技術大国ニッポンを支える3人のリーダー。先端技術企業の裏側に迫る!


技術開発 スペシャル
小谷 眞由美 / 山崎 敦彦 / 生田 尚之

特選インタビュー

人件費が原因で新興国企業に遅れを取っているメイド・イン・ジャパン。しかし、日本の技術はいまなお世界に誇れるものばかりだ。今回は「技術開発」をテーマに過去放送を再編集。世界と戦う3企業のリーダーたちが推し進める戦略にフォーカスした。これを見れば、技術大国ニッポンが世界を牽引するためのヒントが浮かび上がってくる。

株式会社テクノシステム-2009年、現在の代表取締役社長 生田尚之が設立。「人々の生活をより豊かに」をテーマに、水・食・電気の三つの分野で事業を展開。自然のエネルギーと独自の技術を掛け合わせることで、環境に負荷の少ない循環型社会の形成を目指している。

生田 自然エネルギーを活用して、人が生きるに必要な水と電気と食べ物、これを安心・安全に提供していくことを心がけております。

環境への調和を図り、より豊かな暮らしを実現する!生田が目指すバイオエコロジーカンパニーとは。

手掛ける事業

福井 さて、冒頭でもご紹介がありましたけれども、テクノシステムは、水・食・電気に関する事業を、行っていらっしゃるということで、具体的にはどのような事業を行っていらっしゃるんでしょうか?

生田 はい。まず水に関しては、海水だとか泥水こういったものを、美味しく飲めるような水に変えることができる装置を作っております。またフードに関しましては、ボタンたった一つで食事が提供できるというマシンを作っております。電気の事業に関しましては、再生可能エネルギーになるんですが、これを利用して発電をするという、この三つの柱で事業の方はさせていただいております。

蟹瀬 だけど、一気に三つっていうのもすごいと思いますけれども、その最初の水なんですよね。海水を淡水にするとか、それから汚れた水を飲めるようにするとかっていう、その事業そのものっていうのは、大分前からありますよね?

生田 あります。

蟹瀬 そうすると、何か新規性がない感じがするんですけど、どうなんでしょう?

「水」事業

生田 はい。実は特徴がございまして、弊社で扱っている製品は、このように旅行かばんのサイズで、どこにでも持ち運びができて、なおかつ、この電気のないところでも電気を作ってお水ができる、というシステムが特徴になっております。自社の開発したポンプによって、小さな電力で大きな圧力を出せる。
この大きな圧力を出すことによって、真水に変わるんですが、そのときに海水等は、このRO膜という膜があるんですけども、それで除去いたします。汚れ部分をとってしまうんですけども、その分栄養分も取ってしまうんですね。
それで、もう一つの私どもの技術というのは、水自体にはミネラル分だとか酸素分、これを後処理のところで、水に味付けという表現をしていますが、することができるというのがまた特徴になっております。
海外に出れば本当に水がなくて、人が命を落としてしまうという国々が数多くありますので、そういう国々で活躍していきたいな、というのが水の事業でございます。

蟹瀬 だからこそ、コンパクトだっていうことが意味を持つわけですね。

生田 はい、そうです!発展途上国のところっていうのは、資金的な面というのも重要な課題になってきますので、やはり装置をどこにいつでも持っていけて、なおかつコストも安く、誰でも使えるというのが、重要な点だというふうに思っております。

テクノシステムでは、海水だけではなく、プールの水や河川の水などを飲料水に変える装置の開発も行っている。また、水道水をそのまま飲むことができない地域や、より安全でおいしい飲料水を利用したいという方に向けて、水を通すことでカルシウムやマグネシウムを取り除いて、軟水にする装置の開発も行っている。

ワンタッチクッキング 「食」事業

福井 食に関しての事業は、どのようなことを具体的に行っていらっしゃるんですか?

