高い精度で顧客の要望を満たす研磨剤専門メーカー。日本製研磨製品の海外輸出で販路拡大。


南興セラミックス株式会社
代表取締役
松本 昌彰

賢者の進化論

時代とともに進化する電子部品の研磨加工
お客様の仕様に対応するオーダーメイド研磨剤

2021年創業75年を迎えた南興セラミックス株式会社は、創業以来、研磨剤を専門に扱うメーカーとして、お客様のニーズに応えるべく、高品質な製品を提供しつづけてきた。2013年には次世代照明技術展に出展、2014年にはミャンマーで開かれたMyanmar Manufacturing Technologyに出展、2015年には上海にて中国国際工業博覧会に出展するなど、国内外で積極的に展開している。また、中国に関連子会社(常州千進研磨材有限公司)を持ち、中国向け、東南アジア向けの生産販売も手がけている。

半導体やハードディスク、太陽電池セルなどといった電子部品の加工用研磨材を手がけている同社。近年、対象に、新型スマホ、自動車の自動運転に使用される電子部品などが新たに登場し、それとともに加工方法、精度なども変わっていったという。

「5G対応スマホが登場し、使用される電子部品もますます小型化、高性能化されたものになってきています。当然、加工に用いられる研磨材も、より高い精度を求められることになります。また、半導体分野では、パワー半導体に用いられる半導体基板の加工など、加工方法も含め新しい精度が要求されるようになってきています」

厳しい精度で表面を磨くために、精度の高い均質な研磨材が必要とされる部品用には、オーダーメードの対応も行っているという。

「同様の部品であっても、お客様それぞれによって仕様が全て違うので、加工の方法や求められる精度も違います。それは、その部品が最終的に何に使われるかによって違ってくるのですが、より厳しい場面で使われる場合は、研磨精度も相当厳しい要求となります。一方、従来品に使用される場合などでは、逆にコストを重視した使われ方をされる場合もあります。用途によって要求される精度に幅があるということです」

また、品質の全ての面に厳しい精度が求められるのではなく、部分的に特化した形で求められることがほとんどだという。化学特性、電気特性なども含め、今までにはなかったような要求もあるようだ。

「開発当初からお客様との間で目標設定をし、お互いに目標を共有しながら実験を重ね、試行錯誤しながら作り上げていくことが基本です。弊社が提供したものを、お客様の環境、条件のもと実際に加工をしていただき、その結果のフィードバックに基づき次のステップを進めていく。これを繰り返しながらターゲットを狭めていき、最終的に目標に到達するという道程です」

歴史ある同社の培った技術力とお客様との信頼関係が相互に作用しながら、より良いものを作り上げていく。

「お客様が使われている部品の素材も時代とともに変わっていくので、情報や目標を共有していただきながら、ご要望に対応できるものを試行錯誤の上作り上げていきたいと思っています」

コロナの影響はほとんど無かったとのことで、直近の業績は上向き。付加価値の高い製品の売り上げ比率が高まってきたことが要因だが、加えてコロナ禍による経費削減も結果的には若干利益を押上げる形になったという。

「中国からの部品の供給が止まり、2020年2月から3月にかけて自動車の生産が一時的にダウンした時期がありました。自動車産業は幅広い分野に於いて研磨材のユーザーであり、当然弊社もこの時期相当の影響を受けることになりました。が、自動車生産が比較的早い時期に正常な状態に回復していったことは周知のとおりです。一方、電子部品製造用は、スマホやパソコンなどが、いわゆる巣ごもり需要により活況であったため、年を通して順調に推移しました。社内的には、リモートによるやり取りを増やし、社外との連絡もお客様の了解もいただいたうえで極力接触を避けるよう心掛けた結果、トラブルもなく影響はほぼありませんでした」

現地生産・現地消費からJAPANブランドの輸出へ
圧倒的な電子部品マーケット、中国市場への挑戦

中国の電子部品マーケットがますます大きくなっている今、中国に作った現地法人にも変化があるという。

「1990年代、弊社が初めて中国に現地法人を設立したときの目的は、専ら生産コストの低減だったわけですが、その後、徐々に高まっていった中国国内での需要を賄うため現地生産、現地消費としての工場へと変化していきました。ところが近年、急激な中国の電子部品生産の技術的な進歩に、品質的に対応しにくい部分がでてきたので、その部分を弊社の日本製品を輸出することで対応していこうと計画しています。2021年中に現地に販売法人を置き、難しい部品の加工用に対応する研磨材製品を提供していきたいと考えています」

電子部品加工用研磨材に関して、汎用品は中国製が総じて強く、残念ながら日本製は圧倒されているのが現状であるという。しかし、高性能品や特殊品については日本製のグレードがかなり進んでおり、同社はその部分で勝負していきたいとのこと。

「現在、弊社の輸出比率はおおむね17パーセント程度で、向け先の大部分が米国と韓国です。中国もその2か国に肩を並べる電子部品生産大国となった今、現地では、特に精密な加工を要求される顧客向けに特化した展開をしていきたいと考えています」

今後の海外展開に伴い、生産のための人材を厚くしていきたいとのこと。「弊社は非常に特殊な仕事なので、入社後に、社内で実際にものを見ながら勉強し、お客様から話を聞いて勉強するという実践的な人材育成です。予備知識や過去の実績には関係なく勉強できます」という。2021年から新たに始まる同社のJAPANブランドの輸出が期待される。

出演者情報

  • 松本 昌彰

企業情報

  • 南興セラミックス株式会社
  • 公開日 2021.02.22

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