

資源を無駄なく使う。
循環型社会の形成を目指すバイオエコロジービジネス
株式会社テクノシステム
代表取締役社長
生田 尚之
これからの社会では、いかに資源を無駄なく利用するかがテーマとなっている。株式会社テクノシステムは、バイオエコロジー技術で知られており、水・食・電気を柱に、人間が生きていくために欠かせない分野で、環境に負荷をかけない製品を製造・開発している。代表取締役社長 生田尚之は、循環型社会という理想の実現のため、新しい消費の形を提案する。生田の唱える「豊かな生活」とは。その全貌に迫る。
蟹瀬 賢者の選択 Leaders、ナビゲーターの蟹瀬誠一です。
福井 福井仁美です。
蟹瀬 今回は水・食・電気の三つの分野で、豊かな暮らしを創造する、ある企業の取り組みに迫ります。
株式会社テクノシステム-2009年、現在の代表取締役社長 生田尚之が設立。「人々の生活をより豊かに」をテーマに、水・食・電気の三つの分野で事業を展開。自然のエネルギーと独自の技術を掛け合わせることで、環境に負荷の少ない循環型社会の形成を目指している。
生田 自然エネルギーを活用して、人が生きるに必要な水と電気と食べ物、これを安心・安全に提供していくことを心がけております。
環境への調和を図り、より豊かな暮らしを実現する。生田が目指すバイオエコロジーカンパニーとは。
福井 それでは、本日のゲストをご紹介しましょう。株式会社テクノシステム 代表取締役社長 生田尚之さんです。よろしくお願いいたします。
蟹瀬 どうもよろしくお願いします。
生田 よろしくお願いいたします。
蟹瀬 このところ日本企業も自然エネルギー事業、こういうところにずいぶん参入していると思うんですけども。そんな中、生田社長が目指している、バイオエコロジーカンパニー。どういうものなのかを、じっくりお話をお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
生田 よろしくお願いいたします。
福井 さて、冒頭でもご紹介がありましたけれども、テクノシステムは、水・食・電気に関する事業を、行っていらっしゃるということで、具体的にはどのような事業を行っていらっしゃるんでしょうか?
生田 はい。まず水に関しては、海水だとか泥水こういったものを、美味しく飲めるような水に変えることができる装置を作っております。またフードに関しましては、ボタンたった一つで食事が提供できるというマシンを作っております。電気の事業に関しましては、再生可能エネルギーになるんですが、これを利用して発電をするという、この三つの柱で事業の方はさせていただいております。
蟹瀬 だけど、一気に三つっていうのもすごいと思いますけれども、その最初の水なんですよね。海水を淡水にするとか、それから汚れた水を飲めるようにするとかっていう、その事業そのものっていうのは、大分前からありますよね?
生田 あります。
蟹瀬 そうすると、何か新規性がない感じがするんですけど、どうなんでしょう?
生田 はい。実は特徴がございまして、弊社で扱っている製品は、このように旅行かばんのサイズで、どこにでも持ち運びができて、なおかつ、この電気のないところでも電気を作ってお水ができる、というシステムが特徴になっております。自社の開発したポンプによって、小さな電力で大きな圧力を出せる。
この大きな圧力を出すことによって、真水に変わるんですが、そのときに海水等は、このRO膜という膜があるんですけども、それで除去いたします。汚れ部分をとってしまうんですけども、その分栄養分も取ってしまうんですね。
それで、もう一つの私どもの技術というのは、水自体にはミネラル分だとか酸素分、これを後処理のところで、水に味付けという表現をしていますが、することができるというのがまた特徴になっております。
海外に出れば本当に水がなくて、人が命を落としてしまうという国々が数多くありますので、そういう国々で活躍していきたいな、というのが水の事業でございます。
蟹瀬 だからこそ、コンパクトだっていうことが意味を持つわけですね。
生田 はい、そうです!発展途上国のところっていうのは、資金的な面というのも重要な課題になってきますので、やはり装置をどこにいつでも持っていけて、なおかつコストも安く、誰でも使えるというのが、重要な点だというふうに思っております。
テクノシステムでは、海水だけではなく、プールの水や河川の水などを飲料水に変える装置の開発も行っている。また、水道水をそのまま飲むことができない地域や、より安全でおいしい飲料水を利用したいという方に向けて、水を通すことでカルシウムやマグネシウムを取り除いて、軟水にする装置の開発も行っている。
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