本物の「おふくろ料理」(vol.20)


BUSINESS FLASH

「どんなに女性が忙しくなっても、私ができたてのおふくろ料理を食べさせてあげる」
そんな信念のもと、自分が作った家庭料理をそのまま冷凍食品にしてビジネスを成功させた女性がいる。名古屋の食品加工会社ライフメイトの社長、那須公子さん(61)だ。

冷凍した料理は肉じゃがやハンバーグなど定番の家庭料理から、タンシチュー、グラタンなど手の込んだものまで50種類以上になる。
『はなうたキッチン』というブランドをつけて売り出したところ、高級ホテルや百貨店などから次々と引き合いがきて飛ぶように売れた。

那須➖➖皆さん、心からおいしいと言ってくださるんです。きっと保存料など添加物を使わない、純粋な〝おふくろ料理〟だからでしょう。

と那須さん。その笑顔は〝昭和のおふくろ〟そのままである。

那須さんは戦後の復興めざましいころ、老舗のそば屋の娘に生まれ、「食」と「味」にとことんこだわる環境で育った。
大学も食物科に進み、卒業後は料理研究家の助手として活躍するなど、「食」を追求する仕事に就いた。

そんな中で一時期、セールスの仕事をする機会があり、男性と肩を並べて営業に回る現場を体験した。

那須➖➖これから女性はどんどん外へ出て行くだろうと思いました。そんな中で私ができることは、できたてのおふくろの味を伝えていくことだと確信したんです。

〝できたて〟にこだわった那須さんが考えたのが、料理を冷凍すること。
当時は珍しかった冷凍麺をつくって販売し、高級ホテルや大手百貨店との取引を開拓した。
その上で〝おふくろ料理〟のレシピを整備し、本格的な冷凍食品の製造販売に乗り出した。

那須➖➖冷凍食品はスーパーの特価商品といったイメージでしたが、無添加のできたてを提供するためには、どうしても冷凍にしなくてはいけません。それで品質水準の高い冷凍商品を作りました。そしたら地元の百貨店が特設売場まで作って売ってくれたんですよ。

その後、そのおいしさが口コミで広がり、「売ってほしい」という声が相次ぐようになった。
「多くの人が私の料理を待ってくれているんだと思いました」と十分な手応えを感じ、この8月から本格的なインターネット直販を始めた。

通販サイト『はなうたキッチン』には、どこか懐かしい洋風の家庭料理が並ぶ。
価格も千円以下が多い。

那須➖➖食べるだけでなく、自分で作ることにも挑戦してもらいたいと思って、サイトには私の料理風景を動画で公開しています。料理を作る楽しさも合わせて伝えていきたいと思っています。

那須さんの〝おふくろの味〟は心まで温めてくれそうだ。

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