未来を生きるため、
安定を捨てて挑んだ社業転換。
「変える力」の原動力とは
株式会社三機サービス
代表取締役社長
中島 義兼
私たちが普段から当たり前のように利用しているビルや施設。これらを快適に利用できるのは、見えないところで多くのサービスが動いているためだ。株式会社三機サービスは施設のトータルメンテナンスを請け負う企業として、現在ではビルだけでなく数多くの商業施設などのメンテナンスを行っている。代表取締役社長 中島義兼は、会社の将来性に疑問を持ち、大胆にも社業転換を図った。中島の決断力と行動力は会社の運命を大きく変えていくことになる。
24時間365日、会社や店舗を支え続ける企業がある。
中島 ホテル全体など、全て一括で設備を請け負ってメンテナンスをすると。
株式会社三機サービス 代表取締役社長 中島義兼。三機サービスは、メンテナンスを核とした環境改善業で様々なサービスをトータルに展開している。
依存した安定を捨て、自分たちの夢のために業態転換を図る。
中島 メーカーメンテナンスは非常に安定しておりまして、我々にとって非常にありがたい仕事なんですが、受託をしているだけでは、なかなか自分たちのことを行く末を自分たちで決められない。
これまでの事業に真剣に向き合い、さらなる発展に向けて生まれ変わるとき、そこに、新たな価値が生まれる。
賢者の選択 FUSION
蟹瀬 賢者の選択 FUSION、ナビゲーターの蟹瀬誠一です。
坪井 坪井安奈です。改めまして、本日のゲストをご紹介します。株式会社三機サービス 代表取締役社長 中島義兼さんです。よろしくお願いします。
蟹瀬 どうも、よろしくお願いします。
中島 よろしくお願いいたします。
坪井 まずは、三機サービスの事業と歴史をコンパクトにご紹介するショートイントロダクションです。
株式会社三機サービスは、1976年、株式会社兵庫機工の機械事業部の一環として、大型冷暖房機の据付け、組み立て、試運転、および保守管理に関する委託業務を開始したことに始まる。1977年、兵庫機工より分離し、株式会社三機サービスを設立。創業からこれまで、メンテナンスを核とした環境改善業を中心に、24時間365日体制で、企業や人々の安心と快適を見守る仕事に日々チャレンジし続けている。
坪井 さて、VTRの中でメンテナンスを核とした環境改善業というご紹介がありましたが、具体的にはどのような事業を展開されているんでしょうか?
中島 設備は、メンテナンスをしないと効率が落ちます。それを定期的なメンテナンスをすることによって、ロスを少なくすると。古い設備を使っておられるお客様に対して、省エネの範囲内で、設備のリースを賄えるような、そのようなご提案をしております。今までより下がった費用で理財をまかなうと。
蟹瀬 なるほどねぇ。創業された頃は、空調メーカーのメンテナンスを中心に展開されていたと。
中島 メーカーメンテナンスは非常に安定しておりまして、我々にとっても非常にありがたい仕事なんですが、受託をしてるだけでは、なかなか自分たちの行く末を自分たちで決められない。やっぱり自分たちの運命は自分たちが決めるというふうに、エンドユーザーを開拓できるような、事業がしたいなというふうに思っておりました。
蟹瀬 一方で、その会社の中で、これまでずっと請負の形でやってきた社員さんたち、従業員の方がいらっしゃるわけですね。この方たちはやっぱり業態を変えるということになるとそれなりの反発っていうか、何かあったんですか。
中島 キチッとてやっておれば、量もボリュームも確保できる。それで収益もそこそこついてくるという事業なので、それ自体、非常に本当にありがたいということで。先ほど言いましたように、自分たちの運命をやっぱり自分たちで決めようということで、説得しながらやったということですね。
蟹瀬 どういうふうにその社員の方々には話しかけられたんですか?
中島 今は良くても、将来に不安があればだめなので、将来に不安を残さないようにしようと、いうことで話をしましたね。
蟹瀬 社員の方の年齢層によってもやっぱり反応は違うんでしょうね?
坪井 変わってきそうですね。
中島 そうですね、当社は比較的年齢層が若い世代が多かったので、そういう意味では、まだやりやすかったのかも。
坪井 今回は、そんな当時の状況をよく知る社員の方にお話を伺ってきました。
中島 はい。
坪井 こちらのVTRをご覧ください。
創業当時の状況について、社員に話を聞いた。
(インタビュー:設備・環境ソリューション部 担当部長 増成 和彦さん)
坪井 突然の事業転換について、当時はどのように思われていたんですか?
増成 大手の電気メーカーさんの仕事を主力としてやっていましたので、仕事自体は安定して供給されてましたし、一方でやっぱり一社依存っていう形が、今後の会社の展開としてどうなのかなという不安も(ありました)。三機サービスという名前を出さずに、メーカーの名前で仕事に行くという形なんで、そんなところに若干ストレスが溜まってきて、三機サービスとして仕事をしたいなという思いもありましたし、その辺で社長の決断は非常に社員としても賛成できるところでしたね。はい。
坪井 社長と長い間お付き合いされてきて、どんな方ですか?
増成 見た目はね、非常に良さそうな顔立ちだと思いますけど、その反面、非常に意志が強くて、一度決めたことを最後までやり通すというところはすごく尊敬できます。なんでこの会社にずっといるかっていう大きな要因は、やっぱり中島社長のことが大好きっていうことが、一番の理由かなと思います。はい。
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