未来を生きるため、
安定を捨てて挑んだ社業転換。
「変える力」の原動力とは
株式会社三機サービス
代表取締役社長
中島 義兼
私たちが普段から当たり前のように利用しているビルや施設。これらを快適に利用できるのは、見えないところで多くのサービスが動いているためだ。株式会社三機サービスは施設のトータルメンテナンスを請け負う企業として、現在ではビルだけでなく数多くの商業施設などのメンテナンスを行っている。代表取締役社長 中島義兼は、会社の将来性に疑問を持ち、大胆にも社業転換を図った。中島の決断力と行動力は会社の運命を大きく変えていくことになる。
蟹瀬 ここまでたどり着くには、相当いろんなご苦労があったと思うんですね。今振り返って、これが本当に大変な部分だったなっていうのはどういうことがありましたか?
中島 トータルメンテナンスに行く前に、やはりメーカーさんの仕事をしていて、一社依存からなかなか脱却できない人も、お金も他の部分にかけちゃいけないような状況があったんで、そこから抜け出すのがやっぱり一番苦しかったですね。やるぞ!と思ってやったはいいですが、それまで仕事をいただいてやるパターンなので、営業する人さえもいないので。
蟹瀬 そうか、なるほどねぇ。
中島 いざやろうとしても、どうやって顧客を見つけて良いのかも分からないし、どうやって対応していいのかからないし、全然うまくいかなかったですね。
こうしてトータルサービスへと事業転換した中島は、さらなる事業拡大に向けて、株式上場の準備を始めた。
中島 はっきりと意識したのは、2000年にトータルメンテナンスを始めた時だと思いますけど、メンテナンスは商品の形がないので取引していただくというときに、やはりその社会的な信用等が必要ですね。特にある程度の規模のお客様は、ものすごく大切で社会的信用を何で担保するかということになると、やっぱり上場するのが一番いいのかな。
蟹瀬 2015年にジャスダックで上場されて、16年に東証二部ですか。
中島 はい。
蟹瀬 そして2017年、一部。
中島 はい。
蟹瀬 一部上場されたときのお気持ちってどんな感じでした?
中島 正直、一部上場までトントンと行けるとは思ってなかったんですけど、いろいろと周りの関係者のバックアップもあって、行くんだったらドンドンと行った方がいろんな面でいいですよ、ということで、じゃあ、行けるか行けないかわからないけど、やってみようと。
各メーカーのサービスや電気設備など、専門でメンテナンスを行う会社が多い中、三機サービスはトータルメンテナンスで事業を展開。トータルメンテナンスのメリットは、どこにあるのだろうか?
蟹瀬 トータルでできるためには、企業規模としてもある程度大きくならないとできないということだと思うんですけれども。やっぱり事業規模を大きくしながら、トータルメンテナンスっていうもののクオリティを上げていくっていうことになるわけですよね?
中島 そうですね。当社は一応全国展開してますけど、ただ事業所がないところもたくさんありますので、そのところはパートナー網を敷いて、パートナーさんと一緒に対応していくと。
こちらは、三機サービスが設備維持管理業務を請け負っている病院。三機サービスの業務について、担当者の方にお話を聞いた。
(インタビュー:医療法人社団 青虎会 フジ虎ノ門整形外科病院 総務部長 芹澤 正一さん)
芹澤 三機サービスさんは、以前から空調システムや何か、いくつか不具合があったときの入れ替えの更新をやってもらってました。今回、中央棟という建物の空調設備がだんだん寿命に近くなってきた。そういった状況の中で、三機さんにも見積もり提案をして欲しいということでお話をさせてもらって、保守も含めたリーズナブルな良い提案をしてもらいたい。
三機さんの中でも毎月1回ちゃんとレポート出して、これはこういうふうにコントロールした方がいいじゃないですか?そういったアドバイスもいただける。こういったことになってますので、短期間の設備を入れたよということだけじゃなくて、我々もそういったことが活動として維持できる状況をね、サービスしてもらうというのは非常に助かるなと思ってます。
こちらは、三機サービスが業務を請け負っている飲食店。
(インタビュー:株式会社ペッパーフードサービス 開発本部 店舗施設部 部長 佐藤 勝久さん)
佐藤 いきなりステーキが、誕生したのが2013年の12月になります。一号店、出店しましてから3年間で100店舗まで成長を遂げまして、その間非常に早いスピードで出店を重ねてまいりまして、保守点検の必要性が非常に大きくなってまいりました。特にエアコン、空調に関しての技術が優れていると感じておりますので、潤滑に作業を進めていただいております。
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