「知識・見識・胆識」意思決定と実行力を高める合言葉がこれだ!!
三井化学株式会社
代表取締役社長
淡輪 敏
100年を超える歴史と革新的な技術を用いて幅広いシーンでソリューションを提供している三井化学株式会社。市況の低迷により創業以来はじめてとなる3期連続赤字に転落。そんな中、社長に就任し、見事V字回復を果たした代表取締役社長、淡輪敏。100年の歴史と誇りを背負い、次の100年へと歩み続ける。淡輪が唱える時代を変える科学の力とは?
リバーシの他にも、カメラのレンズユニットに使われる多機能透明樹脂を使用し、樹脂とは思えないきれいな音色を楽しむことが出来る風鈴や、プラスチック製でありながら陶器のような質感と熱伝導性を併せ持つ食器など、素材の新たな魅力を引き出す作品を数多く製作している。
これまでの概念にとらわれず、積極的に若手社員の感性を引き出し、やりがいの場を創出している三井化学。実際に働いている社員は、その取り組みについてどう思っているのか?今回は、若手社員3名に様々な角度から話を聞いた。
ドーキンズよろしくお願いします。まず一つ目の質問なのですが。三井化学の良いところ・悪いところ。ちょっと悪いところは言いづらいかもしれませんが是非、教えてください。
河野各方面でプロフェッショナルが社内にたくさんいて、そういった方々に相談しに行ったりすると、いろいろな方向からアドバイスをいただけて、それがブレークスルーのヒントになったりすることも多くて、それが良いところだと思っています。
ドーキンズ続いて悪いところはありますか?
河野事業が複数あるので、各研究者がどういった研究をやっているのか詳細までは把握しきれないっていうところがあると思います。私も、まだお会いできていない優秀なプロフェッショナルな方が社内にたくさんまだ居ると思っています。
ドーキンズでは続いて、ショウさん良いところを教えてください。
ショウ良いところは、仕事を任せてもらえるので、その分幅広くいろんなことにチャレンジして、かつフォローしてくれる人が周りにたくさんいるので、失敗はしにくいからこそチャレンジできるっていうところがあります。
ドーキンズでは、続いて悪いところ教えてください。
ショウ精一杯チャレンジでき、失敗しにくいところが悪いところでもあるのかなと。なんか失敗というほどの失敗が出来ないから。
ドーキンズ失敗は失敗で経験した方が良いのかなというところがあるのかな……。
ショウそうですね。
ドーキンズ最後に高橋さん。先ずは良いところ教えてください。
高橋私は、いわゆる事務系の社員なのですけれども、それ以外にも研究者であったり、あと工場には技術者の社員もいますし、工場も日本各地、世界にも複数拠点がありますので、多様な人材が社内にいるところが良いところなんじゃないかなと思います。
ドーキンズ続いて言いにくいのですが、悪いところもあれば教えてください。
高橋いろんな意見を持った方たちをまとめて、一つの方向に事業を向けていくということが本当に難しいなと。ある程度、社員がたくさんいる会社であればあるほど、そういうことって難しくなってしまっているなというふうに感じています。
ドーキンズ続いての質問はこちらです。「私、○○やっています。」例えば、お仕事でスキルアップするために何かやっていることがあったら教えていただきたいです。
ショウ私は今、コーチングの勉強をやっています。
ドーキンズコーチング?
ショウコーチングというのは、その人が持っているものを引き出すというものをコーチングと言うんですけれども。最終的には、社内コーチを目指して身近な人たちにコーチング的に関わって、その人たちがより良い自分を出せるようなサポートをしたいなって思っています。
ドーキンズ続いて高橋さんお願いします。
高橋世界、日本の情報収集を意識的にやっています。世界中にいろんなファクターが、私が扱っているいろんな製品の価格に影響してきます。今、あの原油なり為替っていうのは世界中の色々な出来事にリンクして変わっていくモノなので、いろいろと情報収集を怠らないようにしています。
ドーキンズ最後はこちらです。「私の未来予想」。これは、皆さんが個人的に描いている未来のビジョンをフリップに書いていただければと思います。では、お願いします。どのワードも気になりますね。先ずは、河野さんから。
河野科学の力で技術革新を巻き起こしたいという意味で革新と書きました。社内・社外の人と協力しながら、科学の力で技術革新を起こしていきたいと思っています。
ドーキンズ続いてショウさん。架け橋というのは、どういうことでしょう。
ショウ架け橋というのは、私自身、中国の出身で、かつ人事という仕事を自分から志望して入社したんですけれども、これからの時代はきっと外国籍の社員もどんどん入って来るだろうし、その中で私自信が架け橋でつなぎ役としてグループ全体の絆とか沿いうモノを繋げていきたいなというのは思っています。
ドーキンズ最後に高橋さん。
高橋今、私がやっている原料の仕事から直接、消費者に製品を届ける川下まで全ての事業に関わるゼネラリストに、いつかはなりたいなというふうに考えています。
ドーキンズいろいろな仕事や、いろいろな立場の人がいる中で、皆さんが挑戦出来たり夢を持つことが出来る素晴らしい会社なのだなということが、今日お話を聞いて分かりました。ありがとうございました。
河野 ショウ 高橋 ありがとうございました。
宮川今後の三井化学を担っていく若い人材は、どうなってほしいというふうにお考えですか?
淡輪よく自主、自立、自走ということで社員に伝えておりますけれども、若い人はトップランナーであってほしいという気が致します。
風通しの良い社風で若手の感性を引き出す。それが伝統と技術を次の100年へと繋ぐ、三井化学の新たな歩み。
淡輪見識をしっかり実行していく胆力・勇気。これが備わってはじめて見識が活きる。
淡輪が語る、意思決定と実行に必要な力とは?
坪井番組では、Leader’s Choiceと題しましてゲストの方に「選択の基準」、「敬愛の人」、「賢者の文」。こちらの3つの中からカードで1枚選んでお話いただきたいと思います。それでは、淡輪社長よろしくお願いいたします。
淡輪はい。
宮川真ん中を引かれました。
淡輪これでございます。
宮川「賢者の文」。
坪井はい。
宮川ということで、社長の心に秘めた言葉をこちらに書いていただけますか?
淡輪一番緊張しますね。
宮川ちょっと見せていただけますか?
淡輪「胆識」っていう言葉でございますね。あんまり一般的でない言葉だと思いますけれども、陽明学者の安岡正弘先生が三識っていう言葉を言われていまして。識には、三つあると。知識、見識、胆識。
もちろん知識は一般的に本であったり人から聞いたりということで深めていくことが出来る。見識は、それに個人の経験が加わって個人の哲学が形成されていく。ただ、それだけでは足りなくて見識をしっかり実行していく胆力・勇気。これが備わってはじめて見識が活きると。そういう意味合いであるというふうに取っております。実行力という面で非常に大切にしている言葉です。
宮川いろいろお話を伺ってきましたけど、総合化学メーカーで私たちのイメージですと、ドシッと構えて何かを集中してやってらっしゃるのかと思いましたが、やはり今は、非常に変化が激しい時代ですから、いろんなことをやってらっしゃるのですね。
淡輪そうですね。やっぱり幅を広げて追っかけていかないと難しい時代に入ってきたと。それだけは事実だろうというふうに思っております。
宮川今日は、どうもありがとうございました。
淡輪どうもありがとうございました。
坪井ありがとうございました。
胆識。知識、見識は、実行に移す胆力と勇気が備わってこそ活きる。優れた実行力に必要なモノ。それが「胆識」である。
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