93歳でも「過去に関わっていては先に行けません」の前進力
株式会社マネジメントサービスセンター
顧問
梅島 みよ
1966年、コンサルタント会社として創業し高度経済成長期から現代まで時代のニーズに応じて、様々な人材育成プログラムの開発、提供に取り組んできた梅島。時代を超えて個人の能力、資質の現状把握と可能性の発見を担ってきた人材アセスメントとは?
福井早速なのですけれども、梅島さんにとって人材育成というものはどのようにお考えですか?
梅島そうですね。その人の持っている、みんな、個性がありますね。その中で長所、それをできるだけ伸ばす機会を作ってあげる、そういうことができる管理者を育てたいんですね。
宮川それをじっくり伺いたいと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。
福井さて、梅島さんのプロフィールを拝見いたしますと、41歳のときに、マネジメントサービスセンターを設立されていらっしゃいますよね。本当に今でいえば、女性企業家は当たり前になってきましたけれども、この50年前というのはかなり珍しかったのではないですか?
梅島そうですね。近所の米軍の基地に働きに行きました、近いから子どもの面倒を見るのもいいと思って、そこで日本人の管理者が米軍に働いていますから、その人たちに民主的な管理者訓練のやり方を教えると、そういう仕事をやらされました。
そのあと、米軍がたくさん帰られたんです。それで日本人管理者もそんなにいらないし、それから我々のようなコンサルタントもそんなにいらないので、今、辞めたら退職金が1.5倍、ちょうどいいと思って辞めました。しばらくしているうちに米軍時代の仲間が「東京で会社を作るから一緒にやらないか?」とお誘いがあったんです。やはり、教育の仕事がやりたい、それで東京へ来て、友人5人と今のマネジメントサービスセンターという会社を作ったんです。それが1966年です。
福井さて、この番組ではマネジメントサービスセンターの今を象徴するものをお持ちいただき、進行させていただきます。今日はどんなものをお持ちいただいたのでしょうか?
梅島この2枚の名刺です。1枚はダグラス.W.ブレイ(Douglas.W.Bray)博士とおっしゃる方です。もう1枚はウィリアム.C.バイアム(William.C.Byham)博士とおっしゃる方です。
宮川ご専門は?
梅島行動心理学です。
福井なぜ、このお二人がマネジメントサービスセンターの今を象徴するのでしょうか?
梅島管理者訓練を女性のわたしが日本の企業さんに売りに行っても相手にしてくださらないんですね。女なんかに男の管理者が教えられるかみたいな、で、結局、私にふられる仕事は女性社員の教育で、マナーだけでいいと。電話と応対と顧客の接待をすればそれでいいと。それが私には面白くないので、アメリカでどういうふうにしているかということでアメリカに行きました。アメリカ電信電話会社に伺ったときに、ブレイ博士に会って、ブレイ博士のご紹介で、バイアム博士ともお会いしました。
この出会いから梅島は管理能力の適性発見と評価を目指す人材アセスメントに強い関心を持った。この二人の行動心理学者の設立した人材アセスメントを実施するDDI社とマネジメントサービスセンターは50年余りにわたり、業務提携を結んでいる。
福井アセスメントと言いますと、評価査定という意味がありますけれども、それはその通り、人材を評価査定するという……。
梅島能力とか、技術を発見して、その長所を生かし、それから危ないところを周りの人が補ったり、補佐役がいたり、そういう形で事業をいい形に成功させていくような管理者を作りたい。
福井そのセミナー自体の内容というのはどういう形だったのですか?
梅島重要な言葉に「すべて生徒を中心に」という言葉があります。
梅島従業員を中心にいろいろなことをグループでディスカッションで意見を言わせたり、それから過去のいろいろな事例を中心にして、討議をしたりということで、生徒の考えを中心にその人の持っている能力を伸ばしていく。足りないところはそれなりの補い、補充する人を周りにつけるか、上司が指導する。そんな形で進めていくんですね。
梅島日本の人事の方たちにぜひ、お話ししたいと思いました。お二人に「日本に来てください。そして、日本でこのお話をしてください」って、お願いして、1972年に来られました。
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