苦痛の先には楽しさが待っている「NO FUN NO GAIN!」の真髄とは?!
タリーズコーヒージャパン株式会社
代表取締役社長
松田 公太
タリーズコーヒージャパン株式会社(タリーズインターナショナルファウンダー)、エッグスンシングスインターナショナル代表、松田公太氏。タリーズコーヒーを全国に約300店舗展開する一大コーヒーチェーン店に育て上げた松田は、新たな職のビジネスに意欲を傾けている。世界をつなぐ架け橋となるべく松田が考える次なる展開は?
蟹瀬それは逆に、組織としては上の人と下の人がしっかり明確に決まっていて、命令でこういったら全部従うという考え方もありますよね。
松田そうですね。
蟹瀬それと考えた時に、どっちが有効という感じなのですか?
松田そうですね。いろんな見方があると思いますが、私はどうしても現場が一番大切だと思うんですね。ですから先ほどのVTRも、私自身が実際にそうなんですけれども。エッグスンシングスを立ち上げて現場にずっと立っているんですね。実際、現場の子たちと一緒にやり取りをしながら、新しいコンセプトを立ち上げていくと。マニュアルであったりとか、そういったものも無いわけですから。ベーシックなモノはありますけれども。それを今はどんどんブラッシュアップして良くしていって、そうしないとやっぱり全国展開は難しいと思うんですよね。それを作っている最中なので、特にも現場の考え方や現場がどのような気持ちでやっているかっていうのが、凄く重要になってくると思いますので。
蟹瀬ということは、アルバイトとか正社員とかそういう区別っていうのは、基本的にはしていないってことですか?
松田もちろん、その旧体系だったりそこらへんは違いますね。ただ、気持ちとしては一緒ですね。ですから、アルバイトのオハナの子たちもどんどん私に直接意見を言ってきますね。こうしたほうが良い、ああしたほうが良いっていうことをですね。
蟹瀬そういうことは非常に風通しが良い、良い組織だっていう感じがしますよね。
松田そうですね。
蟹瀬今回、東京でエッグスンシングスを立ち上げるにあたっては、そこで働く従業員の方、アルバイトの方もたくさん居るわけですよね。こういう方々っていうのは、どういう形で選ばれたのですか?
松田最初はですね、インターネットとかで募集をかけまして、集まってきた方々を普通に面接をさせていただいたんですけれども。ちょっとこの面接のやり方が私もちょっと変わっておりまして、タリーズ時代に培ったノウハウをですね、逆にブラッシュアップして面接に使わせていただいたんですね。どういうことかと言いますと、タリーズコーヒー時代は、採用した子たちに行っていたオリエンテーションみたいなことを、逆に面接の時点で使ってしまっていたんです。
従業員そうですね。グループワークで面接を行いまして、オハナって家族とか仲間っていう意味なんですけども、皆がオハナだよっていう前提のもとで一個一個の課題を解いて、皆の前で発表するっていう面接だったので、凄く楽しく和やかに出来たと思います。
具体的には、どんな課題があったのですか?
従業員そうですね。なんか順当にいったらいろんな道具が提示されていて、もし無人島に着いたらあなたたちはどのモノを持っていくか?とか。例えば、お水だったりとか木だったりボートだったとかっていうものを順位付けで選んでいくような。皆で話し合う感じの面接でした。皆でオハナの雰囲気で仕事が出来ていて、凄く楽しいです。
蟹瀬具体的なイメージが掴みにくいのですけれども。
松田そうですね。今回、250名くらいの応募があったんですね。一週間で250名とあまりにも多く来てしまったので、ちょっとストップしてしまったんですけれども。せっかく応募していただいた方々全員に会いたいということで、私とあと7名ほどの社員を含めて全員グループインタビューしようということで、皆さん一人一人やるとどうしてもあまりにも時間がかかりすぎてしまうということと、本当の人の良さが分からないんじゃないかということで、例えば、50人ずつくらいにグループ分けをして、来ていただいたんですね。50人に250人ですから、だいたい5回その面接を行ったんですけれども、その場で例えば研修で使うような、またその50人を5名ずつのグループに分けてですね。いろいろなテーマを出して、そのテーマについてディスカッションしていただいたりとか。皆さんで話し合っていただいたりとか…。
蟹瀬それを見ているわけですね。
松田我々が観察して…。
蟹瀬なるほど。
松田どなたがエッグスンシングスにとって良いオハナになれるかということを、選定していくという形だったのですけれども。
蟹瀬キーポイントってどのあたりだったのですか?
