無限の色と機能を駆使して成長し続ける 想像を超えて、創造するプラスチックの未来


株式会社ヘキサケミカル
代表取締役会長 最高経営責任者(CEO)
福井 眞彌

賢者の進化論

創業50周年を迎え、ますます成長し続ける
他に真似できない色を駆使し時代を支えてきた

1970年、大阪府東大阪市に仲間6人と着色工場として創業した株式会社ヘキサケミカル。その後、関東に生産拠点を展開し、日本の経済成長とともに生産拡張を進めていく。1988年にはタイで伊藤忠商事とジョイントベンチャーを設立。1995年にも東レと伊藤忠とのジョイントベンチャーを中国深センに設立する。その後も「プラスチックに遺伝子を」をテーマにジョイントベンチャーを設立したり、米国オハイオ州に会社を設立したり、事業拡大してきた。プラスチックに美しい色を与えるだけでなく、様々な革新的な機能を付加し、時代のニーズに応え、その時代を先行く未来創造企業として、成長し続けている。

世の中にあるあらゆる物には色があり、その物に彩りを与え、人々の豊かな生活を支え続けてきた同社。

「色の数は無限にあり、目の映るもの全てに色があります。その色を専門にしている会社は意外に少ないと思います。私たちがプラスチック業界において、特殊な色を出すことで、できた製品もあり、その色に価値があるのです。その独自の色は他社が介入できない特別なものなので、差別化を図ることができます。例えば、デザイナーによっては、その色に対するこだわりが強いことが多々ありますが、そのニーズに応えるべく、我々がその色を作ります。そうすることで、私たちの価値を引き上げることになるのです。そのような独自の技術に対する研鑽を積み重ねてきました」

1970年代から80年代の高度成長期を支えてきた企業努力と先見性によって、様々な分野で多くの企業が同社の製品を採用してきた。

「取引先のほとんどが上場企業です。某大手自動車メーカーのテールランプの赤は弊社のもの。その他、車の内装・外装に使われているプラスチック系パーツや建築資材や家電、通信機器、食品パッケージや生活雑貨など様々なシーンにも弊社の色や素材が使われています」

未来を創造するCNFの可能性と
プラスチックに遺伝子情報を入れることで見える世界

コロナ禍においても進化し続ける同社。京大の矢野教授と新会社を設立し、環境に優しい製品をリリースしていくという。

「京都大学の矢野教授と弊社が共同で新会社『ネイチャーギフト』をコロナ禍の昨年9月に設立しました。セルロースナノファイバー(CNF)で強化した樹脂材料の製造や販売を行います。弊社のコンパウンド技術、MB(マスターバッチ)技術を加え、商業生産可能となりました。元々は5年前に環境省のプロジェクトにおいて、京都大学から依頼があったものですが、去年、東京モーターショーで見せた一台のコンセプトカーを環境省が出展しました。素材は木で、ナノレベルの強化繊維になります。環境負荷が小さく、軽量な素材なので、CNFのポテンシャルはとても高いものです。世界的にもSDGsは課題であり、今後はさらに持続可能な社会を目指し、弊社も石油由来の製品からの転換に力を注いでいく所存です」

一時期話題になったトレーサビリティは牛肉のBSE問題で、牛の個体識別情報を明らかにし、生産や流通経路などの情報を明示することで、消費者の安心安全を守るためであったが、プラスチックにもゲノム(遺伝子情報)を入れるのだという。

「本来は、プラスチックにゲノム(遺伝子情報)を入れるという発想で始まりました。ですので、トレーサビリティ(物の生産から最終消費者までの追跡が可能な状態)が第一の目的です。プラスチックの中に色を入れ、記憶物質を入れて読み取ると、その中の暗号情報が全て出てくるという仕組みになります。そうすると、その物がいつどこでどのように作られたものなのかが分かるという発想でした。ところが、そこから、その物の真贋を検査するものとして利用価値が生まれたわけです。物によっては本物と偽物をかけ合わせた製品も、その製品パーツの情報を読み取ることができれば、偽物の商品が出回ることを防ぐことも可能です。そのことは、メーカー側にとってもコピー商品防止対策として効果は絶大だと思われます」

福井会長は色の専門家。元々、大学院で研究していた時、恩師に「君は商売に向いている」と言われ、大日本インキに就職。3年を経て、6人の仲間とともにヘキサケミカルを創業したという。ヘキサとはギリシャ語で「6」を指す。その当時のベンチャースピリットを堅持しつつ、これからも新しいプラスチックの“かたち”を提案していく未来創造企業であり続ける。

出演者情報

  • 福井 眞彌

企業情報

  • 株式会社ヘキサケミカル
  • 公開日 2021.04.09

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