日本の将来を担うリーダーの共演!世界の課題を解決する起業家の最前線


坪井俊輔(Sagri株式会社 代表取締役)
森川春菜(オングリット株式会社 代表取締役)

特選インタビュー

中国や韓国と比べて起業家が少ないといわれる日本。今後の日本を引っ張っていくリーダーの創出は国の課題といっても過言ではない。そういった中で、起業家を支援するコンテストが「日本アントレプレナー大賞」だ。このコンテンテストでは毎年、数々のユニークなビジネスアイディアが集まり、未来のリーダーたちが鎬を削っている。今回は、2018年、2019年で大賞を受賞した二人のリーダーを招き、その起業精神やスタートアップの取り組みに迫る。

土木業界の問題

森川 そうですね。先ほどおっしゃったみたいに、土木業界でもやっぱりIT化が実際の現場では遅れていまして、若年入職者が年々減少している中、現在の技術者の34%が55歳以上で高齢化が進んでいます。

蟹瀬 なんか若い人はやっぱり先端的で格好がいいと、それでできれば給料も高いという職場に当然行きたいわけですよね。

起業のきっかけ

蟹瀬 ところでお二人は農業、土木というか、元々はそういう世界でいろいろ考えたり仕事をなさってきて、今のところに入ってこられたんですか?

坪井 いえ、違います。私はもともと宇宙業界、あと教育業界でやっていました。

蟹瀬 宇宙は広いですよ?

坪井 宇宙のことだったら、何でも答えられます。

蟹瀬 宇宙から農業にっていう1つの転換というのは、どういうきっかけがあおりだったんですか?

坪井 元々私は教育をやっていたんですね。宇宙と教育に関して、宇宙教育ということをしてまして、途上国のルワンダっていうアフリカの国で、その教育をしに行った際に、子供たちにアントレプレナー、今回のテーマだったアントレプレナーと、ロボティックスや宇宙などの教育をしていました。彼らが中学・高校に行けない子がほとんどで、親の手伝いをしなくてはいけない。その親御さんがほとんど農家さんだったんですね。そうすると、自分の夢は叶わない。
その現状を見たときに、私はそこまで農業に詳しくはなかったんですけれども、自分がテクノロジーという夢を持っていましたから、テクノロジーで何か彼らの解決はできないかと。教育だけでは解決できない領域というのを知って、農業の分野に参画をしようとしたところで、宇宙×農業っていうのが出てきました。

蟹瀬 なるほど、森川さんの場合はどうだったんですか?

森川 私は専業主婦だったんですが、夫が土木業界で勤めていて、その開発を行っていました。そのときに、業界の人手不足だったり、長時間労働だったりの課題を聞いていました。一方で、そのとき友達で、シングルマザーになった友達がいて、地方だと子育てをしながら仕事に就くのが厳しい状況にありまして、土木業界の人手不足とのシングルマザーを繋げれたら、課題の解決の1つになるんじゃないかと思いました。本当にもう業界の方、点検しないといけないものがたくさんありますし、やっぱりその現場での事故とかは無くしたいと思うのと、一方の雇用の創出っていうのを結びつけたいっていう、イノベーションを起こしたいというのがあるので、まだまだ課題はいっぱいあると思います。

蟹瀬 まだ大きな夢が目の前にあるわけですね。

農業管理アプリケーション「Sagri」で、世界の貧困を救うため、坪井はさらなる改良に取り組んでいる。兵庫県丹波市。坪井が農家に協力してもらい、実証実験を進めている場所だ。丹波は、有機農業を学べる全国で初めての全日制学校「農(みのり)の学校」を開校するなど、先進的な取り組みを進めている土地だ。さらに、新規就農者と熟練農家が共存しており、ここなら様々な農家が抱える問題を汲み取ることができると坪井は考えた。現在は、およそ20の農家にSagriを使ってもらい、システムに必要な機能を探っている。

