賢者になろう!
第10回 次々にチャンスをつかむための3つの条件
周りの人と同じことを、同じ回数しかやっていなければ、当然ですが「その他大勢」「どこにでもいる普通の人」の一人にしかなれません。
選ばれる確率は、きわめてゼロに近づきます。
とはいえ、たまたま思いついたことを一度やってみたところで、いきなり効果など感じられないでしょう。
何をするにも、効果的な方法を見出し、望んだ効果を生み出せるようになるには、それなりの創意工夫や練習が必要になるものです。
まずは、「何をどうすべきか?」をよく理解したうえで実際に実行し、さらにそれを毎日・毎週のように継続してみると、それが習慣として生活の中に定着していきます。
その習慣が何年か続くと、初めてその習慣を実践し続けた効果が表れるのです。
もちろん、習慣を継続するには、それなりの意思と覚悟が必要です。
そして、忙しい毎日の中でも、忘れずに継続してやりきるための努力が必要です。
ということは、習慣を毎日の生活の中で実践し続けている人は、結果的に、この意思と覚悟をもち、努力をしている人ということになります。
だから、「私はこれだけの努力をしている」「毎日これだけの習慣を実践している」という思いと行動の量が自信につながり、高いセルフイメージを形成し、チャンスを引き寄せる力になるのです。
ところで、チャンスをつかむためには、もう一つ大事なことがあります。
多くの人は、自分のすぐ目の前までチャンスを「引き寄せる」ことはできているのですが、いざそのチャンスが目の前にやってくると、なかなか手を伸ばして「つかむ」ことができません。
それは、「チャンス」というものに対する認識が間違っているからです。
「チャンス」という言葉を、ときどき、このように説明する人がいます。
「何の不安も心配もなく、理想通りの完璧でスゴい状態が目の前に提示されること」
しかし、それはチャンスではなく、幻想です。妄想といってもいいかもしれません。
この現実の世界では、そんな都合の良いものは、まずありえません。
だいたい、「何の不安も心配もない」ということは、「できて当然」ということです。
それは、いつもの生活の中にある、退屈なものと同じではないでしょうか?
そんなものに、ワクワクできますか?
実は、「チャンス」とは、不安や恐怖と、期待やワクワクが混在したものなのです。
全力をかけて挑戦したら、できないことはない。でも、絶対に成功する保証はない。難しさもある。怖い。でも、何としてもやり遂げたい。やってみたい……。
これこそ、本物の「チャンス」です。
本物のチャンスには、ワクワクや喜びと同時に、リスクや試練もつきものです。
とはいえ、そのリスクや試練を怖がっていたのでは、いつまで経っても、あなたはいまの状態のまま成長することはありませんし、いまの生活を変えることはできません。
つまり、チャンスをつかめる人とは、不安やリスクを含めて、それに全力でぶつかっていく勇気を持った人なのです。
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- 公開日 2012.02.06
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