亡き夫の意志を継ぎ、
モノづくり精神を組織に
浸透させた環境・働き方改革
株式会社ユーシン精機
代表取締役社長
小谷 眞由美
株式会社ユーシン精機は1973年設立の工業用ロボットメーカーだ。京都の小さな町工場からスタートし、後発ながらプラスチック成形品取出ロボット分野で世界トップシェアを誇るまでに成長している。代表取締役社長 小谷眞由美は創業者である亡き夫の意志を継ぎ、いまなお従業員にモノづくり精神を伝えている。小谷が推し進める「働き方改革」の現場に迫る。
蟹瀬 さて、企業が成長していく中でご主人、創業者の方が若くしてお亡くなりになった。おいくつだったんですか?
小谷 59歳になって2日目ぐらい。
蟹瀬 働き盛りの頃ですよね?
小谷 そうですねえ。
ドーキンズ ご自身が社長になるということにプレッシャーはありませんでしたか?
小谷 ありますよぉ。そんな力も何もないので。
蟹瀬 創業者のかたの穴を埋めるのには実際に何人ぐらいの方が必要という感じですか?
小谷 いやそれはもうたくさんの人だと思いますよ。(夫は)万能だから。会社作ったときのエネルギー。それから新しいものに向かっていくエネルギー。こちらは技術以外のことをやっているんで、全然タッチしてないですから、もう、いつも一緒にいるような感じでずっと今日まで仕事しているんです。
蟹瀬 なるほど。
現在も技術者たちは、創業者の思いを受け継ぎ、新たな技術開発に取り組んでいるという。
(インタビュー:開発本部 制御開発部 責任者 浜畑 光晴さん)
ドーキンズ どのような技術開発をされているんですか?
浜畑 私どもIoTというシステムを使いまして、このロボットで、お客様のいろんな生産情報を見ることができます。カメラも搭載しています。こちらでお客様の画像情報を見ることができます。
ドーキンズ え、これ、タイムリーな情報ですか?
浜畑 はい。お客様が海外にいらっしゃっても、国内の生産情報がわかる、ということになっています。生産数やサイクルタイム稼働率などをご覧いただくことができます。
(インタビュー:開発本部 研究開発課 責任者 博士(工学) 白崎 篤司さん)
ドーキンズ どのような技術を開発されたんですか?
白崎 こちらが最新のロボットになっておりまして、そのロボットアームの先端についております「アクティブ振動制御」というものを開発しました。
ドーキンズ それは一体どういう技術なんですか?
白崎 こちらが振動制御しているもので、こちらが制御していないものですけれども。
ドーキンズ こちらは揺れがすぐに収まっていますね。
白崎 はい。速やかに振動が低減することによって、生産性の向上が見込まれます。
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