SNSの可能性。mixiの未来展望から読み解くグローバル戦略の重要性とは
株式会社ミクシィ
代表取締役社長
笠原 健治
現在は若い世代を中心に2100万人以上の人々が利用しているソーシャルネットワーキングサービスmixi。学生時代からすでに起業したという株式会社ミクシィ 代表取締役社長 笠原健治が語る、この新しいビジネスとは一体、どのようなものなのか。インターネット時代の新しいコミュニケーションツール、ミクシィの未来を問う。
蟹瀬ターニングポイント、賢者の選択。ナビゲーターの蟹瀬誠一です。
石田アシスタントの石田紗英子です。
蟹瀬最近は、インターネットを使ってですね。いろんなビジネスが行われていますよね。
石田ええ。
蟹瀬まさに花盛りって感じですけども。その中で注目されているのが実はSNSというものなのですね。
石田はい。ソーシャルネットワーキングサービスのことですよね。
蟹瀬友達の友達は、友達という。人の輪が本当に広がっていく面白いシステムなのですが。実は、それがビジネスも生んでいるのですね。これからどういうビジネスが広がっていくのか。まだ見えないところがたくさんあるのだと思います。ですから、今回のゲストはこちらの方に来ていただきました。
石田株式会社ミクシィ。代表取締役社長の笠原健治さんです。
笠原こんにちは。
蟹瀬どうも。こんにちは。よろしくお願いします。今は、インターネット上いろんな情報が飛び交っていて、まだまだおもしろいのでしょう。
笠原そうですね。まだまだ面白い。
蟹瀬いろんな可能性がある?
笠原いろんな可能性。そうですね。その、特に最近ではSNSまわりというか。ソーシャルネットワークまわりにおいて、いろいろ新しいサービスが出てきたり、そことの連携が始まりつつあるっている感じですかね。
蟹瀬今日は、是非その辺のところを教えてもらいたいです。
石田よろしくお願いします。
石田では、まずは笠原さんのプロフィールをご紹介します。笠原さんは、1975年大阪生まれです。1994年大阪府立高等学校を卒業後、東京大学に入学。1997年求人情報サイトFind Job開設。1999年有限会社イー・マーキュリー設立。インターネットオークションサイトを立ち上げるなどして、2001年東京大学経済学部経営学科卒業。2004年にミクシィを開設されました。そして、笠原さんは随分、水泳がお得意だとお聞きしています。
笠原一応、中高と水泳部におりましたので。はい。
蟹瀬何を隠そう、僕も遠い昔に水泳部にいたことがあるのですけどもね。
石田そうですか。
蟹瀬今日は、水泳の話じゃありませんので。教えていただきたいのですけども。まず東大にいた時に既に会社を作られたですね。
笠原そうですね。
蟹瀬起業したと。これどういうきっかけでやられたのですか?
笠原大学3年生の時だったんですけど。経済学部の学生で、入ったゼミが経営戦略のゼミだったのですね。いろんな業界のケーススタディやる機会があったのですけども。中でも自分として興味が惹かれたのがIT産業というか。マイクロソフトとかアップルとか、インテルとかデルとか。そういう会社が非常にやっぱり魅力的に感じたのですね。
というのは、その19歳とか20歳とか自分と変わらない年代の人たちが立ち上げた会社なんだけれども、既に世界的な企業に成長していっていて。こうダイナミックな競争を繰り広げていて、さらにまだまだデカくなっていきそうだと。でも、元を正せば19歳、20歳の人たちが1人、2人で自宅の寮とかガレージで作った会社にすぎないと。そういうストーリーに惹かれるものがあって、自然とIT系の会社を調べる機会が増えていったのですね。新聞とか雑誌とか本とか読む機会が増えていったのです。
ある時、その新聞とか読んでいた時にどうも最近は、マイクロソフトとかアップルとかいう会社に交じってネット系の会社が世の中に出始めているのだなということに気付いたんですね。まあ、ちょうどアメリカで言うとアマゾンが会社を作って、上場をその年の初めに果たしていて、まだまだ大赤字なんだけれども市場では高い評価を受けて、高い株価を付けて、それを元に拡大投資を続けていっていますと。もしくは日本では、ヤフージャパンが始まって、ちょうど1年くらい経って、ようやくそのネット系の会社として日本でも収益があがる会社が出てきたかもねという話が出てきたり。若しくは、楽天とかサービスは始めていなかったのですが、ただ起業されていて、そういう大企業を歩んできた、エリート街道を歩んできた人も辞めて、ネットベンチャーを起こしている人もいるという話が出ていたりとか。
インターネット産業っていうのが水面下で出てきはじめているのだなと。1970年台、80年代にパソコン産業が起きてきたのと似たことがインターネットという分野に起きはじめているんじゃないのかなと。そこに大きなチャンスがあるわけで。そこに何か自分も出来ることないのかなというのを考え始めたのが一番最初のきっかけです。
蟹瀬その資本金とか、そういうのは未だ高かった頃…。
笠原最初は、そうですね。有限会社は、300万円が必要な時期だったのですね。それで、さすがに300万円も無かったので最初は本当に法人登記せずに、あくまで個人として「Find Job!」というサービスを立ち上げたというのが1番最初ですね。
蟹瀬Find Job!というのは?
笠原それは、その……。
蟹瀬求人サイトみたいな?
笠原そうですね。ネットサービスの中で何が良いかなということを考え始めていて、最終的には求人サイトをやろうというのでFind Job!という求人サービスを立ち上げたっていう感じですね。
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