強い信念で日本企業に火を灯す。日本発、独立系コンサルティング企業の戦略
株式会社レイヤーズ・コンサルティング
代表取締役CEO
杉野 尚志
日本の企業としては、珍しい独立系のコンサルティング会社である、レイヤーズ・コンサルティング株式会社。取引先は400位上にものぼり、一部上場の名だたる企業を顧客に持つ。代表取締役CEO 杉野尚志は、たとえ大企業であっても、自分の強い信念を武器に数多くのプロジェクトを成功させている。杉野が語る「戦う創造集団」と壮大な野望に迫る。
福井 この「戦う創造集団」これは具体的にはどういったものなんですか?
杉野 これはですね、日本の企業・大企業は、新しい事業をなかなか生み出せないでいます。その理由は壁があるんです。例えば時間の壁とか、お客はこうだとか。いわゆる企業の常識といったものです。自分たちの常識。それから業界の常識があります。これを壊さなきゃいけないんです。
各企業が持っている常識の壁。この壁をどのように打破しているのか。現場で働く社員に話を聞いた。
(インタビュー:経営管理事業部 副統括 マネージングディレクター 金元伸太郎さん)
金元 お客さん-自分たちっていう関係の中で、物を作っても、企画書を作っても多分うまくいかなくて、自分自身の当然強みも言いますけど、逆に現場では弱みもオープンにして、そこからお互いにやれることっていうのを、どうやったらチームとしてやって勝負に勝てるんだと。その弱みを克服した成果、アウトプットが出せるといい仕事ができるかなあというふうには思いますね。
こちらはレイヤーズコンサルティングがコンサルティングを行っている、オリンパス株式会社。レイヤーズコンサルティングのコンサルティングについて話を聞いた。
(インタビュー:専務執行役員 林 繁雄さん)
林 今は実際、自分たちのやっている活動が一番いいと思って、自信を持ってやってるわけですね。そこに対して、世の中のレベルはこうだよとか、あるいはもっとレベルを上げるにはこういう風にしていかないといけませんよ、という話があったときはですね。やはり部分的ではありますけれども、そういう抵抗はありましたし、私のところにそういう声は届いていました。
何よりも、そういうところの抵抗感を払拭するためには、成果を出してみせるっていうことが一番大事だというふうに思いました。まず、ある部門で成果を出してみせるということについて、レイヤーズさんは徹底してやっていただきましたので、そこは非常によかったというふうに思っています。
福井 やはりコンサルティングをする上で、社員教育というのがとても重要になってくると思いますが、そちらはどのように取り組まれていらっしゃるんですか?
杉野 はい。新人の新しい方、これに対してどう教育するか、ということをまずちょっとお話したいと思いますが、一言で言うと、もうなるべく早くステージに立たせること。だから我々は新しい大学卒業した方も、1ヶ月ぐらいは研修します。しかし、1ヶ月たったらもうお客さんの前に行きます。できるだけ出します。お客さんの前に立って、苦しいですよね。それでたまには恥もかくこともある。引っ込めと言われることもある。しかし、拍手もある。したがって我々の会社に来ていただいた新人の方も、だいたい3年間ぐらいで一人前になります。非常に早いです。
こちらは入社3年目の社員。レイヤーズコンサルティングの社員教育について話を聞いた。
(インタビュー:コンサルタント 高田 澄香さん)
高田 他の事業会社さんですとか、コンサルティング会社さんでも、半年ですとか1年間もずっと研修状態で、現場を知らないっていう方もいらっしゃるんですけれども、それに比べると現場で学びながら、もっと自分にはこういうスキルが必要だと感じて、そういった危機感を持ち帰ったところで、OFF-JTという形で机上で学べる。そういった体制ができているのが非常に自分としては学びやすく、ありがたいなと認識しています。
レイヤーズコンサルティングが目指すコンサルタントとは、一体どのようなものなのか。
教育担当の社員に話を聞いた。
(インタビュー:SCM事業部 ディレクター 東 多聞さん)
東 自分たちで「自走する」とかっていう言葉を、よく会社の中では言うんですよね。だから、自分で考えて、自分でお客さんに対して提案をする。真摯にお客さんと向き合って、協同しながらお客さんに対して課題を提供していく。そこでやることによってやっぱ成し遂げるし。大きな達成感を得られるので、そういったコンサルタントが1人でも増えると、会社の価値自体も随分上がってくるし、お客さんから評価とかっていうのも全然違ったものになると思います。そういうコンサルタントになってほしいし、自分もなりたいと思っています。
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