資源を無駄なく使う。
循環型社会の形成を目指すバイオエコロジービジネス


株式会社テクノシステム
代表取締役社長
生田 尚之

特選インタビュー

これからの社会では、いかに資源を無駄なく利用するかがテーマとなっている。株式会社テクノシステムは、バイオエコロジー技術で知られており、水・食・電気を柱に、人間が生きていくために欠かせない分野で、環境に負荷をかけない製品を製造・開発している。代表取締役社長 生田尚之は、循環型社会という理想の実現のため、新しい消費の形を提案する。生田の唱える「豊かな生活」とは。その全貌に迫る。

開発経緯

福井 なぜ、このデリシャスサーバーを開発されようと思われたんですか?

生田 はい。実はデリシャスサーバーは、元々弊社で扱っているポンプの技術を応用した製品でございます。スープを焦がさず、同じ量を同じ温度で衛生的に出せると。このような機能を活かすことによって、体が健康な方がお店を運営することもできるんですけども、逆に体に不自由を抱えている方、障害を持った方でもボタン一つで食事が提供できるというのは、そういった方でも逆にお店の運営ができたり、経営ができたりする。これまた新たな雇用創出にもなりますし、人の役に立つことができるなと、いう思いで開発の方を進めてまいりました。

リサイクル 「電気」事業

福井 さて、三つ目は電気の事業なんですけれども、こちらはどのように取り組んでいらっしゃるんですか?

生田 はい。これは、再生可能エネルギーの事業でございます。いくつかに分けてはいるんですけども、まず一つには、太陽光発電の事業でございます。一般的に太陽光といいますと、いろいろな形があるんですけれども、私どもの場合の太陽光事業というのは、自分でみずから土地をまず購入をして、開発許可をとり、また近隣の方の住民説明会を行って、周りの方の合意を得て、太陽光のパネルを敷き詰めて発電をするという事業を行っております。
二つ目が、木質バイオマス発電所という事業をしております。これはやはり木というのは、10年20年してくると枯れてしまうもので、この枯れた木を利用して、細かなチップに砕いて、これを燃やして発電をするという事業を行っております。
それからまた、牛糞を集約して集めてメタンガスというガスを発生させて、これで発電をするという事業を行っております。酪農家さんにとっては、牛糞の処理をいかに衛生的にするかというのは、実は大きな課題があるというところで、ある地域ではこの処理場が追いつかなくて、そのまま捨ててしまったりとかいう、非常に社会問題にもなってるところです。熊本、沖縄の方で建設中なんですが、事業を計画しております。
実際に牛糞を利用して、ガスを発生させるためには、様々な技術が必要でございまして、自社だけではなくて、オクスフォード大学の教授のお力も借りて、いかにしてこのガスの発生効率を上げるか、というのをテーマにして取り組んでおります。これも実は発電した後に、牛糞も発酵が全部終わってしまうと、基本的に匂いがなくなってくるんですね。この匂いのなくなったものというのが、高濃度の液体肥料に変わりますので、これまた肥料を使ってまた農業をすると、いうところで、発電と農業に繋がってくる。

蟹瀬 まさに、効率的なリサイクルが行われるってことですよね。今生田さんのお話伺ってると、非常にやっぱり環境問題に対する意識が高いっていうことはよくわかりますし、それをまた、現実的にどうやって解決していくのかっていうことを、真剣に考えられて、この事業はやっぱり始められてる感じがしますね。

生田 はい。ありがとうございます。

蟹瀬 素晴らしいと思うな。

世界には、水や食料不足で命を落としてしまう人がいる。世界には電気がなく、最低限の生活を強いられる人がいる。本当に必要とされるものを製品化する。それがテクノシステムの出発点。

起業への道

福井 さて、生田社長のプロフィールを拝見いたしますと、2009年にこのテクノシステム設立されていらっしゃいますよね。どのような経緯で、設立されたんですか?

生田 初め学校を卒業して、10数年はサラリーマンもやった時代はあるんですが、その当時、両親が会社を経営していたんです。開発をする会社であったんですけども、非常に、はたから見てても厳しい状態だというのがあって、これは手伝わなければいけないなというところで、サラリーマンを1回退職して、父の会社を1、2年手伝ったというのがあったんです。
実はその手伝い始めたときには、もう会社の経営でいうと、もう瀕死の状態で、もういつ潰れてもおかしくないというような状態でございまして、最終的には何とか借金を返してというか、父を乗り越えさせることができたんですけども、本当に自分自身もすっからかんになって、あるときにお正月、2000円しかない状態で過ごした時期もありました。
でも、その中でもなんとかコツコツ起業したいなという思いがあって、何とか500万円ほどの貯金を貯めまして、それで父もちょっと落ち着いた状態になりましたので、よしじゃあもう残りの人生は、自分で切り開いてやっていこうというところで、この会社を設立いたしました。

夢を受け継ぐ

生田 唯一、私が受け継いだ事業というのがございまして。昔その父のやつは開発、研究というものが、父が20代のころ、リビアのズリテン市というところで、1時間に3000tをつくる海水淡水プラントを、従事していたということを聞かされまして、ただ、当時の値段でも何百億もするようなプラントでした。お金がある地域はいいんだけども、本当に貧しい地域で、いつか装置を小型化して安くしてやるのが夢なんだ、というところがあって、これでたまたま自分も研究してた分野の、ポンプの技術を活かすことによって、この小型化できるというのが事実としてはわかりました。その辺の元々の技術を受け継いで、水事業というのはさせていただきました。はい。

父から学んだこと

福井 その辛い時期に、お父様と経営を再生していくに当たって、学んだことというのは、一番はどんなことがありましたか?

生田 そうですね。良い物は必ず世の中に出るというわけではなくて、やはり製品を世の中に出すためには、今までかけた開発費と、同等の営業経費もかけなければいけないと思います。というところと、特に水の装置等は、海外で使用する場合もありますので、特にいろんな安全規格ですね。
日本だとJISという規格だけで、守られているんですけれども、実は国別に電気だったり食品衛生の規格って違うんです。そういうのは、世界に通ずるような規格の製品を作ると。売るための段取り、販売店の協力だとか、そういうものをかけていかないと世の中には出てこないと。

出演者情報

  • 生田 尚之
  • 1974年
  • 神奈川県
  • 日本大学

企業情報

  • 株式会社テクノシステム
  • 放送日 2018.10.21
  • 業種
  • 機械
  • 所在地在所
  • 神奈川県横浜市西区みなとみらい二丁目2番1号
    横浜ランドマークタワー19階
  • 資本金
  • 14億6,030万円

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