唯一無二の発想でニーズを感じ取る!中古リース市場で新風を巻き起こせ
株式会社タカネットサービス
代表取締役
西口 高生
日本の物流市場は拡大の一途をたどる一方で、運輸業界は慢性的な人手不足に陥っている。そんな中、運輸業界の地位向上・発展に力を注いでいるのが株式会社タカネットサービス 代表取締役 西口高生だ。中古車の買取・販売からリース・レンタルまで幅広く手がけているが、そのサービスは誰もやったことがないような斬新なものだ。社員二人からスタートした企業が、今では業界で革命を起こすまで成長したその秘訣とは。
蟹瀬 先ほどグループ会社のお話で出てきましたけれども、やはりそのドライバーをきちんと確保するというのは、大変困難なことなんでしょうね。
西口 そうですね、物流の一番の課題はやはり人手不足。ドライバーをいかに安定的に確保するかということが、大きな課題になっております。今の物流業の中で、重いものを持ち上げたりという、そういう荷役作業、これをいかに軽減するかというところで、私ども荷主の選択っていうのを、しっかりさせていただいております。手で荷役する、そういう荷主さんの仕事ではなく、簡単な女性でも扱える荷役作業のお客様のお仕事をさせていただいたり、いかにドライバーの労働環境を改善していくかということをテーマに、対応させてもらっております。
実際に現場で働くドライバーに業務や職場環境について話を聞いた。
(インタビュー:株式会社タカロジ 栃木大田原営業所 係長 井上 巧美さん)
福井 新車になるメリットっていうのは、どんなところですか?
井上 古い車ですと基本自分でメンテナンスをします。それと、故障の不安があるんですよ。故障することによって、お客様のところに配達にいけない、たどり着かない。次の現場へ繋がらない。他の車を探さなくちゃいけないと、そういった問題が出てくる中で、新車になることによって、そういった不安はゼロになります。走行性も安全性もありますので、仕事してる上での不安は軽減されていると思います。
女性ドライバーにも話を聞いた。
(インタビュー:株式会社タカロジ 高知営業所 乗務員 武田 幸子さん)
武田 運送会社ってやっぱり手積み手降ろしのイメージがあったんですが、全然女性でも力入れず重度な体力仕事もなく、自分の欲しい休みとかも意外と取りやすいですし。有給とかも取れますし、いろいろ助けあって、仕事が出来るとこですね。女性でも働きやすい環境だと私は思います。
蟹瀬 いろんな形で改善は当然なさっていってらっしゃるんでしょうから、そのあたりはどういうものをいろいろやってらっしゃる、あるいは考えていらっしゃるんですか?
西口 私どものやっている業界の地位向上というのは、まだまだ身の丈のレベルかなと思ってます。本来の意味での物流業界の地位発展向上というのは、監督官庁も巻き込んで、世論も高めながら、物流会社の商売の環境を良くしていく、ということが非常に重要なことだと思ってます。少しでも商売の環境を上げていくことによって、初めて地位発展向上というのが、成し得るんじゃないかなという形で私どもは考えております。
株式会社タカネットサービス 代表取締役 西口高生は1962年大阪府で生まれる。大学卒業後、ホテルや新聞社、コンサルティング業に従事。そして2009年、現在のタカネットサービスを設立。中古商材にフォーカスしたユーズドソリューションカンパニーとして全国展開している。幼き日の西口は、どんな夢を見ていたのだろうか。
西口 僕、船に乗って船長になりたいなと思ったことがありまして、これ結構強い意識を持ってたと思います。何か船長さんの制服も含めて、制服ってのすごく憧れた。
蟹瀬 分かりますねぇ。
西口 そういうところで、おぼろげながらに何か船乗りになりたいなと思ってたんですけど、ただ船を物流と捉えれば、僕らも今物流のことやってますので、海か陸かということですから、全く場違いなことではないんじゃないかなと思ってます。
蟹瀬 なるほどね、西口さんにとって夢って一体どんなことですか?
西口 今は毎日走っちゃってるんで、あまりその先の夢っていうのも、走りながら考えないといけないんですけど、早く後進に道を譲って、ゆっくりしたいなと。そのときに初めて夢が見えてくるんじゃないかなと思ってます。
あの頃に見た夢―これまでずっと夢を追いかけて走り続けてきた。まだまだ走り続けているから、この先のことは何も分からないけれど、自分が作った会社を後進にゆだねたとき、次の扉が開くのかもしれない。
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