松田凄くいろんなキーポイントがあるんですけれども。例えば、日本人は特にシャイな方が多いじゃないですか。ですから、初め面接を1対1でやるとちょっと小さくなってしまってあんまりお話出来ない方とかが、そのような雰囲気を持った方がだんだんグループディスカッションをしていると自分をアピールし始めて、また、そのリーダーシップを発揮したり人が変わっていく過程を見ることが面白かったですね。ですから、意外と初めは大人しいんだけれども、この子は時間が経てば凄く良い部分を持っていて、リーダーシップを出せるようになるので、一人採用したほうが良いんじゃないかとか。そういう判断をしてきたんですね。
蟹瀬なかなか面接される方にとっては、厳しい状況かもしれませんけど。
松田ただですね、だいたい各グループインタビューを四時間ぐらいかけてやったんですけれども、皆さん終わるころには凄く楽しいというふうに言っていただいて。これ面接されていると思わなかったと。何かのゲームをたくさん3つくらいテーマを作ってゲーム形式でゲームをしているような感じでしたと。ですから自然と自分を出せたので、もし落ちたとしても、エッグスンシングスの大ファンになったのでお店に来ますというふうに言っていただいたんですね。
蟹瀬この番組では、ビジネスを行う上で大切な数字というモノをお見えになるゲストの方に、必ず書いていただいているんですけれども、松田さんにも是非、お願いしたいのです。
松田はい。もちろんです。
石田なんでしょうか。
蟹瀬なんでしょうね。
松田あまり期待されると緊張しちゃうんですが。
石田なんでしょう。ラッキーナンバーでしょうか。
松田はい。
蟹瀬なんか簡単な数字ですよ。
松田宜しいですか?
蟹瀬ええ。5。55なら松井選手、ちょっとご説明いただけますか?
松田実は、これはもう私が大学を卒業する頃なんですけれども5年おきに大目標を設定して人勢を歩んで来ているんですね。5という数字が、非常に自分の中でもキリが良いですし、目標を設定してチャレンジしてとにかく頑張る期間として丁度良いくらいの期間なのかなと思っていまして、5という数字を常に頭の中に入れて頑張っているんですね。実は、昨年に本も出させていただいたんですが、仕事は5年で辞めなさいと。
蟹瀬読みました。
松田そうですか。ありがとうございます。
蟹瀬あれの影響で、若い人たちが5年で辞めて会社は大変なんですよ。
松田とんでもないです。あの本当の意味はですね。辞めなさいっていうことじゃないんです。辞める気持ちで5年間頑張りましょうということなんですね。
蟹瀬この番組のタイトルと同じで、5年が一つのターニングポイントなんだと。そういうことですよね。
松田仰る通りです。
蟹瀬それは面白いな。外国の食文化、それから日本にある日本の食文化、松田さんの覚え方を見ていると、そういうものの架け橋にね。こうなろうとしているっている感じが凄くするんですけども、それは幼い頃の色々な経験がベースになっているっていうのを、どこかで伺ったことがあるんですけれども。
松田そうですね。
蟹瀬どういうことなのですか?
松田実は生まれて5歳までは日本に居たんですが、その後、高校を卒業するまでほとんど海外だったんですね。最初の5年間はアフリカに行きまして、その後7年近くアメリカに行ったんですけれども。ずっと日本語を知らずに育ってきてしまった部分があって、ただ日本の外で生活しながらいつも自分の気持ちは日本の方を向いていたんですね。日本の文化が恋しくて恋しくてしょうがなくて、また、日本の食べ物も恋しくてしょうがないという環境で育ったものですから。当時はですね、お寿司。最近でこそ世界中に広まっていますけれども、当時はやはり受け入れられなかったんですね。生の魚を食すということが海外の人たちにとってはとんでもない、信じられないことだったんですね。
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