日本を支える!「顧客満足を超えた、顧客感動を目指す」の心意気
日進機工株式会社
代表取締役社長
林 伸一
「常に新しいことを考えていく」。水を中心とした独自の技術とともにあらゆる産業のメンテナンスを行い、日本経済を支える役割を担う企業がある。数十年にわたり、その世界でリードしてきた企業の取り組みとは?
蟹瀬ここまで、洗う、はつる、切る、3種類のお話を伺ってきたわけですけれども、メンテナンスをするうえでほかにもおそらく工程があると思うのですが、どういうものがありますか?
林そうですね。たとえば、道路の白線を消して、また新しい白線を……って、するときに、道路の白線を消すのに、やはり、ウォータージェットを使ったり、表面だけ削れるような調整とそういった技術を使って、白線を消していったりですとか、鉄道車両の表面の塗装を、当然、定期的に、傷んできたりすると塗りなおしをしますので、その前に古い塗装をきれいにはがすということで、ウォータージェットで塗装をはがすということをやらせてもらっています。
もともとの素地を傷めることがないというところがウォータージェットの大きなところだと思います。
日進機工のコア技術であり、メンテナンス事業の中心技術である、ウォータージェット工法。精密機器の一種であるウォータージェットを扱うには特殊な知識や技術、経験値が求められるため、産業洗浄技能士という専門の国家資格を必要とする。
関係者産業洗浄技能士とは設備の洗浄メンテナンスのエキスパートです。現場で培った洗浄技能に加え、洗浄理論、安全衛生、関係法規について熟知した者が技術者として、やっております。
現在、日進機工にはおよそ80名の産業洗浄技能士が在籍している。
関係者10年ぐらいかかって、やっと、一通りの仕事が分かるようになってきて、ウォータージェットは高圧、超高圧と年々進化しておりまして、洗浄だけではなくて、はつり、剥離、切断、加工といろいろな分野に幅を広げていますので、習得するのに日々、苦戦しております。
「水」を使った技術を駆使することで、様々な業界をメンテナンスで支える。それが、プラントドクター日進機工の真骨頂。
蟹瀬さて、ここまで日進機工のコア技術、ウォータージェット、様々な工法についてお話を伺ってきましたけれども、そもそもウォータージェットという技術はいつ頃からあったのでしょうか?
林そうですね。起源としては19世紀末ぐらいにイギリスが最初ということらしいのですが、20世紀になってからはいろいろな産業で、産業用途として使われるようになってきまして、日本には1960年代ぐらいから日本の現場でぼちぼち使われるようになってきました。
当社は1970年にウォータージェットを最初に導入して、先ほど見ていただいたように、主に洗浄という、洗う仕事をいろいろさせていただいていました。
それでやはり、ウォータージェットの能力もどんどん進化してきまして、1000メガパスカルとか、2000メガパスカルといったような、そういったウォータージェットが現場で使えるようになってきまして、切ったりするとか、コンクリートをはつったりするというのは、そういったウォータージェットが開発されてからになります。
蟹瀬その間、いろいろな改善とか、なさってこられていると思いますけれども、やはり、お客様の声なども聞きながらということですかね?
林結局、お客様それぞれの場面というのは全部似ているようで異なりますので、またお客様からこういうことはできないかと言われたら、それになんとか対応するということを考えながら、当社としてもやってきたというところだと思います。
蟹瀬そういうとにかくお客様の声を聞きながら改善をしていくという基本姿勢ですけれども、その姿勢を貫いていくためには当然、社員教育というのは重要になってくると思うのですが、このあたりはどのようになさっているのですか?
林現場での経験とか技術というものはそれぞれのお客様の現場、場面でいろいろなものが出てきますので、それをお互い情報交換というか、社内の情報や技術として、みんなで共有できるようにやってきています。
名古屋市にある日進機工の本社。こちらは装置の設計、開発を手掛ける開発企画部。日進機工では現場の技術情報をどのように社内共有しているのか? 設計を担当する社員に話を聞いてみた。
関係者お客様の声を直接聞くことはあまり数多くないので、実際にアイテムを使っている作業者の方に話を聞いたり、営業さんやメンテナンスの部署などを通して、お客様の意見を聞いたりとかですね。
作業者の方はとても軽くて、使いやすくなったとか、お客様の生産の効率が上がったりとかというのを数値で見たりとか、そういうのを見るとやってよかったなと思いますし、うまくできたなと思います。
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