物語を生む撮影地の宝庫(vol.6)


BUSINESS FLASH

今年のNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」。
ドラマの冒頭で、織田信長の妹・お市の方が、美しい琵琶湖を見ながら夫・浅井長政と話すシーンが印象的に描かれた。

その舞台になったのは浅井長政の居城・小谷城址の桜馬場。
琵琶湖北部の小高い山「小谷山」の中腹にあり、ロケ地をコーディネートする「滋賀ロケーションオフィス」の案内で撮影地に決まったという。

大菅➖➖映画とドラマを合わせると年に約100作品を案内し、そのうち7割ほどが実際のロケ地に決まります。

と、同オフォス主査の大菅(おおすが)博樹さん(38)。
滋賀県の職員だが、現在は日々、映画やテレビのロケ隊を撮影地に案内している。

各地の自治体にフィルムコミッション機能が置かれて約10年。
滋賀県にも9年前、映画やドラマのロケを誘致して観光振興につなげようと「滋賀ロケーションオフィス」が立ち上がった。
苦労する自治体が多いなか、同オフィスには当初から多くのロケ依頼が舞い込んだ。

大菅➖➖何より絵になる琵琶湖があって、戦国時代から江戸時代の旧跡が多いため、撮影に向いているのでしょう。また、一度撮影に来られたら、私たちとの信頼関係ができますので、その後も連絡をいただけるようになります。

と大菅さん。

特に時代劇のロケが多く、豊臣秀次ゆかりの八幡堀、「安政の大獄」で知られる井伊直弼の彦根城などが使われる。
ほかにも滋賀県には、織田信長の安土城址をはじめ、戦国時代の足跡を残す場所が多い。まさしく撮影地の宝庫である。

大菅さんたちは、依頼があると、まずストーリーに見合った場所の写真を送る。
その中に撮影にふさわしい場所が見つかると、監督や制作関係者がロケハンにやってくる。
彼らを案内するのも大菅さんの仕事で、自ら車を運転し、その場所を丁寧に案内する。

撮影当日に現場に立ち会うのも大切な仕事だ。
そして、弁当を地元に発注したり、宿泊を地元の宿に設定するなど、地元の人たちの参加も促す。
この取り組みが功を奏し、撮影する側にも「地元がロケ隊を温かく迎えてくれるので、滋賀は撮影がしやすい」と好評だという。

さらに撮影に欠かせないエキストラも県民から募る。

大菅➖➖現在、エキストラは約2700人います。ロケ隊にも滋賀県のエキストラは質が高いと評判なんですよ。

と大菅さん。
今回は江が籠に乗って旅をする行列や、合戦の歩兵などにエキストラが起用された。

大菅➖➖今後は海外の映画やドラマのロケも受け入れたいと思っています。特に東アジアの作品で滋賀県を舞台にした名作をつくりたいですね。

滋賀県を舞台に、まだまだ多くの物語が生まれそうだ。

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  • 公開日 2011.05.20

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