泡の力で生活習慣を変える!家族愛によって生み出された最先端技術の誕生秘話
株式会社サイエンス
取締役会長
青山 恭明
株式会社サイエンスはお風呂という、我々の生活から切っては離せない分野で驚異的な成長を遂げ、業界を牽引する企業となっている。とくに、水と空気を使った泡の技術を武器に発展を続け、現在さまざまな分野に進出、海外展開も始まっている。先見の明を持つ取締役会長 青山恭明がこの最先端技術にたどり着いたのは、娘の抱えていた持病がきっかけだった。
開発に3年をかけたというこちらの商品。早速スタジオで体験させてもらう。
青山 頭洗うときはこの勢いですね。
松尾 しっかりと、水を感じます。
青山 マイクロバブルです。これでも汚れ落ちますが、さぁいよいよ顔のお手入れするよ。ウルトラファインバブル。
松尾 わ!なんて優しい!
青山 気持ち良いでしょう?
松尾 霧雨ですね!
青山 そうなんです。実はですね、普通シャワーというのは毎分10リットルぐらいの水を使うんですが、これ実はほとんど気泡=泡を浴びてる。水はですね、3.5リットルしか使ってないんです。だからこの中にこの霧の中に、1cc、1cm角のサイコロの中に泡の数が1400万個入ってます。あのこれはちゃんと認定ラボで、計測しておりますから、お風呂は先ほどね、使ってるという想定で4分ぐらい入っていただきましたが、これはもう1分いらいないです。よく水気拭き取ってくださいね。どうぞ触ってみてください。
松尾 こっちもツルツルになりました!でも、先ほどのお風呂に比べると浴びる時間はかなり短いですよね。
青山 短いです。我々は用途によって泡のサイズを変えてるんですね。お風呂は静止状態なので、マイクロバブルというのは、ゆっくりですが浮力を持ってるんですね。だから汚れにくっついて全部上に上げてもらいたい。そうしないと、浴槽の中汚れだらけになっちゃいますから、上げてもらいたいんでマイクロバブル。シャワーの方は流体なので、できる限り泡を小さくして過密度を高めて、泡にヤスリの役割を持たせてるんですね。
松尾 削ってるんですか?
青山 はい。それをちゃんと目で見ていただきますので、ここに油性ペンですね。
松尾 油性ペン?
青山 はい、ちょっと面白いことやってみましょうかね。
松尾 油性ペンでかなり濃くはっきりと、いま☓が書かれましたが。
青山 そしたらちょっとこれ、すいませんお持ちいただきまして、出しますね。
松尾 シャワーを当てていきます。
青山 4、5秒当てて剥離していきますね。いきます。
松尾 油性ペンがみるみる消えてますね!
青山 こういうふうにもう消えちゃいましたね。
松尾 本当だ。何事もなかったかのように、ピカピカになりました。
青山 油性ペンが取れちゃいました。小さな子供さんがいたずらしてね、付いちゃうと、もう1日2日そのままついたまま走ってますよね。でも実際にはですね、肌の表面にマジックが載ってるんですね。だから先ほど言いましたように、1ccで1400万個のもう1ミクロン未満の泡が、ヤスリの役割で分子レベルで浮かしていくんです。しかもやった後これ光ってツルツルでしょ?すごいでしょ。
松尾 いやあ、こんなに水だけで取れるとは。
青山 そうなんです。水と空気だけですよね。
松尾 泡の力。
青山 泡の力。だからサイエンスなんですよ。
ミラブルを使用する前後で、肌の水分増加率を測定したところ、使用前よりミラブル使用後の方が最低でも8%アップ。お湯が肌に浸透し、潤いを長く保つ効果があることが実証された。また、温浴実験に対しても、従来のシャワーヘッドを使用した場合より、ミラブルのストレート水流使用時には平均3.6倍の温度上昇となる。シャワーだけでも温まって湯冷めしにくいことが実証された。ミラブルの開発経緯について、専務取締役兼技術本部長に話を聞いた。
(インタビュー:専務取締役兼技術本部長 平江 真輝さん)
平江 ファインバブルをいかにわかっていただくか、という中で、シャワーというよりどういう水の出し方をしたら気付いていただけるのかなと。とくにウルトラファインバブルは目に見えない泡になりますので。ユーザー様に感じていただけるような水流を作って、その中に気泡を入れ込むということを目的に開発をスタートさせていただきました。今まで到達できなかった、更に奥深いところまで気泡が入り込むと。そこにあった物の汚れのくっついてる力を、気泡の力によって弾き飛ばしてあげるというような形で洗浄ができるようになっております。
