創業100年を迎えた老舗封筒企業のリーダーが目指す「成長を続ける企業 」とは
株式会社イムラ封筒
代表取締役社長
井村 優
株式会社イムラ封筒は、1918年に荷札の製造販売からスタートし、現在では封筒業界でトップシェアを誇る老舗企業だ。代表取締役社長 井村優は「これからは製造業でもサービスを売っていく必要がある」と唱える。企業の進化を促すために井村が行った改革は、社員の意識を少しずつ変えていく。
坪井 100年というとやはり一つの節目だと思うんですが、これからの100年というのはどのように展開していきたいと考えですか?
井村 サービス業ができる製造業を、僕は作っていきたいなというふうに思っています。いわゆる、モノではなくってコト売りにしていかなければならないと思っていまして、封筒がどういうふうに使われているか、あるいはその先にお客さまに、何を求めているのかっていうのを少しずつでも広げていくことが、サービス業への転換になっていくと思っております。
ですので、例えば、お客様の在庫の状況まで把握するだとか、いつ出荷したらいいのか、などお客様から問い合わせがある前に、こちらがお話を持っていけるような、そういったようなサービス業をゼロから、もう1回作り直していきたいなというふうに思っています。
高い技術力と圧倒的な生産力で100年を歩んできた。どんな時代になってもノウハウを生かすチャンスは必ずある。その思いが、これからのイムラ封筒の100年を作る。
坪井 さて、井村社長のプロフィールを拝見しますと、大学卒業後、大手証券会社に入社され、その後1993年にイムラ封筒に入社されました。最初に入社されてからは、どのようなお仕事をされてきたんでしょうか?
井村 奈良の工場の資材管理係で、1年半働きました。
蟹瀬 具体的に現場へ入られて、こんな問題があるじゃないか、と気が付かれたことっていうのは、おありだったんですか?
井村 一番ショックだったのが、相模原の資材管理係長で赴任したことがありまして、数ヶ月経って倉庫に使われない原紙が山積みになっておりました。これをどうしなきゃいけないのかなと思っていたら、ある日それをトラック呼んで捨てるんですね。仕入れ金額にすると1年間で800万とかその金額を捨てるので、上の方に提言したんですね。これ何とかしなければいけない。そしたら返ってきた言葉が、今儲かってるんだと、お前それを言うと嫌われるぞと。これは何とかしなければいけない、このままいったら、間違いなく何か起きるぞと言う感覚で、ずっと来ておりました。
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