日本の課題「観光事業」の先駆者の事業づくり、「対話」に始まり「対話」に行き着く!?


株式会社カトープレジャーグループ
代表取締役兼CEO
加藤 友康

特選インタビュー

28年の歴史と海外展開の実績も持つ「つるとんたん」に始まり、いまや地域再生の中心にもいる、レジャー産業の雄・株式会社カトープレジャーグループ。クリエイティビティ溢れる、アッパー層向けの施設も手がければ、公設の施設運営を任されることも。地域、社員、お客様をも強く巻き込む「トータルプロデュース」の事業づくり、その根幹にある思いやエッセンスは何なのか。代表取締役兼CEO、加藤友康の語りの中には「対話」というキーワードが、そこかしこに出てくる。

クリエイティブチーム

宮川スタッフの皆さん自身のクリエイティビティを養成することも大切ですよね?

加藤そうですね。作るクリエイティブと運営をするオペレーションのクリエイティビティは非常に重要なところでありますし、そういったものが融合しなければ作り手と運営する側、一体にならないと良いものにならないと思います。

こちらはプロジェクトごとに開かれているクリエイティブ会議。プロジェクトの現場責任者にクリエイティブ会議のねらいについて話を聞いた。

株式会社KPG HOTEL&RESORT
取締役 事業本部長 大金 直矢

大金今回、いろいろな開発をさせていただくのですが、やはり、ほかの施設では真似できない施設というものをやっていきたいと思っております。ですので、ありきたりな施設ではなくて、どこも絶対に手をつけられなかった領域、そこに新しい価値を見出して、来ていただいた方に本当に喜んでいただける施設を各地で展開をして、そこで働いていただいたスタッフの方が喜びを共有して、良いサイクルで運営ができることを最終的に目指して事業の開発に取り組んでおります。

地域に根付いた施設を作り、運営をすることで地域活性化に貢献する。
それが、カトープレジャーグループが推し進める、トータルプロデュースの持つ強み。

人の繋がりに助けられた、初めてづくしのレジャー業

ドーキンズさて、ここからは加藤さんご自身の話も伺っていきたいと思います。プロフィールを拝見しますと、22歳のときにお父様の会社をお継ぎになられていますが、どのような経緯で継がれたのですか?

加藤経験もないなか、大学を卒業した年だったのですが、私の父親が亡くなりまして、たまたま後継ぎがいないものですから、私にお鉢が回ってきたという……。本当にたくさんの方々に助けていただいて、今日(こんにち)があります。

宮川そのときにはどういう方向で、たとえば、レジャーということをずっと追求しようと……。

加藤そうですね。22歳で事業を継承しまして、カトープレジャーグループという名称に変えたのも、昭和64年、24歳のときですね。ちょうどそのときの初めての事業が「つるとんたん」という業態を始めました。あの業態も今や海外にも展開していますけれども、28年になります。

宮川この50年くらいずっといろいろな流れがあると思いまして、それを読み取る力って非常に難しいと思いますけれども、加藤さんはどのようにやってこられたのですか?

加藤もちろん、市場が変わっていくなかでも変わらないものというのはお客様の喜び、感動していただけることが私たちサービス業の基本ですので、本当においしいものを、心を込めてお出ししたり、清潔が行き届いた環境を提供していく、これはどの時代でも変わらないものだと思います。

宮川たとえば、設えとかはある程度、できると思うのです。でも、やはり、一番難しいのは人のサービスとか、そういうところですよね。

加藤本当におっしゃる通りです。最後は人と人とのコミュニケーションで評価していただけると思います。なので、私ども今、3000名を超える仲間がいますけれども、お客様に対してとか、仲間に対してどう思うとか、心の価値観を合わせていく作業が大切だと思っています。

加藤の思いに対し、社員はどう思っているのか話を聞いた。

カトープレジャーグループ
経営企画室 PL Management部長 松下 哲平

松下カトープレジャーグループという会社に私が入って12年目なのですが、入った当初に思い描いていたカトープレジャーグループに対する期待は色あせていないんですね。あの会社はサービスビジネスのなかでナンバーワンだと、誰からも認められる会社にしたい。お客様向けと従業員、そして、会社として法人として、より改革をしていくべきところがありますので、それらをずっとやっていきたいと思っています。

こちらは2018年入社の新入社員研修。およそ半年間、サービス業に必要なスキルのほか、カトープレジャーグループの社員としてのあり方などを学ぶという。指導するトレーナーに話を聞いた。

プロジェクトプロデューサー 西脇 かがり

西脇会社での社内でのルール、ハウスルールというものがございまして、接遇五原則に則(のっと)って、笑顔であったり、言葉遣い、立ち居振る舞い、身だしなみなど、こういった基本的な部分を研修で行っております。今まで学校で習ってきて、先生の言うことに従って教育を学んできた人たちばかりなので、やはり、自分の考えをすごく大事にしてほしい。とくに個性の考えとか発想力を大事にする人に育ってほしいなと思っています。

お客様に感動と喜びを感じてもらいたい。
そのために心の価値観を一つに合わせ、チーム一丸で取り組む。それがお客様への心づくし。
常に時代の風を読み、邁進し続ける加藤の原動力とは!?

出演者情報

  • 加藤 友康
  • 1965年
  • 大阪府

企業情報

  • 株式会社カトープレジャーグループ
  • 放送日 2018.05.20
  • 業種
  • ホテル・旅館、外食・レストラン、レジャーサービス
  • エリア
  • 東京都
  • 所在地住所:東京本社
  • 東京都千代田区大手町2-6-2日本ビル7F
  •       大阪本社
  • 大阪府大阪市天王寺区四天王寺2-1-9
  • 資本金
  • 17,150万円
  • 売上高
  • 220億円(2016年12月)
  • 従業員
  • 約3,091名(グループ全体)(2018年1月)

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