青山 マイクロバブルのときはどうしても住宅、マンションっていうイメージだったんですが、このミラブルが出てから例えば、医療機器メーカーで大阪に大研医器さんっていう、医療機器のこれ上場会社なんですが、ドクターが手術前に手を洗う。看護師さんが手を洗う。専用の手洗い器があるんですが、そこにすごい大きな蛇口がありまして、そこをパカッと開けていただくと、私共のミラブルがそのまま入ってる。
松尾 なるほど、手術前のドクターたちもそこで手を洗ってから。
青山 そうなんです。それはメーカーさん曰く、やっぱり洗剤の量を落とさないと、手荒れがひどい先生とか看護師さんがおられるので、少しでも減らせないかなということで導入されたんですね。例えば住宅以外でいきますと、介護施設。大阪にハッピーライフっていう名前で展開されている、大型の介護施設がございますが、そこはもう全部マイクロバブルのお風呂とミラブルが入ってまして、施設長曰くは、もう今からマイクロバブルのお風呂がなくなることは考えられないと。というのも、ヘルパーさん方がですね、入浴介助というのが一番の労働なんですね。
松尾 確かに…。
青山 洗うという作業がなくなりましたので、白いお風呂に、おばあちゃんにゆっくりつかってねという見守りに変わったと。逆に入所者の方にもご意見を聞かせていただきまして、やっぱり洗ってもらって感謝をしてるんだけども、やっぱり洗ってもらうのもすごい負担なんですね。
松尾 また女性ですとちょっと恥ずかしいとかっていう気持ちもあるでしょうしね。
青山 その通りです。もういくつになっても女性は女性です。我々としたらですね、本当にそういう意味で一般家庭にどんどん普及していきたい。いわゆる生活習慣を変えたいと思ってやってきたんですね。
最近の嬉しかったことといいますのは、我々11年前にこのお風呂デビューさせたとき「怪しそう」って言われてたものが、まして浴槽につけるとですね、浴槽メーカーさんからですね、「勝手にそんなもんつけて!訳のわからんもん!」みたいなイメージだったんですね。
ところが実は積水ホームテクノさんという、これ浴槽メーカーなんですね。お声がけをいただきまして、世の中に対して普通のユニットバスではなくて、積水ホームテクノのマイクロバブル浴槽を作りたいと、だから最初から浴槽自体がマイクロバブルになっている浴槽を作りたい事で、浴槽メーカーさんから逆にお声かけていただきましてね。去年、ホームテクノさんからマイクロバブル浴槽というのが出たんですね。ということは、もう本当にマイクロバブルの浴槽で出て行きますと、それが本当の生活習慣に変わっていきますからね。それが僕はものすごい一番嬉しいところですね今。
松尾 加速度的に広まっていきそうですよね。ただそういった優れた技術であればあるほど、真似をされるとかあると思うんですけれども、そういった対策というのはどんなことをされているんですか?
青山 一般社団法人ファインバブル産業界という工業会が既にございまして、今現在78社。私も手前味噌で理事をさせていただいております。本当にそのファインバブル産業界という工業会ができて、これ何のためにできた団体かというと、元々の目的は、ISO=国際標準を作ろうというためにできたんですね。というのは、10年前まで何ミクロン以下を何バブルと呼ぶとか、何にも基準がなかったんですね。それで国際標準を作ろうということでやりまして、実際に今から4年前に、日本が提案したISO化されたというのは、まだ5つしかないですね。そのうちの1つがこの気泡、泡の部分で、4年前に100ミクロン未満をマイクロバブルと呼ぶ。1ミクロン未満をウルトラファインバブルと呼ぶ。総称でこれをファインバブルと呼ぶっていう、ISOが発行されて、日本提案が通って全世界の国際標準になったんですね。だから泡の技術っていうのは、日本が生んだ技術ですし、日本が今現在世界の中で最もリードしてるんですね。
松尾 泡の先進国なんですね。
青山 ただ国内においてはですね、やっぱりその基準を作っただけではなくて、どんな時代にも確かにおっしゃられたような模倣品みたいなものが出てまいりますので、FBIAの認証登録制度というのがございましてね。ちゃんとこの技術が使われており、そしてその商品管理の部分まで検証されるんですが、実際には今認証登録制度がございまして、お風呂の時も4年前に私共のマイクロバブルトルネードが、第1号の認証登録を受けさせていただきました。今回このシャワーの分野におきましては、なかなか認証制度がなかったんですが、2年がかりでこれも今年から制度ができました。実は3月に、これまた手前味噌ですが、私共のミラブルが第1号の認証登録をいただきました。
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