言えば、社長の役目。燃費を良くしていくというのは実際にやっている人たち、社員の努力みたいなところがあります。

 そして、その二つが重ならないといけないわけです。ところが、日本の社長は、現場とか、社員のやる方のことを一生懸命やっている。自分の本当の仕事は、新しい価値をつくることを、今をベースにしてやっていくということ。そんななかで孤独になってしまう社長さんのお友達、というのがクオンタムリープなのです。

蟹瀬すごく分かりやすい、その感覚というのは(笑)

出井かつて、我々や蟹瀬さんが学生だった70年代の日本は、成長期だったのです。成長期というのは、あまり戦略がいらないんです。「一生懸命働くことが、戦略だ!」とか、今の中国がまさしくそうだと思う。成長、成長というタイミングですね。

 だから、中国の若手の企業から「戦略をどういうふうに思われますか?」と聞かれるから、「いや、そんなことよりも早く成長したほうがいいんじゃない」って(笑)。それは私が若いころ、経験してきたことです。

蟹瀬確かにね。

出井それで、今、日本は成長期の頭が残っている方が、蟹瀬さんをはじめとして中堅でおられるわけです。だけど、今の若い30代ぐらいの方は、日本の成長期を知らない。だからその人たちは初めから、成熟期にいるわけです。今、日本は成熟期、クリアーに成熟期なんですよ。成熟期というのが成長期と何が違うかというと、「戦略が要る」ということなんです。

出井伸之の提言
「成熟期に必要なものが戦略である」

出井その戦略はたとえば、どこかに絞り込むとか、どこかの地域を狙うとか、マーケティングのスタイルを変えるとか、会社そのものを変えるとか、そういうふうにものすごく戦略がいるんです。だから、成熟期になって初めて、経営者の方針が重要になってくる。

蟹瀬経営者そのものが戦略を持たないといけないし、国として、日本政府そのものも戦略を積極的に…。

出井もちろん。そのことに関して、政治家が早く気が付かないといけない。だから、今の日本のトップの役割は、戦略をつくることだと私は思います。

出井伸之の提言
「自分の会社以外に一つでも多くベンチャーを育ててほしい」

出井日本の起業家というのは、一つでも二つでもいいから、自分の会社以外にベンチャーを育ててほしい。それは、結局、自分の会社も得になります。たとえば、1,000社だとすれば、2,000社のベンチャーができるわけじゃないですか。それを国とかベンチャーキャピタルがやるのではなく、やはり、経営者自身がやっていったらすごいのではないかと思います。今、私はそれを継続的にやっています。

蟹瀬これまでの考え方で言えば、社内の中で若手の人材を育てて、いずれ、社長になってもらおうという発想が多かったわけですよね。

出井そうですね。でも、そうではなくて、社外に若い人を育てる。人材の交流もできますし、そういうことを実際やったほうがいいのではないかと思うんです。それが一つです。

 それからもう一つの大切な仕事。大企業からすると、なかなか自分のなかだけで話していると、違った目で見られないから、客観的な目が要るわけです。

 日本を回ってみると、地方でものすごく優秀な企業がたくさんあります。売上から見れば、1,000億円から2,000億円ぐらいで、東京ではまったく知られていないのですが、優良な企業。その方たちが悩んでいて、「この次はどうしようか」ということです。ですから、そういう企業の相談に、イノベイティブなコンサルティングをしていく。

 そして巨大企業でやっていても、「あと何年で100周年を迎えるけれども何か変えなければ」とか、新しいことにアイデアを出す。この二つが私どもの大きな仕事になっています。

そのほか、大和証券と合弁でアジアに成長するファンド、大和クオンタムファンドキャピタルパートナーズというのをつくって、これは8人ぐらいでやってますが、そこを通じてアジアに投資していきます。先日、第一号の投資をいたしました。これはリーマンショック以降に、お金が集まったという事例です。

蟹瀬大変でした?

出井大変でした(笑)。ただ、お金を集めるのにはものすごく悪い時期なのですが、投資をするのにはものすごく良い時期だと思うんです。それもやはり、アジアで成長するベンチャー、または成長する会社を買い取ってしまうファンドではなくて、成長を育てていく。二つ目の仕事ですね。

 優秀な若手はたくさんいて、上場への希望もあまりないけれども、アジアで伸びていきたいとか、こういうことをやりたいという日本の若手の人というのは、すごくたくさんいると私はまだまだ思っています。そしてさきほど言った、企業がコーポレートエンジェルになっていただきたい。

出演者情報

  • 出井 伸之 / 小林 弘幸 / 孫 泰蔵 / 岡島 悦子

企業情報

  • スペシャル企画 -プロフェッショナル-
  • 放送日 2018.04.08

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