綿密な診断の下、まじめに施工するリフォームドクター。お客様とともに成長を目指す塗装のプロ。
株式会社アサヒ建装
代表取締役
三浦 豊
1995年の設立以来、建物の屋根や外壁の塗装やタイル張り替え、防水・止水工事を行うアサヒ建装。現在では2万5千棟を手がけるリフォームドクターとしてまじめさを貫き、多くのお客様から支持されている。リフォームにあたり、赤外線サーモグラフィカメラやレーザーレンジメーター、温湿度計、デジタルカメラ、ポールカメラ、含水率計などを駆使し、入念な診断を行い、施工を心がけている。
これまでの診断ツールに加え、最近、ドローン機を導入し、上空からの高感度カメラや赤外線カメラが活躍しているという。
「赤外線サーモグラフィカメラによる診断を少しグレードアップすると共に、ドローン機を4機導入しました。そのうちの1機に赤外線カメラを搭載し、タイルや漏水や建物の水分調査などを測れるようにしました。屋上へは入居者や管理会社の許可がないと入ることができない場合もありますが、ドローンを導入することによって上空から高感度カメラで撮影し、調査できるようになりました。また、調査報告書において、ドローンによる上空からの視点での映像はお客様自身も見たことがない場合がほとんどで、非常に驚かれます。このように、様々な角度から建物の傷みを診断し、お客様に情報提供することで予算に応じた提案することができます。お客様からの評判も良く、ご契約いただけることも増えています」
しかし、コロナの影響は少なからずあったという。その中でも、お客様との信頼関係を築くため、マスクを配布したという。
「2020年のコロナの影響に関しては、年度末の3月に仕掛かりの受注残があり、4月の売上は月目標を達成したものの、5月と6月はやはり70%減でした。ひと月に換算すると85%の減です。コロナによってお客様がどうしても二の足を踏まれるのと、すでに受注していても延期を希望されるお客様もいらっしゃいました。ただ、7月8月9月と持ち直し、売上を伸ばしていきました。このままでいくとトータルで年間目標に到達する予定ではあります(2020.12時点)。4月5月にある商社を通じてマスクを5万枚仕入れ、少しでもお互いに安心感を持って接することができればいいなという思いから、アルコール消毒液とともに、約100社のお客様に配らせていただきました。また、3月4月は不動産の入居者数が少なかったこともあり、不動産管理会社にもその影響がありましたので、7月8月の入居者数が少し戻った際に、物件オーナー様に修繕の提案をすべく弊社から管理会社に提案をさせていただいたことも受注が増えた要因の一つかなと思います。もちろん、弊社社員がコロナ渦の中でも一生懸命営業し、中堅の管理会社の受注が増えたことも影響していると思います」
2万5千棟という実績を誇る同社の売上の4割程度が集合型物件だという。
「最近では、集合型物件に絞り、分譲マンションなどの大規模改修工事を手がけるようになりました。営業や管理組合からの直接依頼、不動産管理会社の賃貸マンションの案件が増えました。外壁、屋上防水、タイル張り替えなど一通り、傷んでいるところを改修します。エリアは神奈川・東京ですが、管理会社の物件によっては埼玉まで伺うこともあります」
営業拠点としては、西東京支店を閉鎖し、横浜本社、品川、町田の3箇所になるという。また、人材育成も常に行っている。
「社内的には、有資格者を増やしました。施工管理技士の2級・1級を資格を取るよう毎週日曜日に受講し、試験を受けてもらい、男性社員の半分が有資格者となっています。また、現在ではZOOMで行っていますが、毎月営業会議を開き、そこでも『仕事上の失敗は色々あるが、今あることを精一杯やること。過去の失敗や成功から学ぶこと』と常に伝えています。さらに、2021年6月以降にはコロナが沈静化することを見越し、営業部門の人材募集もかけようと考えています」
新しい試みとしては、コロナ対策として光触媒によるコーティングによって感染を防ぐという抗菌・抗ウィルスコーティングを取り入れていくという。
「建物のエントランスやドア付近など、接触感染を防ぐために、メディカルナノコートという新しい光触媒による特殊皮膜コーティング剤を塗布するサービスを始めようと考えています。ただ、施工すると費用がかかるので、コーティング剤そのものをご購入いただき、ご自身で吹き付けてもらうようにしています。現在、某信用金庫様のキャッシュディスペンサーのタッチパネルなどにセルフで吹き付けてもらうなど、試用していただいています」
今後は入札関係の仕事も受注していきたいという。しかし、資本金などの条件の壁があり、なかなか難しいとのこと。
「大規模になると、設計事務所から仕事が来る部分もあるのですが、資本金に制約があるので弊社が応募できないことがあります。しかし常に資本金など会社の大きさではなく、事業内容とその実績を評価していただけるように仕事していきたいと考えています。弊社は施工にあたり、安心保証を付けており、瑕疵担保保険という保険をかけ、不具合が出れば、再施工に保険が下りるようにしています。また、塗装の仕事は、一見すると施工後の状態はきれいに見えるのでその匠の技を目で見て判断できないですが、どれぐらい保つのかにおいて、丁寧にしっかり取り組むまじめさは他に代えがたい大切な部分だと考えており、現場の職人がきちんと行っています」
また、リフォーム会社、不動産管理会社、物件オーナーの三者間の行き違いなどをなくす努力も怠らない。
「お客様あっての仕事なので、お客様に可愛がっていただくことが第一です。忙しくなるとどうしても電話やメールで済ましてしまいがちですが、少しのボタンの掛け違いがトラブルの元になるので、そこは丁寧に、メールを打ち確認の電話を入れること、口頭ではなく文書で記録に残すことなど、そこまでを施工として人材教育をしています。最近、クレームも減ってきており、塗装の仕事と言えばアサヒ建装とすくに思い浮かび、電話一本いただけるよう、常にお客様の心に成功実績を残すことが大切だと社員には伝えています」
ここまでやっていただけるのかということで受注に繋がることが多いという同社。2018年には、台風によって建物が損壊するという出来事が多くあったが、同社に在籍する大工たちが台風の翌日に不動産管理会社の物件の修理をするなど緊急対応を行い、大変喜ばれたそうだ。「いつでもお客様の助けになること、少しでも人の役に立ち、会社を発展させていきたい」と三浦社長。お客様に多く支持される理由はそこにあるのだと思う。
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