近い将来日本は亡国になる!? いま最も投資されるべき分野 「教育」の重要性


安藤忠雄(建築家) ×出口治明(立命館アジア太平洋大学)

特選インタビュー

元来、日本という国は島国という性質から高い単一性を保ちながら発展をしてきた。しかし、労働力不足による外国人労働者の流入や、観光立国として外国人旅行客の往来は増加傾向にある。多様化する社会と反して、日本のシステムや常識は世界的に見ても遅れを取っていると主張するのは建築家の安藤忠雄と立命館アジア太平洋大学 学長 出口治明だ。二人が語る、日本の将来を支えるために必要な教育システムとは?

世界が認める日本人建築家がいる。学歴や師弟関係が重視される建築界において、独学で建築を学び、数々の作品を通して己の美学を貫き、世界の頂点に上り詰めた男。建築家 安藤忠雄。

安藤 もっと支援をして、もっといい生徒を世界中から呼んでくる。世界中から来て頂けるような教育をせないかんのではないかと思っています。

日本人に考える力を説く実業家がいる。60歳のとき、社員のライフとワークの両立に力を入れた生命保険会社を創業。現在は、世界を変えるという旗を掲げた大学の長として、未来の人材を育てている男。立命館アジア太平洋大学 学長 出口治明。

出口 今大学で学んでいる人が、10年後には日本を支えるわけですから。そこに投資をしないで、どこに投資をするんだと。

建築界の雄と、若者を導く大学の雄が相まみえるとき、そこにはきっと、光り輝く未来への道標がある。二つの魂がぶつかり合うとき、新たな価値が生まれる。賢者の選択 FUSION。

唐橋 賢者の選択 FUSION、ナビゲーターの唐橋ユミです。改めてご紹介します。建築家の安藤忠雄さんと、立命館アジア太平洋大学 学長 出口治明さんです。よろしくお願いいたします。

出口 よろしくお願いします。

安藤 よろしくお願いします。

唐橋 お二人の出会いは?

安藤 初めて。

出口 初めてです。

唐橋 初めてですか!

出口 直島に行った時に地中美術館を拝見したりして、安藤先生のお名前はずっと前から、はい。

唐橋 どのような方だとイメージされていました?

出口 意外にイメージ通りで、とても素敵な方でした。

唐橋 素敵ですって!

安藤 私は立命館大学は情報でよく知っていますが、お会いするのは初めてです。

教育の重要性

1960年台後半から、建築家として世界中で仕事をしている安藤だが、後進の指導と育成のため、1997年から東京大学で教鞭をとっている。1人の教育者として安藤は、教育の重要性をどのように考えているのか。

安藤 サイエンスと技術と、それから文化というようなことを盛り上げていかないと、日本の国の立場がないんではないかと思うんですね。そういう面では、もっと支援をして、もっといい生徒を世界中から呼んでくる。アジアも多いですけども、世界中から来ていただけるような、教育をせないかんのではないかと思ってます。

唐橋 今の世界中からという意味では、出口さんは大学の(視点からいかがですか?)

出口 全く同意見で。今大学で学んでいる人が、10年後には日本を支えるわけですから、そこに投資をしないで、どこに投資をするんだと、僕も思いますが、一番投資ができない原因は、プライマリーバランスが壊れて、お金がないからですよね。しかるべく、必要な税金も上げて、プライマリーバランスをちゃんと回復して、教育に投資をする、それが一番、国家100年の計の基本だと思います。大学って何だろうと考えたとき、アメリカには、100万人を超える学生が世界中から集まってきているんですよ。
アメリカはものすごく学費が高い。500万超えます。生活費も高い。500万ぐらいかかります。ということは、世界中から優秀な人が1000万円持って、アメリカの大学に来るということは、有効需要を10兆円を生み出すんですよ。それだけではなくて、そこで学んだ人がいろいろアイディアを出して、GAFA(ガーファ)とかユニコーンを作ってるんで、大学は戦略的な大産業なんです。技術とか文化とか、いろんな先端科学とか、いろんなものを生み出しているわけですから。やっぱり大学に投資をして、世界中から優秀な人があそこ行ったらおもろいでと、ドキドキワクワクするでと、そういう大学を作って、世界中から人を呼んできたら、お金も持ってきてくれるし、それだけではなくて、新しい産業を生み出すんで。大学は成長産業だと、戦略産業だという視点を持つべきだと思います。

大学のあるべき姿

唐橋 大学に入っても私も人のこと言えませんが、勉強しなかったりっていう学生も多いですよね。

出口 これはね、100%企業が悪いと思うんです。

唐橋 100%!はい。

出口 だって、何で大学行くんですかと言えば、普通の人は良い会社に入りたいと思っていくわけですよ。その会社の採用基準に成績が入ってない、クラブ活動やアルバイトで頑張った経験を話してごらんとか、こんな採用やってたらどうして勉強するかっていう話です。
グローバル企業は「成績表持っておいで」と、「ちゃんと好きなことを勉強した?」それを聞いて、自分の好きなことを一生懸命勉強した学生を採用するわけですよ。だから、日本人が怠け者じゃなくて、日本のシステムが勉強させないようになってる。それは僕は、企業が間違ってると思います。成績採用をやるべきです。

唐橋 安藤さんは、どう思われます?

安藤 ともかくね、日本の学生さん勉強しない。我々の知ってる限りで言うと、偏差値教育をする。同じような顔したね、同じようなスタイルのね、同じ頭の人集めたら駄目ですね。やっぱり交流っていうのは、例えばインドネシアもいると、ベトナムもいると、もちろん日本もいると、韓国の人もいろいろな人たちが、学生時代にやっぱ交流する。交流がね、新しい世界を作るんですよ。地球の中をどこでも動いていかないかん時代になっているのに、日本人だけは非常にめでたい島国の中にいると。やっぱり日本の中だけで教育しとったら駄目ですね。そろそろ日本だけの教育やめろと。

出演者情報

  • 安藤忠雄(建築家) ×出口治明(立命館アジア太平洋大学)

企業情報

  • 放送日 2019.04.22

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