ローマ法王にも愛された! 日本発!! 世界に負けないブライダルデザイナーの裏側に迫る


株式会社ユミカツラインターナショナル
代表取締役社長
結城 由美(桂 由美)

特選インタビュー

幼い頃は夢見る少女、おとぎ話の世界に浸り、やがて彼女は世界的なファッションデザイナーになった。日本にブライダルという言葉を定着させた、株式会社ユミカツラインターナショナルの代表取締役社長・結城由美(桂由美)。世界の桂由美の成功を支えているものとは何か。いくつものチャンスをものにした彼女の思いとは。

蟹瀬桂由美さんは、日本に初めてブライダルという言葉を紹介し、現在世界的なデザイナーとして活躍されております。桂さん、もう数々の、今日はお伺いしたいことがたくさんあるのですけども、まずは最初にいろいろなアイデアが出てくる源泉っていいますか、そのあたりはどこにおありなのですか?

そうですね。オートクチュールとしては、やっぱり自然というのが多いんですね。例えば、私もう43年間このバラっていうのは、もうユミカツラのバラ。例えば森英恵さんというのは昔、蝶蝶だったようにね。シンボルマークになっていますけれど、だから自然のやっぱり花とか緑とかっていうのがありますが、この前初めてダイビングの資格を取ったんですけど、それで海の世界に魅せられて、その年のテーマはこれだ!と思って海の色とか海の動物とか、それを例えば辻が花をね…。

蟹瀬お着物?

それを、海の風景、魚が泳いでいるところに絞ってもらってドレスをつくったんですよ。すごく評判になりましたけど。

蟹瀬やはり自然に、その源があるということですね。

津島そうなのですね。そんな桂さんが、いかにしてデザイナー人生をスタートし、どのようにして成功をつかんだのでしょうか。お知らせを挟みまして、その秘密に迫ります。

東京港区に本社がある、ユミカツラインターナショナル。現在世界で活躍する桂由美は、1964年にブライダル総合専門店をオープンし、ブライダルファションデザイナーとしてスタートした。オートクチュールやプレタクチュールだけでなく、メンズフォーマルやゲストフォーマル、和装など、レンタルも含めブライダル関連品をトータルに取り扱う。一生に一度しかないイベントである、美しくエレガントな結婚を実現している。パリオートクチュールコレクションには、日本人としてただ一人参加している。

津島桂さんは、世界中の花嫁たちに幸せをプレゼントしたいというお考えをお持ちです。そんな桂さんが、どのような人生を歩んでこられたのか年表にまとめましたので、こちらをご覧ください。

年表

津島1930年、東京都江戸川区に生まれます。1942年、共立高等女学校入学、1952年、共立女子大学被服学科卒業、母の経営するファッション専門学校で講師を勤めます。そして1960年、パリのオートクチュール専門学校へ留学ということです。

蟹瀬桂さんが、もうお生まれになったときに、お母さまはファッションのそういう専門学校を経営なさっていたということは…。

塾みたいなものですけどね、最初は。

蟹瀬生まれたときから、そういう意味では身の回りにファッションっていうのは、ごく自然にあったのですか?

はい。

蟹瀬お父さまはどういうお仕事をなさっていたのですか。

今の郵政省ですか、昔の逓信(ていしん)省官吏(かんり)だったのです。

蟹瀬お役人?

だから全然違う仕事で、母とはですね。

蟹瀬幼い頃って、お父さまが言われることと、お母さまが言われることって結構違ったのではないですか?

普通のうちと全く逆で、うちの父は大体一人息子でお坊ちゃん育ちだったらしいんですよ。だから文学青年で文学全集ずらっと並んでてっていう。それで母のほうが少しビジネス的な才能があったのか、ともかくそういうことで、事業が好きだったんですね。だから私はちょっと両方のDNAを引いていると思うんですけど。

蟹瀬幼いときは、そうするとご両親の教育というのはどんな感じだったのですか?

それは…。

蟹瀬どちらが厳しかったとか?

それはもうやっぱり母ですよね。

蟹瀬母親?

ええ。

蟹瀬そうですか。

それで父は日曜日休みですよね、土曜日半日で帰ってくるわけですけど、本当に子煩悩ですから甘えてべったりという感じで。で、私、ものすごく小さいときから

おとぎ話大好きの女の子で、うちの母がよくこぼしていましたけど、絵本でうちがつぶれると、毎日1冊すぐ読んでしまうわけですよね。それで翌日また「買って」って言うわけですね。

蟹瀬ということは、白雪姫だとか。

そうです。

蟹瀬シンデレラだとか。

人魚姫だとかね。

蟹瀬中、高、大学、共立女子へ行かれて、その頃没頭されたことっていうのはどういうことございます?

中学、ちょうど2年のときに日本が戦争破れたわけですけれど、一番美しいものに憧れるときじゃないですか、中学1年2年というのはね。
焼け野原になったわけですから、東京ほとんど全部ですね。そしてもう、今まですごく憧れていた、私は海軍士官江田島(えだじま)なんてのすごく憧れていたわけだけど、その凛々しい海軍士官の人たちが尾羽打ち枯らして(おはうちからして)汚い格好で街中歩いているし、浮浪児はいっぱいいるし、それで毎日の新聞紙上はストライキの記事ばかりですよ。
ともかく外を見るのが嫌だったのですね。だから私、共立にもの、すごく夜遅くまで残っていたんですけど、学園の外へ出て、その世の中のそういうものを見たくないっていう感じで。そうするとドラマをつくるっていうことを考えたわけですよ。だから演劇部長を10年間やっていたんですね。

蟹瀬それで演劇へ入られて、文学座まで受験をされているのですよね。やはり舞台に立ちたいという、そういうお気持ちが強かったのですか?

というよりは、やっぱりドラマをつくりたいっていう、だけどあの頃はもう本当に最初は俳優修業をしないと演出もできないし…。

蟹瀬しかしその後、お母さんが経営されている専門学校の先生になられていますよね?

はい。

蟹瀬これはやはり、この選択というのはどういう理由でなされたのですか?

出演者情報

  • 結城 由美(桂 由美)
  • 1932年
  • 東京都
  • 共立女子大学

企業情報

  • 株式会社ユミカツラインターナショナル
  • 放送日 2007.09.08
  • 業種:
  • ブライダル&フォーマルウェアの企画・製造・販売およびレンタル
  • 本社:
  • 東京都
  • 所在地住所:
  • 〒107-0062 東京都港区南青山1-25-3
  • 資本金:
  • 3,000万円
  • 売上高:
  • 8億1844万円(2016年3月期実績)
  • 従業員:
  • 55名

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