企業家精神を大事する会社。小売業初の総合金融グループが推し進める「次世代サービス」
イオンフィナンシャルサービス株式会社
代表取締役社長
河原 健次
イオンフィナンシャルサービス株式会社は、国内小売大手のイオングループの一員として、クレジットカードから銀行業、各種保険サービスなどを取り扱う企業だ。イオンといえば、全国各地に展開していることでも有名だが、イオンフィナンシャルサービスは実店舗の強みを最大限に活かしたサービスを売りにしている。代表取締役社長 河原健次は小売業だからこそ打ち出せる数々の施策で会社を牽引してきた。河原が語る「新時代のビジネスの本質」とは。
グループによる強みを活かして、独自のサービスを展開する企業がある。
河原 ハウスカード的な事業から入って、それがクレジットカードの事業に発展して保険を売る事業に育てたり、今は銀行というものをやっているという。
イオンフィナンシャルサービス株式会社 代表取締役社長 河原健次。7つの事業を持つイオングループの中でクレジットカードを中心に銀行業、保険サービスなど総合金融事業を担っている。
何事にもチャレンジできる企業風土が最高の人材育成になる。
河原 イオングループはそもそも企業家精神をものすごく大事にする会社でして、このビジネスを成功させる自信があるならば、社長になったつもりでこの仕事をやれと。
小売業初の総合金融グループとして、生活に密着したサービスに徹するとき、そこに新たな価値が生まれる。賢者の選択 FUSION。
蟹瀬 賢者の選択 FUSION、ナビゲーターの蟹瀬誠一です。
坪井 坪井杏奈です。改めまして、本日のゲストをご紹介します。イオンフィナンシャルサービス株式会社 代表取締役社長 河原健次さんです。よろしくお願いします。
蟹瀬 どうも、よろしくお願いします。
河原 どうぞよろしくお願いいたします。
坪井 まずは、イオンフィナンシャルサービスの事業と歴史をコンパクトに紹介するショートイントロダクションです。
イオンフィナンシャルサービスは1981年、「日本クレジットサービス株式会社」として設立。2009年、クレジットカード、キャッシュカード、電子マネーを合わせた一体型イオンカードセレクトの発行を開始。2013年、株式会社イオン銀行との経営統合により、銀行持ち株会社体制へ移行。社名を現在の「イオンフィナンシャルサービス株式会社」に変更。現在は小売業初の総合金融グループとして事業を展開している。
坪井 では、まず初めにお伺いしたいのですが、イオンフィナンシャルサービスはイオングループの中ではどのような役割を担っていらっしゃるんでしょうか。
河原 はい。イオングループは主に7つの事業がございます。そのうちの総合金融事業に属するのが我々のイオンフィナンシャルサービスということになりますけれども、基本的に最初はイオングループのお客様の金融ニーズを満たすハウスカード的な事業から入っております。それがクレジットカードの事業に発展していき、保険を売る事業に育てたり、それから、今は銀行というものをやっているということでかなり金融事業としては幅広い範囲でイオンのお客様に金融サービスを提供できるようになってきたということだと思います。
蟹瀬 イオングループといえば当然日本の小売業を代表するような組織だと思うんですけど、そんな中でこのイオンフィナンシャルサービスの強みっていうとどの辺りになりますかね。
河原 我々お客様の女性の割合、これが6割から7割占めておりますので、言ってみれば家計を握っている方々がメインにお使いいただいているカードであるということで、それだけ生活に密着したカードであるということが言えると思っております。
蟹瀬 やっぱり生活に密着しているっていうのは大事なポイントになるわけですか、そうすると。
河原 そうですね、我々基本的には生活応援企業として、社員には「人々の暮らしを豊かにする生活応援企業たれ」ということを言っておりますので、まさにその言葉というのはあてはまると思いますね。
蟹瀬 やっぱり小売と金融が繋がっているっていうことによって、リアルな店舗があるわけですよね。
河原 そうですね。
蟹瀬 で、いまの市中銀行が苦しい状態っていうのは、実は店舗があれだけたくさん持ってるっていうことが負担になってるわけですよね。その辺が逆にメリットになってることってありますね。
河原 お客様本位に考えるべきだろうというふうに思っていまして、いろいろなお客様とのアクセスチャネルを用意しておくっていうことが大事だというふうに思っています。そういう意味で365日開いてる店舗というのも、国内には140店舗用意しておりますし、我々としてはチャンネルはできるだけ多くのお客様に用意するという方針ではおります。
坪井 私は今、板橋にあるイオン銀行、イオン板橋店に来ています。それでは早速お邪魔したいと思います。
イオン銀行は、イオンのショッピングセンターを中心に展開。全国140店舗、365日、朝9時から夜9時まで営業を行っている。
(インタビュー:イオン板橋店 店長 髙橋 徹さん)
坪井 イオン銀行では何か店舗のこだわりとかポイントっていうのはありますか。
髙橋 はい。入り口の扉がないというのが一番こだわりであります。買い物のついでにご来店いただく、というふうに気軽にご来店をいただいて、「わからないんだけども」っていう形で聞いていただいてご相談をたまわる、ということが多いですね。
坪井 確かにこういった一見して銀行っぽくないといいますか、そういった印象ですよね。
髙橋 銀行っぽくないので、気軽に立ち寄れると、いうところがありますね。
坪井 リアル店舗の利点というのはどういったところに感じられますか。
髙橋 ネット銀行ですと、お客様がご不明に思われたこと、こちらをご自身でインターネットや電話などで自己完結しなければならないということがあるんですけれども、リアル店舗があるイオン銀行の場合ですと、お客様が直にご来店をいただくことができるので、直接ご相談ができるというのが利点になると思います。
坪井 なるほど、イオンさんというとやはり小売のイメージもあるかなと思うんですが、何か連携などされているんですか。
髙橋 住宅ローンの場合ですと、まず他社さんの場合、平日日中でしか営業をしていないので、時間を作らないと住宅ローンのご相談に行けないというところが挙げられますけれども、イオン銀行の場合ですと、イオンショッピングセンターがやっている平日の夜であったりとか、土日祝日でもやっているのでこういったところで住宅ローンのご相談がかなりしやすくなっているのかなと思います。
坪井 高橋さんご自身がお客様と接するときに、気を付けていることは何かありますか。
髙橋 私自身がちょっと背が高いのでお客様の目線になって話せるように、これは身長の高さだけではないんですけれども、お客さんの目線に立ってお話ができるような形になるように、笑顔を絶やさない店舗であっていきたいと思っています。
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