分かり易い言葉で仲間と事業創造。人生も仕事も「出会いは最大のレバレッジ」
株式会社NTTぷらら
代表取締役社長
板東 浩二
株式会社NTTぷらら。1995年、NTTとゲーム機器、音響関連メーカー、5社合弁によりジーアールホームネット株式会社設立。2000年、株式会社ぷららネットワークスに社名を変更。2008年現在のNTTぷららに社名を変更。現在は映像配信サービスひかりTVをはじめ音楽やゲームなどのサービスをマルチデバイスで展開している。そんなNTTぷららを率いるのは代表取締役社長板東浩二。新たな戦略でこれまでのテレビの概念を変える。板東が目指す総合ライフエンターテインメント企業とは。
ひかりTVのショッピングサービスは家電や生活雑貨、食品など幅広いラインナップからリモコンひとつで簡単に買い物ができる。また電子書籍サービスでは文芸や写真集、雑誌、絵本などおよそ30万点と充実した品揃え。そしてひかりTVならではのこんなサービスも。
宮川ここで読むわけですか。
板東主流はですね、電子書籍を申し込んで頂いたお客様はもちろんスマホ、タブレットで読んでもらうんですけど、この中で例えば絵本とかですね、それから写真集、アイドル系の写真集というのはテレビで見てもらっても非常に良いのではないかなと。特に絵本なんかは自動の読み聞かせ機能というのがありますのでお子様はこの絵本の電子書籍を見ながら楽しむこともできると。
宮川何でも揃ってしまうという。
福井そうですね。
板東操作そのものはですね、このセットトップボックスのリモコンでやっております。ビデオのパネルからビデオを選択することができると。映画をリビングでテレビで見ている。途中で止めて外に出た場合、これは続きからスマホタブレットで見ることもできる。いわゆるマルチデバイスという形で見ることができるということです。
福井今でも本当に4Kの映像だったりとか地方のチャンネルも見られるんですよね。
板東そうですね。4Kについても2014年日本で初めてサービスを開始しました。当時は4Kのビデオオンデマンドで商用サービス、本格的なサービスを開始しました。その後、4Kの専用チャンネル、これも吉本さん等と組んでですね、今2チャンネル4Kのチャンネルを立ち上げました。
2017年4月NTTぷららはひかりTVの新しいサービスを発表。まずは関西の人気テレビ番組を集めた大阪チャンネル。これまで関西でしか見られなかった番組を大阪チャンネルに集約。月定額見放題で全国どこでも視聴が可能となった。そしてもう一つのサービスがスマートフォンなどで撮影した4K動画や写真をひかりTVのサーバー上に保存。離れた場所からでも保存したコンテンツを再生できるクラウドサービス。NTTぷららではこうしたサービスや作品など今後普及が見込まれる4K事業に力を入れている。
福井構想から実際に配信するまでというのはどれくらいの年月を必要としたんですか。
板東そうですね。だいたい2002年とか3年ぐらいの時にどう考えても2005、6年にはだんだんユーザーの伸びは止まってきて頭打ち状態になって来るだろうと。そうなると我々の会社としての売り上げも伸びて行かないから、何か新しいビジネスをいうことで映像をやろうという話にしたんですけれども。2002、3年くらいから色々検討、技術的なチェックも含めてやりだして、ひかりTVの前身の同じような映像配信サービスフォースメディアというのを2004年にはじめました。
インターネットビジネスというのは普通は何か新しいサービスを始める時に初期投資というのはそんなにかからないですね。手軽に簡単にちょっとお金を投資してやってみようというのはできるんですけれど、ことこの映像配信ビジネスについてはコンテンツの調達を含めて初期投資結構大きいんですね。NTTグループの中からもやめとけというような話は散々されましたけれど、今までそれまでの経験値からそういったみんながリスクが高いと思って敬遠してるような時に始めるのが一番いいんだという思いがありました。
みんながやるべきだという風に言い出した時にはそれはもうバブル状態でですね、入っていってもこれはもう過当競争、あまり旨味がないというので始めるタイミングとしてはちょうどいい時期かなと思ったのと、有料映像コンテンツの市場はすでに存在していましたので料金設定さえ間違わなければなんとかなるんじゃないかと思いました。
どこよりも早くスタートさせ、ビジネスの先行者を取る。それがNTTぷららのベンチャースピリット。
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