女性視点がビジネスを変える
「プレゼンテーション講座」で、伝える力を磨く。
コンサルティングとして毎回感じるのは、自分のスキルアップを軽視にしている方が多いということ。たとえば資料が通らず時間をかけて何度もやり直す作業を、上司やお得意のこだわりのせいにする人がいます。
そこでその資料を拝見すると、実際すごくわかりにくい(笑)。その原因として、企画が悪いというよりも「伝え方が悪い」ということがよくあります。
企画書にも伝え方の基本があります。そこで行っているのが「プレゼンテーション講座」。
このスキルを身に付けると、企画を通すだけでなく、会議での発言やクレーム処理など広く応用が効き、業務効率全体を底上げできます。
プレゼンテーションというと、一見ワーク・ライフバランスと関係ないように思えますが、実は不可欠な要素なのです。
ワーク・ライフバランスのこれから。
ワーク・ライフバランスに必要なのは、仕事量をその場しのぎで詰めるのではなく、詰めるためにはどのようなスキルが必要かを考え、それを磨くこと。このようにして手に入れたスキルは一生役立ちます。
介護や育児、趣味など、本当に時間が必要になった時でも、働くことをやめずに(収入を絶たずに)自分の時間を確保することができ、人生をゆたかにサポートしてくれるものです。
先の地震で、ボランティア休暇を取る方が増えています。
その背景には、命には限りがあるという実感、自分の人生を誰かのために使いたいという意識の高まりがあるように感じます。
そういった気運の中でも、個人が仕事を続けることができ、かつ企業のビジネスもこれまで通り成り立つということを、個人と企業の両方にお知らせし、可能にすることが、これからの私たちの役割であり、ひいては復興の一助にもなると考えています。
ビジネスウーマン # 04
2011.05.12
小室 淑恵 こむろ よしえ
株式会社ワーク・ライフバランス
代表取締役社長
1999年資生堂入社。日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2004受賞。06年株式会社ワーク・ライフバランスを設立。設立当初より、生産性の高い組織を作るワーク・ライフバランスコンサルティングを多くの企業に提供、現在までに延べ800社を超える組織を支援している。自社で「ワーク・ライフバランス組織診断」や「休業復帰支援プログラムarmo(アルモ)」を開発。2010年春から働き方を変えたいビジネスパーソンを応援するモバイルサイト『働き方チェンジナビ』をスタートさせ、多種多様な価値観が受け入れられる社会を目指して邁進中。2009年よりワーク・ライフバランスコンサルタント養成講座を主催、ワーク・ライフバランスをより広く伝えるための活動を行っている。
2011年1月に最新刊『「3人で5人分」の仕事を無理なくまわす!』(プレジデント社)を発売。内閣府「仕事と生活の調和連携推進・評価部会」委員など複数の公務を兼任。一児の母の顔を持ち、充実したワーク&ライフを過ごす活動的な女性として多くの人から支持を得ている。
企業情報
- 公開日 2011.05.12
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