業界の革新!「私どものお店は、潜在顧客を開拓するんだ」の創造性
ピーアークホールディングス株式会社
代表取締役社長
庄司 正英
銀行マンからパチンコホール経営者への転身。庄司は周囲の反対を押し切って大胆な改革に乗り出し、新しいパチンコホールの流れをつくりだす。「私どものDNAを、もっといろんなところに移植したい」。その発想の根源とノウハウとは?
蟹瀬ピーアークホールディングスは、パチンコホールを運営している会社です。都内を中心に38店舗、去年の売り上げはおよそ1,500億円に上っているんだそうですね。庄司さんは経歴拝見すると、銀行マンからこのパチンコホールの経営に入られた。大変異色ですよね?
庄司そうですね。少数派、かなり少数派です。
蟹瀬そういう中で、経営者として心掛けていることというのは、どういうことございますか?
庄司私どもは、パチンコの業態改革をしようということで、新しい、明るく楽しいパチンコをつくっていこうと思っています。そういう中で、企業としては普通の企業、いわゆる、将来はIP を目指す会社として、そういった会社づくりを心掛けて、お客さん、顧客志向で、新しい業態創造をしたいと思っております。
ピーアークホールディングス株式会社は、パチンコホールを運営。従来のパチンコホールの持つイメージを打ち破り、禁煙席やプリペイドカードの導入など、時代の先を行くコンセプトを次々と打ち出し注目を集めている。現在運営している店舗は38、東京、埼玉、千葉、神奈川など関東に展開している。父親から会社を受け継いだ庄司社長は、常に新しいビジネスモデルにチャレンジして会社を急成長させた。昨年の連結売上高はおよそ1,500億年。パチンコホール業界のリーディングカンパニーを目指して、日々挑戦し続けている。
1951年、東京都台東区に生まれます。1967年、「辰巳屋靴店」パチンコ店経営を始めます。1975年、青山学院大学経営学部卒業、三和銀行入行。そして1978年、三和銀行退行。株式会社辰巳に入社しました。
蟹瀬ご両親は東京の下町で靴屋さんをやってらっしゃった?
庄司はい。
庄司台東区谷中(やなか)という所は本当に下町の下町です。確か至近の日暮里(にっぽり)とか下町情緒の中で、しかもかなり近所のリレーション、いわゆる商売人と生活が密接に、一対になった生活です。
蟹瀬いい所ですよね。
庄司ええ。本当に夫婦で親父とお袋が靴の小売りをやって、ほとんど社員も、社員というか従業員というか住み込みの社員も私と一緒に同じ部屋で寝泊まりしたり、食事も一緒。隣の、確か焼き鳥屋さんとかのご主人に怒られたり。それから隣近所の何々ちゃんとは小学校、中学校一緒に行ったり、本当に地域のコミュニケーションの中で商売をやっていると。
蟹瀬その頃の庄司少年というのはどんな少年だったんですか?
庄司私は、ある意味ではそういった商店の中でリレーションを楽しんでましたね。隣のおじさんに怒られたり、おばさんに駄菓子をもらったり。そういう中で非常に私自身の考えに刷り込まれているのは、やっぱり商いのリレーション、地域密着、これがものすごく商売やるときの楽しみと感じてます。
蟹瀬そんな中で、お父さまがこのパチンコの業界へ仕事を広げていかれたわけですね?
庄司はい。
蟹瀬それに対しては、お子さんのときはどういう反応だったんですか?
庄司それはかなり後ですが、最初はとにかく靴屋さんというのは割と小さいですから、シャッターを叩かれて、起こされて、大体起こされるシーズンが運動会のシーズン。うちの子供に新しい運動靴を……。
蟹瀬買いたいと。
庄司はい。たった180円か160円の靴を一足売るのに、お袋が飛び上がって喜んでお客さんと商売するんですね。私もそれはすごく不思議に思っているんですが、これがやっぱり商いの喜び。で、帰りにお客さまが寄ってきて「1等賞取った」と。「おまえのこの靴のおかげで1等賞取った」と、このコミュニケーションが、売り手と買い手の、やはり商いの喜びなんだなと思いました。
そういった谷中商店街、谷中の小さな商店街で閉塞感もあります。多分父は若い店主として、もっと大きな規模拡大を狙っていたんだと。しかしながら商店街のいろんな活動で制約をされる、従って次の新天地をかなり狙っていました。そういったときに、足立区に新しい新天地として移りました。
蟹瀬なるほど。
庄司その中の一環としてパチンコ店もやってみようということになったのだと思います。私は全然無関心で家族も大反対。お袋なんかは「離婚する」と言いだしたぐらい大反対です。しかし思い切ってやってみて、残念ながら、はやったパチンコだとはあまり言い難い雰囲気でしたが、やったことは大したもんだと私も思ってます。
蟹瀬そんな中、青山学院の、これ経営学部のほうへ進まれた。やはりご自身もそういう経営に携わりたいという思いというのは強かったんですか?
庄司そうですね。
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