いま注目のビジネスウーマン 小室 淑恵(ビジネスウーマン # 04)


女性視点がビジネスを変える

いま注目のビジネスウーマン
ビジネスの世界になくてはならない女性の力。そのトップを走るパワフルなビジネスウーマンの方々に、自身のお仕事や価値観についてお話しいただきました。

ワーク・ライフバランス。それは、
現代の日本人に合った生き方を実現すること。

 

なぜいま、ワーク・ライフバランスが必要なのか。

理由は大きくふたつあります。

ひとつは団塊世代の大量離職で、中堅層の労働時間が増え、様々な精神的、肉体的問題が起きているということ。

もうひとつは団塊世代要介護者となった場合、中堅層が「働きながら」介護しなければならなくなる、ということ。たとえば今40代の方が定年までの20年間、親の介護をしながら働き続けるということが当たり前になる時代がそこまで来ているということです。

そもそもの仕事量が増えるうえに、介護で仕事が圧迫、制限される。この二重構造を考えると、時間をかけることで生産性を高める、という働き方は限界にきています。

そこで企業と個人の双方から、働き方に対する意識を変えていくことが必要になります。

そのときに必要となるのが、私たちが提唱する「ワーク・ライフバランス」です。

「朝メール」と「夜メール」で、実際の仕事量を知る。

 

ワーク・ライフバランスを導入するというと、企業役員の方々からは「痛みを伴う」「投資が必要」などと誤解されるのですが、実際はそうでもありません。

たとえば、コンサルティングとしてあるメーカー様からご依頼を受けた時は、あるチームの作業時間が月間80時間減ったにも関わらず、売り上げが伸びたという、常識では考えられないような成果を達成できました。

では、具体的に何をしているのか。詳しい内容はお話ししきれませんが、方法として真っ先におすすめしているのが、「朝メール」と「夜メール」の習慣です。

「朝メール」とは、毎朝、当日の仕事内容を15分間隔で書き出し、上司と同僚に送るもの。

「夜メール」とは、終業した時点での実際の行動結果を送るもの。

両者を付き合わすことで、自分の1日の仕事量を正確に把握することができ、仕事が遅い原因やその対策を立てることができます。また細かな共有も可能になります。

「働き方チェンジナビ」で、仕事をデザインする。

 

「朝メール」と「夜メール」は、自分の仕事を分解しないと書けません。

たとえば「資料作成」なら、
「1:骨子を考える」
「2:上司に確認する」
「3:必要なデータを集める」
「4:スライドをつくる」
「5:再度チェックを受ける」
「6:体裁を整える」
というように分解できます。

それらを15分単位で細かくスケジューリングすることで、仮に2時にもらいたかった上司チェックが3時に遅れても、空いた1時間で別の仕事を行う、といった仕事のデザインができます。

このようなトレーニングを個人でできるように考えたのが「働き方チェンジナビ」です。

携帯に朝メールと夜メールを転送すると、その差分がフィードバックされ、現実的な予定が立てられるようになります。

たとえ企業や上司がワーク・ライフバランスに意識が低くても、これを活用すればひとりでワーク・ライフバランスが実行できます。

企業情報

  • 公開日 2011.05.12

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