貧困、重い病い、危機に面する国家。それでも秘める夢をどう叶えるかの一歩


ムハマド・ユヌス/中村 祐輔/石破 茂/川井 郁子

特選インタビュー

世界から貧困をなくしたい、がんを治癒したい、子どもたちの夢を応援したい。
そして、日本を創生したい。各分野のトップランナーが、その力量を要請されるような直面した、苦しみや悩みにありながらも、秘めたる希望を持ち続ける人たち。その生身のやりとりに端を発し、人生や社業を人生をとして活動するその具体的な一歩とは? 社会貢献は、描くだけではない、という世界の救いの数々のエピソード。

今回のテーマは「夢への挑戦」。

世界から貧困をなくしたい。
がんを治癒したい。
子どもたちの夢を応援したい。
日本を創生したい。

賢者の選択 Leaders 特別編。
賢者たちが語る 熱き夢への思いとは?

グラミン銀行創設者 ムハマド・ユヌス

ソーシャルビジネスを使って、貧困のない世界を目指す取り組みは世界の貧困問題解消に大きく貢献。
その功績が認められ、2006年にはノーベル平和賞を受賞。
世界から貧困をなくしたい!
ノーベル平和賞受賞者 ムハマド・ユヌスが唱える、21世紀のビジネススタイルとは?

マイクロクレジットによる、貧困から活力を生み救う仕組み

ユヌスマイクロクレジットというのは通常であれば融資を受けることができないような貧しい人たちに融資を行い、収入を稼ぐための活動をサポートする融資プログラムです。
新たな事業を立ち上げるための融資を行い、借入れを受けた人たちは毎週少しずつ分割で返済を行っていきます。借入れの期間は6か月もしくは1年かもしれません。借入れの期間にわたり、分割して返済を行っていただきます。

借入れを受けた人たちは、収入を稼ぐための活動をどんどん拡大し、収入が拡大していけばその他の分野の活動も拡大できます。

例えば、子供を学校に通学させることもできますし、新しい家を購入することもできるようになります。結果的に財産、資産のベースが少しずつ拡大していくことに繋がります。
この取り組みを基に設立されたのがグラミン銀行で、つまり「村の銀行」です。

グラミン銀行は貧困層の人たちのための銀行で、この銀行を設立した意図は何百万人という女性たちを助け、貧しい家庭が貧困を脱する手助けをするというものです。この他にも例えば、教育や技術といった機会が与えられていません。しかし、一旦、こうした機会を貧困層の人たちに提供することができれば、彼らは貧しくはありますが、能力はある人たちですので、この機会を利用して、貧困から抜け出すことができます。現在、貧困層の人たちはベルリンの壁に囲まれているような状況なのです。

ですから、機会さえあればベルリンの壁を乗り越えることができるのです。ベルリンの壁を取り壊して、あらゆる可能性を提供することが大切だと思っています。現在、世界の銀行システムでは3分の2の人々が金融サービスを利用できない状況です。ですから、貧しい人々のための銀行システムが必要なのです。銀行のシステム以外にも、保険や医療サービスなどその他の仕組みも必要です。つまり、貧しい人たち自身が問題を作り出しているのではなく、貧しい人たちが置かれている状況が貧困の原因なのです。

現在の経済の仕組みは階層の下の人たちから奪い取り、階層の上の人たちが受け取るという仕組みになっています。ですから、世界には所得格差があるわけです。最富裕層85人が所得の低い35億人(世界人口の半分)よりも多くの財産を持っているのです。35億人よりも、わずか85人の方が多くの財産を持っているのが現状なのです。つまり、財産や資源が一ヶ所に集中しているのです。ですから、こうした欠陥のある仕組みを作り変えていく必要があります。誰もが同じ機会を利用できる、公平な社会をつくっていく必要があるのです。

GOAL

八木ユヌスさんにとってのゴールは何ですか?

ユヌス私が言い続けていることはビジネスにはソーシャル・ビジネスという選択肢があるということです。世界のある程度がソーシャル・ビジネスになれば世界の社会問題を解決することができ、誰にとっても幸せな世界になります。我々は貧困にあえぐ人がひとりもいない世界を目指しているのです。

いつか貧困博物館をつくって、次世代の人たちに貧困とは何か、それが、いかに恐ろしいものだったのかを伝えたいです。さらに、仕事のない人を世界から無くしたいです。なぜ、仕事を得ることができない人が出るのか、彼らが創造力を発揮することを誰が抑圧しているのか。私は誰もが仕事を持てる社会を目指していますし、企業もまた雇用を継続するべきだと思っています。仕事のない状態は誰にとっても良いことではないので、そのような世界をつくりたいと思っています。

また、それはチャリティーを必要としない社会です。なぜお金を得るのに、誰かに依存しなければいけないのでしょうか。誰もが依存せず自立する力を持っているのです。そして、社会に貢献して問題を解決する力を持っています。人はチャリティーに依存して生活するべきではないのです。

出演者情報

  • ムハマド・ユヌス/中村 祐輔/石破 茂/川井 郁子

企業情報

  • 放送日 2018.06.03

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