幅広い4つの事業でスマートライフをサポートする、マクセル株式会社の成長を支える若手社員に迫る
マクセル株式会社
ライフソリューション事業本部 生産本部 生産管理部 業務課 高階 裕斗 |
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エナジー事業本部 電池本部 MD技術部 水溶液系電池設計課 鳥井 弘渉 |
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光エレクトロニクス事業本部 ユニット事業部 プユニット製品部 設計第2課 馬場 雄輔 |
電池に興味を持ち大学院で研究を続け 自分で新しい電池を設計する仕事に
企業の成長を支えるのは優れた人財。躍進を続ける企業には、人が育つ環境がある。若手社員の声から、その秘訣を探る「成長企業の法則」。エネルギー、産業用部材料、電器・コンシューマー製品メーカーのマクセル株式会社で働く、エナジー事業本部 電池本部 MD技術部 水溶液系電池設計課 鳥井 弘渉さんに聞いた。
時計用などの酸化銀電池を設計 新分野に使われる新たな電池も
時計などに使われる電池の設計に取り組むエナジー事業本部 電池本部MD技術部 水溶液系電池設計課。鳥井さんはここで、酸化銀電池の設計を担当している。
「時計に使われる電池には、酸化銀電池とコイン形二次電池があります。このうち私が設計に取り組んでいる酸化銀電池は100種類以上あります。時計メーカーなどのお客様からの要望に合わせて、電池を設計するのが仕事です」
新しい酸化銀電池に求められるのは、どのようなことだろうか。
「電池の設計は、単に高容量や長寿命をめざすだけではありません。例えば、長持ちよりも出力を上げて欲しいとか、既存の電池と同レベルの電池をもっとコストダウンできないか、などさまざまです。こうしたお客様からの要望に応える電池を半年から1年以上かけて設計しています」
電池に興味を持ち始めたのは家庭用の小型ゲーム機で遊んでいた頃だという。
「どうしてすぐに電池がなくなってしまうのか疑問に思ったのがきっかけでした。大学・大学院では、スマートフォンなどに使われるリチウムイオン電池の研究をし、充電しなくても使い続けられる電池はできないだろうかと夢を持ちました」
その夢を携え、電池の設計を仕事にしようと同社を志望したのだという。
「希望がかなったと感じています。電池の設計に関わる今になって思い返すと、子供が遊ぶゲーム機に入れられる電池は重さも限られていますし、数時間遊べる容量で十分だったと思います。私がゲーム機で遊びすぎていたのかもしれません」
電池に寄せられる期待と可能性はこれからも大きく広がっていく。
「電池は、私たちが生活していく上で、必ず必要なものです。今後もなくなることはなく、手放すことはできません。電気自動車の普及などで新たな分野が広がり、電池は今後もますます需要が高まっていくと思います。酸化銀電池の用途はこれまで主に時計でしたが、私は今、高信頼性を求められる分野向けの電池の設計に取り組んでいます。限られた大きさの中にいかにして必要な容量を入れるか苦労していますが、チャレンジを続けて早い段階での完成をめざしています」
鳥井さんに5年後の自分を想像してもらった。
「大学時代に研究してきたリチウムイオン電池など、酸化銀以外の電池にも挑戦してみたいですね。今はそのためにも、いろいろな知識を身に付けたいと思っています」
目を輝かせて意欲的に語る姿は、大きなパワーで満たされている。
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