賢者になろう!
第9回 選ばれる人になる自分磨きの注意点
第二は、努力の量の不足。
朝から夕方まで一生懸命に会社の仕事をして、プライベートな時間を使ってセミナーや通信講座で勉強もして……。
確かに、キャリアアップのための勉強を、仕事と両立させながら、時間や体力、お金を投資し続けていくのは大変なことですね。
とはいえ、このように忙しく頑張っているのは、あなた一人だけではありません。
「量稽古」という言葉があります。
一つの分野で、周囲から認められるレベルの実力を身につけるのには、どのような天才でも10,000時間以上の練習を必要とします。
1日に3時間ずつなら10年、1日に7時間ずつなら4年かかる計算です。
実力を高めるには、この努力の総量が勝負となります。
毎日たとえ短時間ずつでも、コツコツと長期間にわたって努力し続けていけば、必ずどのような能力でも手に入れることができるのです。
他人との比較ではなく、自分自身の中で意味のある時間を積み重ねてきましょう。
第三は、頑張りどころのズレ。
「私はこんなに頑張っているのに」と言う人は、具体的に何にどのように「頑張っている」のでしょうか? それを詳しく聞いてみると……。
ある人は、プライベートを犠牲にしていることを指して、「頑張っている」と言います。
ある人は、長時間の残業や休日出勤を指して、「頑張っている」と言います。
ある人は、怒りやストレスなど精神的な消耗感を指して、「頑張っている」。
ある人は、勉強時間や保有している資格の数を指して、「頑張っている」。
残念ですが、これらはすべて「頑張りどころ」がズレています。
周囲の人から認められるのに必要なものは、「実績」です。
チームや個人に与えられた業務目標を100%以上の水準で達成し、上司や顧客の期待を上回る成果が出せたときに、「頑張っているネ!」「すごいね!」と認められるのです。
ぜひ、自分の「実績」を堂々と数字で語れるようになりましょう。
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- 公開日 2012.01.30
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