日本の未来を担う「人財」を育てる!福祉の最前線企業の戦略の舞台裏
株式会社ツクイ
代表取締役社長
津久井 宏
日本が世界的に見ても超高齢化社会であることはもはや議論の余地はない。高齢者が増える一方で、これを支える人材不足は深刻な社会問題だ。株式会社ツクイは土木建設業でスタートしながらも、世の中のニーズを敏感に感じ取り、地域密着型の介護サービスに事業を転換、今では日本の福祉サービスを牽引する存在となっている。代表取締役社長 津久井宏は日本の将来を支える介護職の人材育成に力を入れながら、自由な働き方ができる会社の仕組みづくりの重要性を唱える。その実態とは?
ドーキンズ さて、津久井社長のプロフィールを拝見しますと、2008年に社長に就任されました。就任後は、会社をどのようにしていこうとお考えになられたんですか?
津久井 先ほど、VTRで出てきたような、若い方の採用の一つの切り口だけではなくて、その方がどのポジションで入って、どう成長していけるのかということを示していかないとですね、これはなかなか継続できるものになっていかないと思ってますので、ぜひそれを実現できるものと考えてございます。
蟹瀬 キャリアパスっていうのが、先にあるかどうかで大分変わってきますよね。業界の中に入る若者の見方っていうのが。
津久井 様々な本来の介護のお仕事、非常に領域が広うございます。その広い中を当社の中で、キャリアとして本当にどう作っていくのか、これを見える化する。これができるかできないかだと思っています。
蟹瀬 今のその見える化っておっしゃいましたけども、これは何か制度的なことをやられてるってことですか?
津久井 そうです。社内の一つの基準を持っていて、これができると、じゃあこのランクだよねと。その先が常に見えるように、また逆に止まりたかったら、止まれるように、この働き方っていうのをいかに自由度を上げていくか。これが一つの大きなポイントかなと思っていますので、ぜひそこを実現できるような仕組みにしたいなと思っています。
ツクイでは、専門分野を目指すスペシャリストコースと、管理職を目指すマネジメントコースを設定。本人の希望や適性によって、コースを自由に選択できる。
(インタビュー:人材育成部 部長 原 優実さん)
原 ずっと専門職で私は行くって思っていたので、マネージャーを通して楽しさというか、面白さも分かったっていうところでは、本当に良いチャンスをいただいたなと思ってます。色んな可能性っていうのは、意外と自分では分からないというところがありますので、そう言ったそのキャリアパスには、二つの道があるというのは、そういったところにあります。
津久井のキャリアパスについて、社員はどう思っているのか話を聞いた。
(インタビュー:人財育成部 採用課 副主任 増井 夢乃さん)
増井 入社のきっかけで、よくキャリアパス制度が整っているとか、そういうのをきっかけにする人もいるのかもしれないですけど、私は入社以来、ずっとこの新卒の採用っていうところに携わらせていただいていて、人事分野のプロフェッショナルになっていきたいなって思ってるので、この道を究めていきたいなって思ってます。
(インタビュー:人財育成部 育成研修課 神谷 真由美さん)
神谷 自分は今、本社で働いているんですけど、現場の方と話したりするときに、自分の知識だったり経験が全然足りないなと思っているので、自分もいつかはちゃんと現場の方で経験を積んで、色んなことが分かるようになって、視野を広げていけるようにしたいなと思っています。
津久井 私も現場上がりなんですけれども、現場の経験を持って、マネージメントを経験してきて今日と。やっぱそういう時に思うことは、やはり専門職の方々は、現場でお客様に喜んでいただく。このマインドですごくそれを大事にされてるんですけども。現場が好きでずっと終わってしまいますので、ぜひその仕組みとしてこれを位置づけたかったというのが、私たち本来の考え方でございます。
仕事を続ける上で、様々な転機が訪れ、岐路に立つ。どの選択肢を選び、歩み始めても、未来はきっと明るい。それがツクイの目指すキャリアパス。
マイナビ × 賢者の選択 連動企画。今回は介護業界の状況について、マイナビ リサーチアンドマーケティング部の栗田さんにお話を聞いた。
栗田 介護福祉業界を目指す学生さんのイメージなんですが、やっぱり「仕事が大変」とか「給料が安い」とか、結構ネガティブな回答の割合が多くなります。近年で言うと、この辺の職場環境であったり、給料体系というのが大きく変わりつつあります。具体的には、国の方が賃金の方の拡充を行うようにもしておりますし、大手の企業さんを中心に、職場環境の改善というのも、すごく大きく改善されてるケースが、多々見られるようになってきました。プラスもポイントとしては、人の役に立つというようなことが、かなりポイントとして高く上がるんですが、親御さんが求めるやっぱり安定であったりとか、経営基盤の盤石であるとかっていうことを望むケースは高いので、そういうものをしっかり出せる企業さんというのは、学生さんも親御さんにもアピールする必要があるんじゃないかなというふうに思います。
ドーキンズ さて番組では、リーダーズチョイスと題しまして、ゲストの方に選択の基準、敬愛の人、賢者の文の三つの中からカードで一つ選んで、お話しいただきます。それでは津久井社長、よろしくお願いします。
津久井 この中から選ぶんですね。
ドーキンズ はい。
津久井 選択の基準。
ドーキンズ 津久井社長の選択の基準は何ですか?
津久井 やっぱりお客様がそれを今望んでることなのかどうかを、大きな基準に会社として見ています。地域の中でも、色んな今お客様のニーズがそこに湧き出ていて、お客さまに寄り添ってそれを聞いて、そこに選択肢として提案することができるのかどうか、そういったところが非常に大切な私達の今後の価値にしたいと思っております。
蟹瀬 特にやっぱりカスタマーに寄り添った、というところが大事になってくるのでしょうね。
ドーキンズ 今後の展開はどのようにお考えですか?
津久井 介護保険始まってもう18年経って、19年に入りました。そして今改めて言われてるのが、お客様の自立支援なんですね。地域の中で私たちに何が求められているのか、また、私達できることが少ない場合、だとしたら地域の中で連携をしなければいけないね、という考え方がございます。地域の中での連携をより強化していく。こういった方向性を今出して、皆さんで実践をしているところでございます。
蟹瀬 高齢社会という点では、日本が世界の最先端を走っていってるわけで、そこでどういうソリューションをですね、きちんと提供できるのかっていうところで、世界が日本を見る目も変わってくるわけですね。そういう意味で、素晴らしいソリューションをぜひ、見つけていっていただきたいと思います。今日はどうもありがとうございました。
津久井 ありがとうございます。
ドーキンズ ありがとうございました。
選択の基準―お客さまが望んでいるか。常にお客さまに寄り添い、お客様のニーズに耳を傾ける。そしてニーズを選択し、提案をすることで新たな価値が生まれる。大事なことは、見極める力。それは現場で培われた信頼と絆の中にある。
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