一意専心のモノづくりで日本の技術力を支える!時代の先端を行く技術革新


日本の技術力 スペシャル
淡輪 敏 / 常盤和明 / 石合 信正

特選インタビュー

日本のモノづくりを支える技術力。それは弛みなく積み重ねられてきた先人の努力と知恵の結晶だ。そして、今日でも日本企業の多くは世界に誇れる技術力を持ち、それを磨き続けている。今回は「日本の技術力」をテーマに過去放送を再編集。世界と戦う3企業のリーダーたちが推し進める戦略にフォーカスした。世の中に貢献する技術がいかにして生み出され、ビジネスモデルとなったのかをご覧いただきたい。

今回のテーマは「日本の技術力」。これまでに放送したリーダーたちが語る「日本の技術力」とは?

三井化学株式会社―1912年に発足した、三井鉱山の石炭化学事業をルーツとする三井東圧化学と三井石油化学工業が合併し、1997年、三井化学株式会社が誕生。以来100年を超える歴史と革新的な技術を用いて、眼鏡レンズ材料、自動車関連材料など幅広いシーンでソリューションを提供。
しかし、市況の低迷、中国の過剰設備問題による輸出不振などを発端とした業績の悪化により、三井化学は創業以来初めてとなる3期連続赤字に転落。そんな中、社長に就任し、見事V字回復を果たしたのが現在の代表取締役社長 淡輪敏(たんのわつとむ)。
100年以上の歴史を持つ三井化学は現在、科学の力を次の100年へと紡ぐため、新たな挑戦に着手している。

淡輪 その中で培った技術。そういうものを今後に生かしていこうと、これから100年に向かってそれを一歩一歩積み重ねていきたい。

100年の歴史と誇りを背負い、次の100年へと歩み続ける。淡輪が唱える時代を変える科学の力とは?

顧客価値の創造

淡輪 今、私どもが力を注いでいる領域ということで言いますと、一つはモビリティ。

宮川 モビリティ。

淡輪 はい。

モビリティ事業では、自動車などの軽量化・安全性や意匠性・快適性を提供している。

淡輪 車っていうのは、今、いろんな意味で軽量化がキーになっています。そういう意味で今、大体どうでしょう。1台あたり50キロぐらいのプラスチックを使っております。今後は、もっとそれが増えていくようにしないと軽量化が難しいと。そういったことですね。それからもう一つは、ヘルスケア。

ヘルスケア事業では、健康・長寿社会の実現に向けた生活の質の向上などに貢献している。

淡輪 レンズが、今はプラスチックに代わってます。この原料、世界シェアで半分近く当社の原料でございます。特に、屈折率の高い薄く作れるレンズ。これはもう圧倒的なシェアを誇っております。最後が、フード&パッケージングと申します。

フード&パッケージング事業では、食の社会課題の解決や安全・安心などを提供している。

淡輪 生鮮食品の鮮度を保持するためのフィルムと。それで特殊な用途で半導体を作る時の保護用のフィルムとかいろんな用途がございます。その3分野に集中しているところです。

宮川 そうした3つの事業をどういうふうな形で展開させようとさせているのですか?

淡輪 共通の言葉として、くくると新たな顧客価値の創造ということで、いわゆるユーザー目線を大事にしながら開発を続けていこうという。今、意識を切り替えようというふうにしております。

世界初

宮川 顧客価値の創造と、言葉では簡単なのですけれども、実際はどういうモノを作られるわけですか?

淡輪 そうですね。これ分かりにくいですよね。今日は、そういうことで当社が取り組んでいる一つの新製品として電子メガネというものをお持ちしました。ちょっと掛けてみていただけますか?

宮川 電子のメガネなのですか?

坪井 こちらですか?

宮川 これ普通に見えますけどね。

坪井 はい。

淡輪 普通のメガネに見えるんですが、右側にスイッチがありますのでこれを押して……。

宮川 これですか?

淡輪 ええ。

坪井 変わりますね。この見え方が。

こちらは、三井化学が開発した遠近両用電子メガネ。次世代アイウェアTouch Focus。レンズの中に液晶を組み込み、タッチセンサーに触れるだけで瞬時に遠近の切り替えが出来る。

宮川 しかし、この三井化学という会社の名前からは、なかなかメガネって結びつかないですね。

淡輪 そうですね。よりユーザー寄りで皆さんがどんなところに困られているか、じゃあどんな技術を使ってどんな製品を開発したら良いかと。いわゆる新たな顧客目線という部分で作ってきたのが、こういう例であると。他にも、そういう取り組みをずっと続けていこうというふうに思っております。

この他にも三井化学では、敗血症の原因菌を迅速に検査、特定する新たな検査システムの開発や、柔らかさ、強さの両方を併せ持つ不織布の開発など、医療の分野でも世界初となる製品を生み出している。

新たな可能性

坪井 本日は、色々なモノをお持ちいただいたということですが。こちらがそうでしょうか?

淡輪 そうですね。これ、名前が「リバーシ」という名前を付けております。

宮川 リバーシ。

淡輪 これは、下からUVを当てているんですが。ちょっとひっくり返して見ていただけますか?

坪井 この透明のチップを?

淡輪 はい。

坪井 おお。色が変わりましたよ。これ他の部分もそうなのですか?

淡輪 そうなんです。

坪井 おお。不思議なモノですが、これは何のために作られたものですか?

淡輪 これの可能性はいろいろあると思うんですが、あんまり事業に直結というより、いろんな可能性を遊び心でおっかけていこうと。これだけユーザーのニーズが大きく変わっている中で、今までの発想ではなかなかそれを捕まえきれないから別の視点で。例えば、五感ですね。

宮川 はい。

淡輪 そういったモノにどう対応していくかとか。そういったことで今まで我々が持っている素材の新たな可能性というのを追っかけていこうと。そういう趣旨ですね。

リバーシの他にも、カメラのレンズユニットなどに使われる多機能透明樹脂を使用し、樹脂とは思えないきれいな音色を楽しむことが出来る風鈴や、プラスチック製でありながら陶器のような質感と熱伝導性を併せ持つ食器など、素材の新たな魅力を引き出す作品を数多く製作している。

化学の力で夢を叶える。それが総合化学メーカーとして、三井化学が担う使命。

出演者情報

  • 淡輪 敏 / 常盤和明 / 石合 信正

企業情報

  • 日本の技術力 スペシャル
  • 放送日 2019.02.11

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