社員との関係がお客様との関係を作る。エステ業界に新風を起こす女社長の手法
株式会社シェイプアップハウス
代表取締役
下村 朱美
25歳でエステティックサロンを立ち上げた、株式会社シェイプアップハウス 代表取締役 下村 朱美。社員との関係、資金、母との死別など、さまざまな困難を乗り越えながら、当時は高級路線で敷居が高かった業界に独自の路線を敷きながら、自社のエステティックサロンを人気店へと成長させた、その手腕とは?
下村日本は今でもそうなのですが、どうしてもエステティックっていうのは、いろんな人たちがいろんなことをやっておりますので、それと先進諸国のようにエステティシャンに国家資格があるとか、そういったことがまだないですので、バッシングも多いのです。だから、なんか悪いことをやっているような気になってしまうのですね。
蟹瀬だからそのエステティックっていう職業そのものが、きちんと社会の中で認定されていて評価されているという証でもあるわけですよね? そういう意味で、この専門学校というのを建てることを決意された?
下村そうなんです。大阪と名古屋で初めてのエステティックの専門学校を今年4月に開校いたしました。これはやっぱりエステティックが公であるっていうふうに世間の皆様に分かってほしいと思ったのです。日本のエステティシャンたちが、本当にいいお仕事ですので、胸を張って堂々と仕事ができるように。
マネージャー最初に、礼儀から全て教えられますので、まずあいさつであるとか、お客様を迎えるにあたっての掃除であるとか、身だしなみであるとか、まず私たちが健康で美しくあるところからというふうに、自分磨きからさせてもらっています。
下村お客様たちが、エステティックっていうのは若さと美しさと健康を保つ場所ですから、誰もが望むことなのです。期待も大きいのです。だからその期待に十分に応えられるようなエステティシャンができたら、本当になくてはならないような職業になってくると思うんですね。
蟹瀬こういうプロセスの中で、やっぱり経営者にとって何が大事なのか、そのあたりはどういうふうにお考えですか?
下村やっぱり、社会に強く必要とされることだと思います。お客様に必要とされること。それから、社員に対しても「この会社で働けば自分が成長して豊かになれる」そういうふうな会社をつくることだと思います。
蟹瀬エステ選ぶときって、何を基準にして選ぶのですか?
津島私はコミュニケーションですね。
蟹瀬そこで働いている方と?
津島はい。技術ももちろんなのですけど、私、最近結婚しまして、ブライダルエステに通っていたのですけれども、やっぱり相談する場所であり……。
蟹瀬やっぱり磨きをかけるわけですね?
津島そうなんですよ!
蟹瀬結婚するまでは。
津島本当、楽しみの場所なのですよ(笑)。
蟹瀬下村さんにとって、繰り返しになる部分もあるかもしれませんけど、エステティシャンっていうのはどういう仕事だというふうに位置付けていらっしゃる?
下村非常にまれなのですけど、お客様を触れるんですよね。手を通してお客様に、お客様のことを大切ですよ、あなたのことを大切に思っていますよ、頑張ってくださいねって全部が伝えられる仕事です。
蟹瀬そうするとこれからの目標、もちろんその専門学校をこれからきちんとやってらっしゃるっていうのはあるでしょうけども、どのあたりに?
下村MADE IN JAPANのエステティックをつくりあげたいと思っています。タイとかバリとかは、やっぱりエステを受けに、スパを受けに旅行客をたくさん呼ぶことができていますよね。で、日本っていうのは、世界に対して本当に信頼されています、機械とか商品とか、それから日本のお茶とかお花を通したおもてなしの心っていうのも、リッツ・カールトンの支配人も日本の旅館から学んだっていうぐらいのものですから、そういったものをちゃんと教育をしてちゃんと確立をして、日本に行ってスパを受けたいなって、そういうふうなエステティックをつくりたいと思っております。
蟹瀬それにはやはりきちんとした、先ほどお話出ましたけども、国家資格っていうことも必要になってくるでしょうね?
下村そうですね。国家資格までいかなくても、ちゃんとした資格、ちゃんとお客様が安心して「この人がプロだから、この人に任せていたら大丈夫」そういうふうなエステティシャンができれば、この業っていうのは今4,000億円ぐらいの市場なのですけども、私は1兆8,000億円ぐらいまでいくのではないかなって、思っております。
蟹瀬なんか不況に打ち勝っていける業種かなって気もしますね。
津島そうですね。
蟹瀬ぜひ頑張ってください。ありがとうございました。
津島ありがとうございました。
下村ありがとうございます。
津島以上、今週のゲストは下村朱美社長でした。
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