受託分析、故障解析、信頼性評価から研究開発など、技術者が存分に力を発揮できる職場環境に迫る。
株式会社クオルテック
信頼性試験センター 信頼性第2課 小柴 悠資 |
|
分析・故障解析事業部 第1課 細木 志穂 |
|
研究開発部 表面処理技術研究チーム リーダー 大矢 怜史 |
次世代自動車産業を信頼性試験でサポート。試験方法の創造、試験装置の開発から挑戦。
企業の成長を支えるのは優れた人材。躍進を続ける企業には、人が育つ環境がある。若手社員の声から、その秘訣を探る「成長企業の法則」。分析、故障解析、信頼性試験から再現実験、研究開発などを手がける株式会社クオルテックで働く、信頼性試験センター 信頼性第2課の小柴 悠資さんに聞いた。
パワーデバイスの耐久性など信頼性を試験
あらゆる製品の開発や製造に必要な信頼性試験。
その中でもパワーデバイスを中心にした試験に携わるのが小柴さんだ。
「信頼性試験とは、必要とされる耐久性が十分にあるか、万が一、何か起こったときにどこが原因なのか、弱いのかを調べる試験です。私は半導体のパワーデバイスを担当しています。半導体はさまざまなところで使われていますが、パワーデバイスは人体に例えると筋肉に相当する部分です。動作させる際の電力をオン/オフさせるコントロール部分に使われるデバイスです」
その試験方法は、さまざまだという。
「例えば、大電流を流したり、温度のストレスをかけたり、温湿度をかけたり、高い電圧をかけるなどの負荷を与えて試験します」
デバイスがどこまで耐えられるかを明らかにする限界試験では、3カ月から半年以上かかるケースもあるという。
試験結果がよりよい製品につながる
「パワーサイクル試験は、それほど長い歴史はありませんが、重要性の増している新しい分野です。まだ規格もはっきりと定まらない領域をお客様とともに、切り拓いていく喜びがあります」
なかには、信頼性試験を行うための測定器づくりからはじめるケースもある。
「当社は分析用のサンプル加工や分析、試験といった一連の流れをサポートしています。試験だけをして終わるのではなく、試験結果がお客さまの設計改善のためのデータに変わり、より優れた製品づくりにつながることを実感できます」
どのように試験したらよいか悩み、ともに考え出した方法が高く評価され、依頼した企業の社内規格として認定されたこともあるという。
「試験そのものだけでなく、お客様とコミュニケーションを取りながら、試験の条件を決めていくことも大きな仕事です」
信頼性試験を通じて、新たな製品の誕生に関われることが、小柴さんの大きな誇りだ。
「就職活動をはじめるまでは、こうした業界があることも知りませんでした。大学で学んだ半導体研究の知識を役立てる仕事として選びました。世の中の製品はこれだけ多くの、多角的な試験を経てできあがるのだと知りました」
多くの知識を身につけ幅広い提案を目指す
小柴さんに5年後の自分を想像してもらった。
「試験の提案だけでなく、分析など広い範囲で提案できる人材になりたいと考えています。社内にはたくさんの『先生』がいます。より多くの知識を身につけ、成長していきたいです」
この領域は、未来のクルマとして期待を集める電気自動車の確立などにも関わる、今後が期待される分野だ。高い信頼性を持つ製品を創造し、社会に送り出すためにチャレンジは続いていく。
企業情報
関連コンテンツ
カテゴリー別特集
リンク