「投資」が世の中をより良くする?会社のオーナーシップと
その本質とは


農林中金バリューインベストメンツ
常務取締役CIO
奥野 一成

特選インタビュー

「投資」は資産形成のための選択肢として真っ先に挙がるものの1つだろう。事実、我々日本人は投資を「金稼ぎ」の道具として見る傾向が強い。「金融」はお金を右から左に動かすだけの仕事といわれることもあるが、果たしてそうなのだろうか。農林中金バリューインベストメンツ 常務取締役CIO 奥野一成は「長期投資」を通じて投資の本質がどういうものかを熱く語る。

投資の本質を捉え、投資の意義を説く企業がある。

奥野 本当にいい会社があるんであれば、そこのオーナーになることでその会社に儲けてもらうっていう、それが僕は本当の投資の意味だと思うんですけれども。

農林中金バリューインベストメンツ株式会社 常務取締役CIO 奥野一成(おくのかずしげ)

経済大国でありながら、なぜ日本では投資家が育たないのか?

奥野 オーナーシップとしての投資をする、そういうことが世界を良くしていくだとか、そういったことが実は、資本主義の根幹なんですということっていうのを、あんまり全然教えられてこないということだと思いますね。

農林中金バリューインベストメンツは、長期厳選投資に特化して事業を展開している。独自の戦略と圧倒的な情報収集力で、企業に投資をするとき、そこに新たな価値が生まれる。賢者の選択 FUSION

蟹瀬 賢者の選択 FUSION、ナビゲーターの蟹瀬誠一です。

坪井 坪井安奈です。改めまして、本日のゲストをご紹介します。農林中金バリューインベストメンツ株式会社 常務取締役CIO 奥野一成さんです。よろしくお願いします。

蟹瀬 どうも、よろしくお願いします。

奥野 どうぞよろしくお願いいたします。

坪井 まずは、農林中金バリューインベストメンツの事業と歴史をコンパクトにご紹介するショートイントロダクションです。

農林中金バリューインベストメンツは、2007年、農林中央金庫株式投資部に、長期厳選投資のための専担チームとして立ち上げ。2014年、投資家の長期資産形成に資することをビジョンとして、農林中金バリューインベストメンツを設立。その後、個人投資家向けアメリカ株式長期厳選ファンドの運用を開始するなど、一貫して長期厳選投資を追求している。

投資の意義

坪井 さて、まず初めにお伺いしたいのが、奥野さんにとって投資の意義とはどういった物でしょうか?

奥野 人生100年といわれるようになったわけですけど、そういう状態になったときに、お金って足りないんですよね。もともと社会のシステム、たとえば年金にしてもああいうものは、雇用にしたって、80歳ぐらいで大体死ぬということを前提にもともと組まれているので、そうすると足りないと。そういうときにどうするのか。人に稼いでもらう。本当にいい会社があるんであれば、そこのオーナーになることで、その会社に儲けてもらうっていう。それが僕は、本当の投資の意味だと思うんですけれども。

蟹瀬 私もほぼ70歳なので、やっぱりここから先、100年といわれたら後30年あるわけで、そうすると所得は当然減ってきますよね。体の方も言うこと聞かなくなってくる可能性があると。そうすると不安が大きくなるんで、不安をどうやって減らしていくかっていうのは、投資っていうものの必要さを感じるところだったりするんですけどねぇ。

奥野 おっしゃるとおりですね。

蟹瀬 坪井さんほら、まだ先が長いですよね?

坪井 あはは、そうですねぇ。将来のお金に対する漠然とした不安っていうのはあるんですけれども、投資っていうのも何かちょっとギャンブル性が高いものというか、そういうイメージがまだありますね。

投資の認識を変える

奥野 投資って言ったときに、そこのところの認識を買いたいなっていうのが、僕らが今やっていることなんです。例えばディズニーの株を保有すると、単純に言うとミッキーマウスに働いてもらうと、そういうものを見つけてしまったら、売り買いなんかする必要ないですよね。それが長期投資。

蟹瀬 でも先ほどおっしゃったようにね、やっぱりオーナーシップっていう感覚がなかなか日本の個人投資家の中にはないと思うんですよね。要するに株買うっていうことが、その企業の弱小ではあるけど、普通の場合は。オーナーになってるんだっていう。そういう意識はあまりなくて、どうやって株価を上げてキャピタルゲインを取るかっていう。

奥野 投資って、0から1を生むことってできないんですよ。0から1を生むのは、企業家なんですよね。事業活動しか0から1を生む、世の中に意味のあるものを残すっていうのはないんですね。投資家ができることっていうのは、その1になるものをできるだけ早く100にする。
飛行機なんかいうと、ライト兄弟が飛行機を飛ばしただけでは、こんなことにはなってないんだと思うんですね。そこに投資家がいて「これ儲かるぜ!」と言って、投資をしたから今この世の中が変わっているんです。
文明って、結局0-1を作る企業と、1-100にする投資家の両輪、これが資本主義そのものの考え方で、そういうことだと思うんですよ。結局僕たちは何に投資をするのかというと、企業が上げる営業利益っていうところに投資をするわけですね。
企業が利益を上げるっていうのは、一体どういうことかというと、そのAという企業がその企業のお客さんの問題を解決した対価として儲かるわけですね。これはよく言われる、モノを作って安く作ったから、利益が出てるという発想ではなくて、もっとこのお客さんサイドの方から見てみたときに、良い企業というのはお客さんの問題を大きく解決していると。それをお客っていうのをもっと広くとると、社会の問題を解決しているということなんですね。長く投資ができるというのは一体何かというと、世の中の問題を解決し続けていると。そこに投資をして、その見立て通りであれば、儲かるわけですね。

出演者情報

  • 奥野 一成
  • 1970年
  • 大阪府

企業情報

  • 農林中金バリューインベストメンツ
  • 放送日 2019.06.17
  • 業種 
  • 投資一任業、投資助言業
  • 所在地住所
  • 東京都千代田区内神田1-1-12 コープビル4階
  • 資本金
  • 4.4億円

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