相談相手の気持ちを引き出す方法とは?!事業継承という人生のナビゲーターに迫る!!
株式会社事業承継ナビゲーター
代表取締役社長
蓮見 正純
株式会社事業承継ナビゲーター。2016年、青山財産ネットワークスと日本M&Aセンターが共同で設立。事業承継問題の解決にはタイミングと良き相談相手が重要である。そう語るのは代表取締役社長、蓮見正純。経営と財産の承継を一体に考え、最適な承継を導く。蓮見が目指す、新しい事業承継のコンサルティングとは?
蓮見そうですね。私も実はこの仕事をする前は「同族での承継は本当、いいな」と思っていたのですが、実際は全然違っていまして、たとえばお父様からすると、本当にこの事業を子どもが継げる能力があるのかどうか、そこをまず悩まれますよね。そして、事業が少し横ばいになっている、もしくは右肩下がりになっていると、本当に子どもに継がせて、事業をしっかり成長させていけるのだろうかと。自分がこれだけ頑張っているのに、横ばいか右肩下がりになっている、どちらかというと、世の中の状況を見たときにニーズはこれから少なくなっていくのではないか、むしろ、これに取って代わる別のサービスがこれから増えていくのではないかと考えると、右肩下がりになっていく事業を子どもに継がせて、本当にいいのだろうかと、子どもを不幸にするのではないかと、すごく悩まれるんですよね。
ドーキンズ子どもが会社を継ぐって、簡単なことではないのですね。
蓮見簡単ではないと思いますね。
宮川事業承継を難しくしている問題はたくさんあると思うのですが、その他でどのようなことがありますか?
蓮見そうですね。同族承継を難しくしている問題は自社株を子どもたちに渡していかなければならないのですが、そのときに、たとえば、相続によって渡すことになりますと、相続税もそれなりにかかってくるんですよね。簡単に言うと、たとえば、株の評価が20億だとすると、相続税はその半分、10億円かかりますので、ざっくりとですが。
そうすると、「10億円、どうやって払うの?」ということで、やはり、税金の問題は大変大きな問題だと思っています。
それで、今度、第三者に売却する場合はどの会社が一番うちの承継先としてベストなのかって、それをある期間内に判断するというのは大変なことだと思います。
ドーキンズ悩まれている経営者の方が多いということなのですけれども、承継しやすい会社というのもあるのですか?
蓮見ありますね。承継しやすい会社は、まず組織的に経営ができている会社は承継がしやすいですよね。経営者がいなくなっても、その方がお辞めになったとしても、経営陣が同じように、プランを立てて、実行して、チェックして、そういうことができますので、そういう会社は承継しやすいですね。
避けては通れない問題。コンサルタントとして経験を生かす。それが、事業承継ナビゲーターの使命。
宮川この事業承継の難しさ、それから問題点について伺ってきたのですけれども、ここからはこの事業承継ナビゲーターとして、その問題にどういうふうに取り組んでいらっしゃるのかについてお伺いしたいと思います。具体的にどんなお仕事をされているのでしょうか?
蓮見事業承継ナビゲーターは「事業承継マネジメントミーティング」というミーティングが実は中核のサポートの手段です。事業承継マネジメントミーティングがどういうミーティングかというと、結局悩んでおられるわけですから、それで意思決定をしていただくために、三つのプロセスを我々は踏んで、お手伝いをさせていただいています。ステップ1、まずは情報を提供させていただいている。二番目に自ら考える場をご提供して、そして、三番目に考えられたことを確認、または検証する場を我々のほうでご提供する。この三つのステップで、このマネジメントミーティングをさせていただいて、そして「自分はこうしたい」というものを見つけていただくということをやっております。
こちらは事業承継ナビゲーターが開いているマネジメントミーティング。マネジメントミーティングとは、事業承継を考えている経営者を中心にすでに事業承継を終えた元経営者、専門家、コーディネーターがテーブルを囲み、気軽に対話ができるミーティング。
関係者多くの経営者にとっては、会社イコール人生ですので、やはり、考えたり、悩んだりして、与えられた情報の中で、判断されていくのが今までの事業承継だったと思うのですが、それだけではオーナーが納得して、事業承継してない方がたくさんいらっしゃると思いましたので、できるだけ納得していただけるための、考える場を作ろうということが今回のマネジメントミーティング、事業承継ナビゲーターの趣旨ですね。
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