大型リゾート施設ハウステンボスが何故、破綻したか?その原因と再建に迫る!!
株式会社エイチ・アイ・エス(H.I.S.)
代表取締役会長兼社長
澤田 秀雄
格安航空券販売で始まった株式会社エイチ・アイ・エス(H.I.S.)を旅行業界トップクラスに押し上げ、その経営手腕で次々にチャレンジを続ける澤田秀雄会長が難事業に名乗りを上げた。それは、来場者減少に苦しむ大型リゾート施設ハウステンボスの再建。果たして、2度目の危機を迎えたハウステンボスを救えるか。そして、その秘策とは?
蟹瀬どうも、お久しぶりです。
澤田お久しぶり。こんにちは。
海外旅行部門では、業界トップレベルの株式会社エイチ・アイ・エス、澤田秀雄会長は、グループ約5000人を率いるリーダーである。
蟹瀬澤田さんは、いわゆる旅行だけじゃなくて金融だとか、証券だとか、いろんな分野で会社やグループ会社を作って活躍されていると。これ相当お忙しいと思うのですけれども、そのビジネスをやっていく上で一つの指針になっている数字があれば、お見せていただけますか。
澤田はい。
蟹瀬7という数字ですね。どういう意味なのですか?
澤田事業やっていても、人生も、僕は運だと思うんですよ。やはり運が非常に大切ですのでラッキーセブン。
蟹瀬やっぱりラッキーセブンなのですね。
澤田ラッキーセブンというのは、やはり運なわけですよね。だから、勝ち番号。且つ、運の番号だと思うんですよね。僕は、是非運を大切にしたいと。運によって随分変わりますから。一応、7ということで、7を書きました。
蟹瀬ハウステンボスと言えば、オープンしたのが1992年の春でしたよね。あの時は、東のディズニーランド、西のハウステンボスと。
澤田そうですね。
蟹瀬物凄く高い評価を受けていましたが、今はそれがもう2度も破綻したわけですね。この再建に澤田さんは手を挙げられたわけですけれども。
澤田はい。
蟹瀬この2度の破綻というのは、おそらく相当慎重に私は分析されたと思うんですね。
澤田はい。
蟹瀬どういうふうに読んでらっしゃるのですか?
大型リゾート施設ハウステンボスが何故、破綻したか?その原因を澤田会長が分析する。
澤田ハウステンボスというのは、非常に設備というかハードは立派なんですね。大きさもディズニーランドの1.6倍あって非常に素晴らしいハードなんです。
蟹瀬私も何回か行っております。
澤田言い方を変えれば非常に経費が掛かる、大きい、維持費がかかるということで経営では非常に大変というのが一つありますね。それから、ディズニーランドとよく比較されるんですけど、ディズニーランドと根本的に違うのは商圏の大きさですね。ディズニーは関東、成田、羽田を含めた商圏はべらぼうに大きいわけですね。
蟹瀬たくさんの人が来る可能性があると。
澤田もう中心。それでアクセスもわずか東京から15分から30分でだいたい行けるところにありますから。方や、九州の端にあるとアクセスの悪さもありますし、商圏の小ささがある。だけど大きさだけは1.6倍あるということが大きな原因じゃないですかね。それから、やっぱりディズニーのノウハウ、長年培ったノウハウと、そして設備投資、そしてそのアミューズメントの多さから比べたら比較するに値しないんですね。1度は行ってみようという雰囲気のある素晴らしい設備なんですけど、だけどリピーターに非常になりづらい。その割には、値段が高い。あまり面白くないというとこがあったんじゃないですかね。
蟹瀬今のお話を伺っていると全てマイナスですよね。どれもこれも、もちろん破綻したのだからそんなにプラスは無いわけだけれども。それにも関わらずこの再建を引き受けられた。この理由は、どのあたりにありますか?
何故、澤田会長は、そんな難しい案件を引き受けたのだろうか?澤田会長が再建に乗り出したハウステンボスを調査すべく石田紗英子は、長崎に向かった。
石田なんか今、一瞬見えた。
長崎県佐世保市にあるハウステンボスは、オランダの街並みを再現して作られた日本最大級のテーマパークである。ハウステンボスの園内は、360度どこを見てもヨーロッパ。まるで、海外旅行に来たような景観が広がっている。
石田これだけの施設、維持していくのは大変なのではないかと私も思います。
1992年に開園。業績が伸び悩み11年目の2003年に会社更生法の適用を申請したが支援企業の登場で生き延びた。しかし、その6年後の2009年2月またも経営破綻。ふたたび会社更生法の適用を申請。負債総額、約2289億円という大型破綻となった。
従業員7年経って、残念ながら皆様の期待に応えることが出来ず、こういった形になってしまったことは大変悔しいと思っています。
従業員いらっしゃってくださるお客様を、大変不安にさせて心配をかけたことは申し訳ないと思っております。
従業員澤田会長から行為者の話をいただいて、これからまた旅行業界の会社ということで、どのように発展していくかとても楽しみにしております。
しかし、市民の中にはこんな声もある。
佐世保市民地元としては、とてもありがたいことだと思っておりますけれどもね。いつもなんですけれど国とか地方でも大きい、そういう企業さんとかがピンチに陥ると政治とか経済界も協力して救済する方向に動くんですけどね。規模が小さくなるにしたがって自分たちでやってくれみたいなことになりますから。公平な勝利ではないなということは普通に感じますよね。
ホテル支配人海外旅行の大手でいらっしゃいますから国内のお客様に限らず海外のお客様の誘致が見込めるんじゃないかなと期待を持っています。
佐世保市民ハウステンボスに人がたくさん流れてきたからと言って、他のお客様方が佐世保市内に入ってきてお買い物をしたり、お食事をしたりというのは現実的に自分が旅行者であってもあまり目を向けないかなと思うので。
佐世保市民佐世保市民ですけども、そんなに頻繁に足を運ぶことが無かったので、これを機会にもっと足を運べるような施設になってくれたら良いなと思いますけどね。
佐世保市民私たち佐世保市民、とにかく期待しています。どういう形でこれを再建していただけるのか。
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