30人の社長輩出を目指し、
さまざまな事業に領域を拡大
ドクターリセラ株式会社
代表取締役
奥迫 哲也
放送15周年の特別インタビューとして、これまでに「賢者の選択」にご出演いただいた方々に、時代や環境変化への対応や展望についてお話しを伺いました。
(ドクターリセラ株式会社 代表取締役 奥迫 哲也:賢者の選択ご出演 2009年2月放送)
全国約3,000店舗のエステサロンで採用されているエステサロン専売基礎化粧品など、若々しく透明感のある素肌を追求し続けるドクターリセラ株式会社。同社は美と健康と地球環境に貢献する製品づくりをコンセプトにした総合化粧品メーカーだ。
大きな成長を続けながら、増加する社員と共通の認識を図り、価値観を共有しながら経営改革に取り組んでいきたいというのが奥迫氏の考えだ。その従業員数は、10年で約4倍の500人を超え(パート・アルバイト含む)、売り上げは倍増だという。
「化粧品づくりのコンセプトはそのままに、関連事業などを立ち上げて領域を拡大しています」と代表の奥迫氏。
そのひとつがレストラン事業だ。
同氏は「私自身が約15キロのダイエットに成功したことがきっかけです。外食ではどうしても健康や体重を維持できるメニューが少なく、それならば自分でレストランを作ってしまおうという発想でした。食材にこだわり、糖質が少ない赤身の肉や大豆パスタなど健康志向のレシピがお客様から好評をいただいています」と言う。
一つのことに固執せずに、来るものに対して拒まず、流れに逆らわないようにしていきたいという、同氏の方針は事業の多角化として具現化した。この他にも健康に関連する事業として、社員からの提案によって生まれたフィットネススタジオを26店舗(2018年11月現在)展開、2019年2月には30店舗になるという。また機能回復型デイサービス事業を8拠点で展開、その業容は幅広い。
「24時間フィットネス事業をフランチャイズで展開し『誰もが健康的に暮らせる、心豊かな社会を実現する』為に、これからも多店舗運営を行いドクターリセラの『健康』分野で社会に貢献して参ります」
「社内から30人の社長を輩出することを目指しています。私自身がそうであったように、起業して社会に貢献したいという思いを尊重し、サポートができればと考えています」
既に社長や決裁を任せている社員が、4人誕生しているという。
「企業はやはり、人づくりが重要なのです。この会社に務めてよかった、自分が成長できたと言ってもらいたいのです。目標を持って、幸せの輪が広がっていけばよいと思います」
自社製品の物流を手がける流通企業や、蜂蜜、桑、生姜などの原料を供給する農業生産法人など領域はさらに広がる。
同氏が培ってきた優秀な社員を育成するノウハウと、社員教育で事業の成果を上げるポイントは、事例とともに綴り「社長の仕事は人づくり」(あさ出版)として上梓。同書では、高い顧客満足を実現し、社員、社長、会社が成長する方法を紹介している。
一方でエステティック業界は変革のさなかにあるという。
「高額な費用やその料金体系が社会問題にもなりました。こうしたエステティックサロンは淘汰される傾向にあり、業界の健全化が図られています。女性の約80%にはエステを利用したいという潜在的な需要は高く、今後は市場が復調する傾向だと考えています」
インバウンド需要も高まっている。モノからコトへという流れは、エステにも及ぶ。
「当社の化粧品はタイなどの海外の日系百貨店でも注目されており、香港、中国、ASEAN諸国、UAEなどにも広げていく方針です」
同氏が目指すのは100年続く企業。その実現のためには、決して自分自身だけで突っ走るのではなく、同社を支える人材と価値観を共有しながら、じっくりと事業を展開していく。
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