生田 はい。食の事業に関しましては、このフリップにあるような、デリシャスサーバーという装置を開発、製造して販売をしております。ドリンクサーバーみたいなものっていうのは、皆さん見かけたことがあるかと思うんですけども、これは具沢山の例えばカレーだとか、豚汁だとかエビチリだとか、この具の入ったもの、固形物を煮炊き調理をして、なおかつ抽出するときに、誰が押しても定量に出すことができるマシンでございます。

蟹瀬 しかし、これだけのシステムっていうと、特許なんかも取られているんでしょうね?

生田 そうですね、PCTという形で特許を扱っている国においては、一応全世界に特許を取得しております。

福井 日本以外でも使われていらっしゃるんですか?

生田 はい、主要先進国では使っておりまして、レストランをはじめ、逆に普段食事を提供してないような場所、一般的なオフィスの場所であったり、そういう社食がないような場所とか、そういった場所でも展開をしております。

開発経緯

福井 なぜ、このデリシャスサーバーを開発されようと思われたんですか?

生田 はい。実はデリシャスサーバーは、元々弊社で扱っているポンプの技術を応用した製品でございます。スープを焦がさず、同じ量を同じ温度で衛生的に出せると。このような機能を活かすことによって、体が健康な方がお店を運営することもできるんですけども、逆に体に不自由を抱えている方、障害を持った方でもボタン一つで食事が提供できるというのは、そういった方でも逆にお店の運営ができたり、経営ができたりする。これまた新たな雇用創出にもなりますし、人の役に立つことができるなと、いう思いで開発の方を進めてまいりました。

リサイクル 「電気」事業

福井 さて、三つ目は電気の事業なんですけれども、こちらはどのように取り組んでいらっしゃるんですか?

生田 はい。これは、再生可能エネルギーの事業でございます。いくつかに分けてはいるんですけども、まず一つには、太陽光発電の事業でございます。一般的に太陽光といいますと、色々な形があるんですけれども、私どもの場合の太陽光事業というのは、自分で自ら土地をまず購入をして、開発許可をとり、また近隣の方の住民説明会を行って、周りの方の合意を得て、太陽光のパネルを敷き詰めて発電をするという事業を行っております。
二つ目が、木質バイオマス発電所という事業をしております。これはやはり木というのは、10年20年してくると枯れてしまうもので、この枯れた木を利用して、細かなチップに砕いて、これを燃やして発電をするという事業を行っております。
それからまた、牛糞を集約して集めてメタンガスというガスを発生させて、これで発電をするという事業を行っております。酪農家さんにとっては、牛糞の処理をいかに衛生的にするかというのは、実は大きな課題があるというところで、ある地域ではこの処理場が追いつかなくて、そのまま捨ててしまったりとかいう、非常に社会問題にもなってるところです。熊本、沖縄の方で建設中なんですが、事業を計画しております。
実際に牛糞を利用して、ガスを発生させるためには、様々な技術が必要でございまして、自社だけではなくて、オクスフォード大学の教授のお力も借りて、いかにしてこのガスの発生効率を上げるか、というのをテーマにして取り組んでおります。これも実は発電した後に、牛糞も発酵が全部終わってしまうと、基本的に匂いがなくなってくるんですね。この匂いのなくなったものというのが、高濃度の液体肥料に変わりますので、これまた肥料を使ってまた農業をすると、いうところで、発電と農業に繋がってくる。

蟹瀬 まさに、効率的なリサイクルが行われるってことですよね。今生田さんのお話伺ってると、非常にやっぱり環境問題に対する意識が高いっていうことはよくわかりますし、それをまた、現実的にどうやって解決していくのかっていうことを、真剣に考えられて、この事業はやっぱり始められてる感じがしますね。

生田 はい。ありがとうございます。

蟹瀬 素晴らしいと思うな。

世界には、水や食料不足で命を落としてしまう人がいる。世界には電気がなく、最低限の生活を強いられる人がいる。本当に必要とされるものを製品化する。それがテクノシステムの出発点。

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出演者情報

  • 小谷 眞由美 / 山崎 敦彦 / 生田 尚之

企業情報

  • 技術開発 スペシャル
  • 放送日 2019.02.04

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