坪井 これは農家さんから、参考資料としていただいている資料でして、こういったプロセスであったりとか、課題とかをお聞きして、それをアップデートさせるために、参考にする資料です。

そこで見えてきたのは、農家とのコミュニケーションをより円滑に進めていく機能が必要だ、ということ。多くの農家は、農薬を散布するドローン機器の導入など、IoT技術の導入を考えたときに、相談を必要としている。そこで坪井は、それらを全てボットに答えさせることで、農家へのスムーズな情報提供ができるシステムを作ろうと考えている。さらに、文字をテキスト化するOCRという機能を使い、肥料の成分表などを写真撮影するだけでSagriにデータを反映させるシステムも導入予定だ。手軽に細かい情報をシステムに反映できるため、農業の現場に非常に役立つという。

坪井 私達のアプリケーションは、いわゆるスマート農業と呼ばれる分野の中核を担う存在になると考えているんですよね。ドローンだったりIoTだったり、様々なデバイスあるわけですけど、結局それぞれの会社の縦割りなわけですね。それを集合させるためのプラットフォームが必要。それが私たちの立ち位置である。

一方、オングリットも街灯点検ロボットの実用化に向け、さらなる機能向上を目指している。それは、表面上の傷だけではなく、目視で点検できない内部の損傷を見つける機能だ。街灯や標識の内部は、空洞になっているため、雨水が浸入すると腐食が進み、倒壊の原因になる。これまでは、作業員が構造物の表面を叩き、返ってきた音で損傷を判断する、打音検査を行ってきた。そこでオングリットは、街灯点検ロボットに人の手を使わず、打音検査をする機能を搭載。このセンサーは、回転しながら表面を叩き、跳ね返ってきた振動周波数をデータ化することができる。これにより、損傷が視覚的に分かるようになる。そのため、より精度の高い点検結果が期待できるのだ。オングリットでは、フィールドテストを重ね、2020年のレンタル開始を目指し開発を続けている。

蟹瀬 さて、ここからはお二人の人柄についてですね、じっくりと探ってまいりたいと思いますけれども。まずは坪井さん。社員の方のお話を伺ってます。ご覧ください。

(インタビュー:SAgri株式会社 エンジニア 田中 仁さん)

田中 彼の言うことっていうのは、とんでもなくて、嘘にも聞こえてしまう。でも、その彼の言葉って嘘じゃないんですよね。どんなにすごいこと言っても。彼自身がその未来を信じているとか、絶対にそのステップにあるというふうにあって、それが夢を見せてもらってるっていう良い面、そこがすごい強いなと思います。

蟹瀬 うーん。坪井さん、いかがですか?

坪井 ちょっと正直どうですかね、何か、結構的を射ていることを言ってくれてるなと思って、何か自分自身っていわゆる最初のとき、何も成し遂げていないときっていうのは、嘘八百じゃないかって思われるわけですよね。
多分、少しずつそれが結果になってくると、それが嘘じゃなくなるんじゃないかなと僕は思っていて、それが当たり前になると誰も何も言わなくなる。僕はそう思ってるんですよね。なので、その夢を作り、一歩一歩ちゃんと階段を登っていく作業をしてる、そういった仲間からの言葉っていうのはすごく、僕も何かジーンと刺さる気持ちがありましたし、自分もより一層、高みを目指して頑張っていきたいなと思いました。

蟹瀬 どうなんでしょう?坪井さんはお子さんのときからそういう壮大な夢を語ったりとかしてるお子さんだったんですか?

出演者情報

  • 坪井俊輔(Sagri株式会社 代表取締役)
    森川春菜(オングリット株式会社 代表取締役)

企業情報

  • 放送日 2019.07.01
  • 会社名
  • Sagri株式会社
  • 業種
  • Sagriの開発及び運営
  • 所在地住所
  • 兵庫県丹波市氷上町常楽725-1
  • 会社名
  • オングリット株式会社
  • 業種
  • 橋梁等の点検業務・詳細調査業務​
  • 所在地住所
  • 福岡県福岡市中央区大名2-6-11

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