「防災・減災・再生」自然災害の多い日本にITという武器で挑戦し続ける!
ライト工業株式会社
代表取締役社長兼最高経営責任者
鈴木 和夫
建設業界の中で創業以来、自然災害の多い日本に必要な「防災・減災・再生」を使命とし、独自の技術を以て発展し続けている企業がある。ライト工業株式会社。他社とは一線を画した経営戦略と、創業以来引き継がれている企業DNAを元に、発展し続けるライト工業株式会社のリーダー、鈴木和夫の成長戦略に迫る!
こちらはロービングウォール工法という、斜面を緑化する工法。まずは土と繊維を混ぜた基盤材により壁を作り、その壁に種子の入った土を混ぜて吹き付けていく。この工法では牧草や樹木も生育でき、また全面を緑化することで景観に配慮するだけではなく、CO2削減の効果もある。
蟹瀬これからの方向というのも、そういう環境への配慮をしながら、更に防災とかそういうところを強化していくと、これはかなり難しいって言えば難しいコンビネーションですね。
鈴木そうですね。だから強度を持ちながら、なおかつ景観、環境に配慮した、というのは一つの方向性だと思いますし、私共がやっていく一つの方向かなと、そういう風に思って……。
蟹瀬ライト工業の技術は、その分野ではどの辺りにあるのでしょうか?
鈴木たぶん一番やっているんじゃないかなと思っていますけどね。
白石では、続いてのキーワードは何でしょうか。
鈴木はい。「挑戦」です。
自然災害の多い日本では防災・減災・再生が必要だと唱えるライト工業株式会社のリーダー、鈴木和夫。次なるキーワードは「挑戦」。その核心に迫る!
蟹瀬さて、三つ目のキーワードとして「挑戦」という言葉を選ばれていますけれども、この言葉にはどういう思いが込められていますか。
鈴木私共ライト工業の歴史イコール挑戦の歴史だと思っています。古くは私共の創業者、上條唯雄(かみしのただお)と佐丸芳治(さまるよしはる)というのがいたのですが、これが昭和22年にトンネルの防水技術であります、ライト液というのを開発したんですね。それからそれに引き続いて、現場で無振動・無騒音の杭打ちの技術があるんですけれども、これを開発したのがあります。この杭をRGパイルと言います。その後、ライト式の種子吹き付け工法の開発、それからフランスから優れた地盤改良技術であります、ソレタンシュ注入工法というのを導入したりというようなことで発展してきたわけです。今はいろんな工法がありますけれども、これらの技術っていうのは今でも基本的な、基礎的なベースになっているという、大変メモリアルな技術なんですね。
蟹瀬すごいですね。
白石そうですね。まさに挑戦ですよね。
蟹瀬今お話伺っていると、本当に先端的な技術というのを創業者の方々、あと技術の方々だと思いますけれども、世に送り出して。
鈴木そうですね。そういうのが本当にコアになっていて、それからどんどん発展していくと、そういう意味ではいろんなものに挑戦をしていっているという風に思っていますけどね。
蟹瀬他の会社でも、当然いろいろな技術開発を今日この頃行っていると思うのですけれども、ライト工業の中で、そういうものが出てくるというのは、何かあるんですか?
鈴木これはやっぱり歴史だと思いますね。先ほどの年間200件も、いろんな技術開発のシーズが上がってくるんですけど、ものになるのは少しですけれども、着実にやってきたという積み重ねだと思いますね。
蟹瀬これは企業の中によく言われるような、DNAという、そういうものがあるという感じなのでしょうか?
鈴木そうですね、そういう意味で、本当に挑戦のDNAを持っていると思います。
鈴木例えば私共の社名ですね。「なんでライト工業なの?」って聞かれるのですけれども、先ほど言ったライト液というのがありますね。戦後の暗い時期にですね、世の中をこの材料を使って、少しでも明るくして行こうと。じゃあ、これライト液って名前をつけようと。
蟹瀬そうなのですか?
鈴木ええ。それがそのまま社名になったと。でも、Rなのですね。Raito。だから明かりのライトでもないし、右のライトでもないし、そういう意味では、ライト工業のライトと覚えていただければありがたいですね。
蟹瀬英語でライトというと、正しいという意味にもなるのですよね。
鈴木そうですね。そういう意味ですね。
蟹瀬付け加えても……。(笑)
鈴木スペルがちょっと違うかもしれない。
蟹瀬創業時代のそういうDNAがあって、今ご説明いただいたような素晴らしい工法が生まれてきたと。これは今、どのように継続されてビジネスに繋がっていらっしゃるのですか?
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