弁護士が映画をつくる?「大きく徹底的に」伝える、自然エネルギーの力とは
さくら共同法律事務所
河合 弘之
さくら共同法律事務所。1972年、竹内康二と河合弘之両弁護士により設立。1991年、さくら共同法律事務所と改称。現在、設立者の一人、河合弘之は、弁護士活動のかたわら、脱原発、自然エネルギー推進をテーマに活動を行っている。「自然エネルギーは、安全で豊かな新しい社会への入口である」。河合が目指す、これからの日本と、エネルギーの再生とは。
宮川東京など、大都市の場合には、なかなか土地の問題もあるのですけれど、今、地方は人口減少で土地も空きができていますよね。そうしますとかなり可能性があるような気もするのですが。
河合そうですね。地方の再生、活性化のキーワードが自然エネルギーですから、例えば小田原市だとか長野県だとか宝塚市だとか地方自治体も取り組んでいるとともに、各地で共同組合方式を採って、「ああ、こんなにいっぱいやっているのだ」と思うくらい、各地方で取り組んでいて、それは単にエネルギーだけじゃなくて、自然エネルギーを中心に地方活性化し、経済を活性化していこうよという、そういう楽しくて力強い運動が、日本国中に実はもう起こっているのです。
宮川なるほど。
安全で豊かな社会を創るために、エネルギーの構造改革を訴える。それが、河合の映画監督としての生き方。
河合一番早かったら10年で来る。遅くとも20年で来る。あと20年で来る。
福井さて番組では「賢者の文」と題しまして、ゲストの方の心に秘めた言葉を一筆書いていただいております。それではよろしくお願いいたします。
河合はい。
河合これはね、構想もやることも大きくいきましょうと。こせこせしないで、小さいことを考えずに、スケールを大きくいきましょうという、そういう意味です。まあ、自分に対する励ましでもあるし、周りの人に、みんなに対する呼びかけでもあります。
福井先生のお話を今日聞いていまして、とても生き生きとした語り口調で喋っていただきましたけど、先生の元気の源というのは、どこにあるのでしょうか?
河合主に二人の父が教えてくれた、「がんばれ。やるなら大きく徹底的にやれ」っていう、そういうエールを若いときに送ってもらったっていう。あの、これなのです。私の父が、私が中学に上がるときに、私が中学に上がるのを喜んで父が私にくれた時計で、12のときですから、今から60年前に売っていた時計ですね。全然狂わないし、きちんと動きますし。私の父は、いつもとにかく「前へ進め」ということをいつも言ってくれて、僕のことをかわいがって褒めてくれて「頑張れ頑張れ」って言われていて、だから大事な時計であるし、もうひとつ、これが私の妻の父が、私が結婚するときに「わしの娘をやるから頑張れ」って、この2つが、私のいわば勝負時計ですな。
宮川今日も勝負でお持ちいただきまして(笑)
河合そうです(笑) 映画を作るときも逡巡がありました。正直言ってね。弁護士が映画を作るって、「そんなことして大丈夫なの?」って周りからも言われていましたし、いくらかかるかもしれない挑戦に乗り出すか乗り出さないかというときに、こう(時計を)見て、「やるか!」みたいなね。そういう、私に励ましを贈ってくれる時計なわけですね。
福井それでは河合さん。今後の展開はどのようにお考えですか?
河合僕はもう72ですから、ちょっと前までは、命なんてあまり惜しくなくてね。好きなことを勝手にやったから「もういいや」って思っていたのですけど、最近は「長生きしたいな」と。長生きして、日本が本当に自然エネルギーで回っていく、心豊かな社会になるのを見届けたいと。
宮川まだ数年っていうわけにはいかないですからね。やっぱり。
河合そうなのだけど、でもね、一番早かったら10年で来る。遅くとも20年で来る。あと20年で来る。だから僕が92まで生きていれば、もしかしたら自然エネルギーで100パーセント回って、「みんな楽しいね。毎日」ってみんなが言う社会が来るかもしれない。来るように頑張るということですかね。
宮川これまでの行動力を、それから時計に押されながら頑張っていただきたいです。今日はどうもありがとうございました。
福井ありがとうございました。
河合ありがとうございました。
気宇壮大。目の前のことに一喜一憂するのではなく鷹揚に構え、物事は大きく捉えて考えるべきである。
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